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2024年4月28日 

●桜の花の時期が過ぎ、草木の若芽がぐんぐん出てきて、山々が動き出すのではないかと思える程春らしい生き生きとした自然の活力を感じさせてくれるようになりました。空にはツバメの姿も見かけるようになり、郊外では田植えが進んでいます。4月19日(金)は二十四節気の一つ「穀雨」でしたから、これから茶摘みも始まり農家の方々が忙しくなります。さて、今年のスギ花粉飛散は平年よりも相当多い予測が出ていましたが、幸いにも松阪では比較的少ない飛散数となりました。桜の開花予想と同じく、自然の営みをあらかじめ想定することがいかに難しいかはスギ花粉飛散予報でもいえることです。ヒノキ花粉の飛散がスギ花粉に代わって飛散のピークとなっていましたが、これも減り、4月21日(日)の雨でほぼ流されたと思われます。4月7日(日)に国学者の本居宣長を讃える「宣長まつり」が松坂城跡(松阪公園)で開催されました。天気にも恵まれ、美しい桜の花の下で春の風に吹かれてお弁当などを食べる光景が見られました。桜に代わって、この公園では白い藤の花が藤棚から垂れ下がっています。学校の入学式や社会人になる方の入社式なども終わり、新しい生活の第一歩を踏み出した方も多いことでしょう。学校生活や社会生活は楽しいことばかりではありませんが、一歩一歩着実に多くの経験を積み重ねていってください。何事も人生に無駄なことはありません。

●3月11日(月)で東日本大震災から13年になりました。つい昨日のことのようにも思われますし、もう13年も過ぎたのかという思いもあります。その歳月は、被災された方々にはとても重いものがあるでしょう。この正月に発生した能登半島地震の傷口がまだまだ癒えない時期ですから、ひときわ受けられた衝撃を思わずにはいられません。松阪駅前の岡寺山継松寺で開催された「初午大祭」は、多くの人で賑わいましたが、これは厄年の方々が「厄を落とす」ということで参拝に来られ、ハンカチを下に落としてゆくようです。いつの頃から広まった風習かは知りませんが、全国各地でこれに似た言い伝えが残っているそうです。東北地方の太平洋沿岸部では、完全復興にはまだまだのようですが、元気な顔で走り回る震災を知らない子供達のためにも、更に復興が進むことを願わずにはいられません。また、3カ月半にもなるのに能登半島ではライフラインすら回復していない地域がまだ多くあります。避難所での暮らしを余儀なくされておられる方々も多くいらっしゃるようですから、能登半島でも美しい桜が人々を勇気づけてくれていることを願っています。桜前線は既に東北地方北部にまで上昇してきたそうです。負けるな東北・頑張れ能登!

●さて、コロナ禍は「2類相当」から「5類」に変更されて間もなく1年となります。感染が落ち着いていた時期もありましたが、1月中旬以降急増し、2月に入ってからは連日検査で陽性の方が出て、第10波を形成していました。ただ、2月下旬より徐々に減り始め、連日のように陽性者が出ることは無くなってきました。ただ、4月下旬となった今も感染者がまだ来院されていますので油断は禁物です。また、季節外れのインフルエンザが昨年11月より年末にかけて三重県では大流行し、2月中は感染が続いてましたが、これも2月下旬以降は減ってきました。しかし、4月になっている今もインフルエンザB型が陽性となる患者が時々来院されています。まだ気を緩めることなく健康管理をしっかりいたしましょう。新型コロナとインフルエンザの同時流行は今も続いていますから、これまでの4年間で培ってきたウイルス感染対策をまだ怠らないようにいたしましょう。ゴールデンウイークに突入し、人との交流が盛んになる時期ですので、油断することなく感染予防対策を継続してください。

●当院は「診療・検査医療機関」(発熱外来)に三重県より指定されています。昨年5月8日からは「外来対応機関」と名称変更されました。新型コロナウイルスやインフルエンザの感染が疑われる方は発熱外来まで電話連絡をあらかじめ行っていただいた上でお越しくいただければ幸いです。指示があるまで、駐車場の車の中で待期していただくことになります。また、院内で検査を行った場合は検査終了以後は、基本的にご本人は車内でお待ちいただくことになります。新型コロナウイルスの抗原定性キットによる検査は、昨年末まで無料で行っていましたが、今年からは有料となっていますのでご了承ください。インフルエンザを含めた種々の風邪もまだ流行っていますので、手洗い・うがい、マスク着用や部屋の換気などの感染対策が今も必要です。

●当院では耳鼻咽喉科専門医2名による診療を行っています。そのため、予約が無くても常時2名で診察しておりますので普段の診療は比較的スムーズに流れています。当院の開院以来の基本方針として、丁寧な問診、診察、説明を常に心がけております。しかし、予約がない方の場合はお待たせすることもあるかと思います。特に、曜日、時間により混み合うことがありますので、あらかじめ予約をお取りいただくことをお勧めしております。当院は来られた順番ではなく、予約の方を優先して診察しておりますので、その旨をどうぞご理解下さい。

●なお、諸般の事情から「予約をお持ちの方」、「他院の紹介状を持参の方」以外の受診を制限させていただいております。外来患者数の増加や駐車場の状況、新型コロナウイルス・インフルエンザなどの拡がり具合などを考慮して、受付終了時間をやむなく早めさせていただくことがありますので、ご了承下さい。そうした事情より、受付終了時間を随時変更する可能性がありますので、詳細は「診療案内」のページをご覧下さい。変更内容は外来受付でもその都度お知らせしております。ご不自由をおかけしますが、以上のような事情がありますので、ご理解いただきますようよろしくお願いします。

●当日および翌日の予約を24時間自動予約システムで受け付けております。電話0598-22-3387(みみはな)へどうぞ。窓口(電話0598-25-5151)でも予約を受け付けております。ただ、診療開始前の早朝や昼休み時間、診療終了後は担当者が席をはずしておりますので、窓口の電話に出ることができません。必ず診療時間内に再度おかけ直しいただければ幸いです。また、当院は時間外の救急診療は行っておりませんので、ご了解ください。 また、インターネットによる予約システムは皆さんの個人情報流出の危険性を考慮し、敢えて当院では開院当初より採用しておりません。安全第一というのが当院の基本的なスタンスです。ただし、昨年4月1日より、「オンライン資格確認」が医療機関に義務化されましたので、当院もマイナンバーカードを読み取れるカードリーダーを導入しました。マイナンバーと紐づけすることで、医療情報や保険料・納税額、口座情報などの個人情報を一元管理しやすくするために、政府がマイナンバー保険証の活用を促進しているのです。種々のメリットがあるのですが、個人情報漏洩のリスクの不安があります。また、多くの問題が生じていることが、これまでの報道で明らかになってきました。メリット・デメリットをよく考えて利用するようにしましょう。