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2020年8月10日 

●8月1日にようやく松阪に夏空が拡がり、東海地方も梅雨明け宣言が出されました。8月7日(金)は「立秋」でしたが、「鼻の日」でもありました。夏は鼻の病気は減るのですが、エアコンを利かせ過ぎると夏かぜを引くことがあります。冷房設定温度にご注意ください。今年の梅雨は本当に長かったですが、梅雨末期の集中豪雨で九州球磨川などでは川の氾濫により大きな被害が出ました。岐阜県・長野県など各地で大雨による被害が報告されました。地球温暖化の影響で、かつて経験したことの無いような気象条件が次々と日本列島を覆うようになっています。多くの被災地が復興に向けての取り組みを続けていますが、この度被災された方々には心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧を祈念しております。梅雨が明け、これから猛暑が待っていますから、復興作業も大変でしょう。熱中症対策も取りながらということになりますので、どうぞ無理をなさらないようお願いします。

●集中豪雨の自然災害に加えて、中国武漢より波及した新型コロナウイルス感染の拡散は地球全体を依然として覆っています。世界の感染者数はとうとう2,000万人に迫り、死者は73万人になりますが、新規感染者はまだ増え続けています。米国など経済活動を再開した地域で再び新たな患者が急増してます。日本も同様で、感染者数は現在4,8909人で、死者は1,048人となっており、7月中旬から日本国内の感染者がものすごい勢いで増加してきました。全国に出されていた緊急事態宣言解が解除されると、東京都を中心とした首都圏では新規感染者が急増していましたが、県をまたいだ移動の自粛が解除されると、ほとんど患者発生が無かった地方でも感染者が続々と出ています。夜の街関連の感染が多いのですが、感染経路不明のケースも増え、このウイルスを根絶する難しさを示しています。春は国民全体に自粛ムードが非常に強く、街などに出かけたり友人・知人と会食をするなども控えていた方が、自粛疲れなのか緊急事態宣言解除後は一気に気が緩んできているようです。今一度、不要不急の外出を避けたり、3蜜状態を作らないなどの対策が求められます。感染ルートのほとんどが都会との往来により、地方に持ち込まれているケースです。

●三重県でも新規感染者の報告が連日多数報告されるようになっていますが、その多くは名古屋、大阪との往来の結果三重県に持ち込まれたものです。三重県北部は名古屋が生活圏ですし、伊賀・名張地区は大阪が生活圏になりますから、ある程度は仕方ないのですが、感染者のケースを見てみると、その多くは友人とのショッピングや会食で持ち込まれているようです。特に若い人達は感染など怖くないというような風潮があるのか、平気で都市部との往来を実行しているようです。その結果として、三重大学医学部の学生達の間でクラスター発生(24人)がありました。三重大学は授業は春からWeb講義になっているようですが、クラブ活動などは従来と同様に行っているようで、今回のケースも起こるべくして発生したクラスターといえましょう。一時、慶応大学病院の研修医達が飲み会などを行い、大量に感染者が発生してマスコミの避難を受けたことがありますが、今回も同じ次元の問題といえるでしょう。学生達は世間一般とは異なる価値観で行動をしてしまうことがしばしばありますが、社会生活を営む一人の人間として、もう一度自分達の行動を律する自覚を各自が持ってもらう必要があるでしょう。

●感染拡大を防止する観点から、当院ではネブライザー療法などを一時中止しておりましたが、後述するような理由で6月1日(月)よりネブライザー療法を再開しています。耳鼻咽喉科ユニットと呼ばれる治療器具に新型コロナウイルスが通過できないフィルターを装着するなどの対策も施しました。とはいえ、全国的には患者発生はまだ続いていますから、咳が続いている方や発熱がある方へのネブライザー療法は医師の判断でこれまで通り実施しないことがあります。また、ネブライザー療法を希望されない方は遠慮なくお申し出ください、新型コロナウイルスの飛沫感染防止のため受付カウンターにビニールシートを当院でも付けさせていただいております。なお、待合室に設置してありました雑誌類の撤去やプレイルームの玩具・絵本も接触感染を防止する観点より一時的に全て撤去しておりましたが、県立図書館や市立図書館の対応を参考にして元に戻しました。ただし、感染予防の対策はこれまで通り注意深く続けて参ります。現時点では来院される方全員の体温を受付時に非接触型体温計で測定させていただいておりますので、引き続きご協力をよろしくお願いします。

