顎関節症(がくかんせつしょう)とは
顎関節症(がくかんせつしょう)は、あごの関節の中の関節円板というクッションが前にずれることによっておこります。 初期には、口を開ける時にカクカク音がします。次の段階では、口を開けるときや強く噛んだときにあごが痛みます。さらに、口が開きにくくなることもあります。
顎関節症は、若い女性に多く、歯ぎしりやくいしばる癖のある人や歯ならびが悪く咬み合わせが不安定な人に発生する頻度が多いです。アイドル歌手も顎関節症になってしまい、口が開かなくなり、コンサートが中止になったこともありました。
若い方では、親知らずが生えてきた後に発症することも多いようです。小中学生にも発症することもあり、12歳臼歯と呼ばれている12歳ころに生えてくる奥歯がでてきた後に顎がカクカク音が鳴ることがあります。音がするだけで、口が開きにくかったり、口を開けるときに痛みが無ければ、様子をみる(定期検査)だけでも大丈夫です。
また、高年齢になって歯が抜けたままになっていたりして、かみ合わせのバランスがくずれてしまった人にも発生します。
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正常な状態 |
関節円板が前にずれた状態 |
関節の骨がとけてきた状態 |
顎と顔の痛みJ.A. Gibilisco/C. McNeill/H.T. Perry=共著 松尾 通=訳(クインテッセンス出版)より