ムカデ蘭

天然記念物ムカデ蘭の群生地

ムカデラン群落は、ラン科植物で全国でも珍しく 、池の岩面に群落しているのは此処だけで、昭和2年(1927年)国の天然記念物に指定されました。池の中には「天然記念物むかでらん群落 内務省」の碑が建てられています。
 
ムカデ蘭は蘭科の植物で、葉と枝は硬く、細長い根をあちこちから出し、水分が少なくても枯れることがありません。形状がムカデに似ていることから、ムカデ蘭と呼ばれています。春に白い新しい根をはり、7月下旬に米粒程のピンクの、小さい可愛い花をつけます。

 
 

  ほうろく岩

国道に迫り出すようにそそり立つ観音岩

本堂に向かって右手に100m程行くと池があります 。鯉がいて夏には睡蓮白い花が咲きます 
ここから見上げると、国道に迫出す様にそそり立つのが「観音岩」 別名「ほうろく岩」と言われています。ほうろく岩の下の池の中には「天然記念物むかでらん群落 内務省」の碑が建てられています。

 

  大日如来様と馬頭観音様の祠

馬頭観音の由来

ほうろく岩の下。境内の東端、国道166号線沿いに大日如来様(左)と 馬頭観音様の祠があります。お不動様のお姿が大日如来様です。
 
今から250余年ほど前のことというから文化年間、現在国道166号線と旧道とに半々に分かれただらだら坂だが、昔は急な坂道でこの途中におせんの茶屋があり、おせん坂と呼ばれていました。
  
このおせん坂で、馬が荷物の重さにうずくまってしまった 。馬主は怒って「こんなことで松阪まで行かれるか」と手綱で馬の鼻面を打った。
  
打たれた馬は急に起き上がり、ものすごい勢いで馬方に跳びかかり、馬方が逃げても逃げても追いかけ、ついに馬方は櫛田川に押し沈められて死んだ。その後馬は飼い主の所に返されたが、人を殺した馬として処分されてしまいました。
  
この馬を供養し祀つたのが「馬頭観音」と伝わっています。馬頭観音は30センチほどの小さい石像で、毎年4月18日不動院住職によって供養されています。