●7月中旬以降、松阪市周辺でも患者発生があり、更に桑名市・四日市市・鈴鹿市・津市・名張市・伊勢市・尾鷲市などでも患者発生が次々と報告されています。緊急事態宣言が解除されてから、首都圏などからじわじわと落ち着いていた三重県にも再び感染が急速に拡大してきました。3蜜を避けろと報道されてきましたが、完全に遵守することはそれ程容易ではありません。先ほどの繰り返しになりますが、一度緩んでいた感染への注意力をもう一度思い出していただく必要があります。WHOも経済活動重視で規制を緩めつつある世界各国の姿勢を「多くの国が誤った方向に向かっている」と非難する声明を7月13日(月)に出しました。政府のGO-TOキャンペーンなどはその典型といえるでしょう。松阪市でも陽性者が出ていますが、やはり感染者が急増している都市在住の友人から感染したもののようです。飲食店・カラオケ店などを中心に感染拡大していることが多いようですから、やはり感染が広がっている地域での会食などは極力避ける必要があります。

●万一、新型コロナウイルス感染が疑われる症状が出た場合、すぐに医療機関を訪れるのではなく、まず電話でかかりつけ医に今後の対応について電話でお聞きください。また、松阪保健所には「帰国者・接触者相談センター」を設けております。6月19日(金)より電話番号が0598-50-0518に変更されましたのでご注意下さい。確定診断は基本的にはPCRというウイルスのDNAを増幅させる方法で、一般の医療機関では診断が今もできません。こうした不安感の原因の一つは、保健所を通じての検査件数がこれまであまりにも少なかったことが挙げられます。政府がPCR検査を増やす言いながらも実行に移さないできているからです。そこで、各地の医師会などで独自のPCR検査センターを設立する動きが広まっており、松阪市でもウォークスルー方式の検査センターが7月10日よりから稼動を開始しています。ただし、この場合も医療機関で検査が必要と判断された場合にのみ予約制で実施することになります。それでもPCR検査のハードルは高く、疑わしいという位では検査を行ってくれません。医師が必要と判断しても容易には受け入れてもらえないのですから、これでは市中感染が拡大しても不思議ではない訳です。残念ながら、これが日本の検査体制の実態です。感染が拡大しても仕方ないという政府の裏の本音が見えるようです。

●新型コロナウイルス感染症についての厚生労働省としての公式見解が出されています。その詳細は当院のホームページのリンク集から厚生労働省ホームページをご覧ください。新型コロナウイルス感染症に関してはSNSなどを通じて、あまりにもいい加減な情報も蔓延しておりましたから、信頼できるサイトによる情報公開を参考にしてください。世界の感染動向を知るには米国ジョンズ・ホプキンス大学のサイト(リンク集を参照)が最も信頼できます。いたずらに恐れることなく新型コロナウイルスに対処してゆく心構えが私達に求められています。うがい薬のイソジンが新型コロナウイルスに効果があるなどという、まことしやかな情報を流す人も出てきて困ったものです。正確な情報を得るということは、情報社会である今だからこそ難しくなっているのは皮肉なことです。一時全く流通がストップしていた不織布マスクは市場に出回るようになり、市中のドラグストアなどでもマスクの棚に十分商品が残っているようになりました。暑くなってきた夏用にユニクロやミズノ・ヨネックスなどのメーカーが涼しい素材を使ったマスクを発売していますが、こうしたマスクはくしゃみ・咳などで人に移す危険は多少緩和されますが、ウイルスを通しますので防御効果はほとんどありません。「マスクを着けています」というアピール効果だけと考えてください。今は熱中症にも注意が必要ですから、他の人と十分な距離を保てる場所ではマスクを外しても差し支えありません。

●耳鼻咽喉科医に向けた新型コロナウイルス感染症対策ガイドなどが日本耳鼻咽喉科学会から随時発表され、学会のホームページに掲載されています。「診療に関する医師向け情報」も出されていますので、会員の方は学会ホームページの会員ページにログインした後、その内容を開くことができます。感染拡大に配慮し、感染の終息宣言が発表されるまでの間、感染拡大が多い地域でのネブライザー療法を控えるという提言が春先になされていました。しかし、日本環境感染学会からは、「耳鼻咽喉科での薬剤投与に用いるネブライザーは注意すべき医療行為には該当しない」と5月7日に学会が示した最新のガイドライン(第3版)には明記されました。このような社会情勢や学会の提言を参考にして、当院では6月1日(月)より、ネブライザー療法を再開しております。また、ほとんどの病院で一時内視鏡検査や手術治療なども制限をしていましたが、多くの病院で今は元に戻しています。ただ、一時緩和されていた入院患者への面会などは、このところの感染者の急増に伴い、8月に入ってからは三重県でも再び面会禁止措置を取る病院がほとんどになりました。

●新型コロナウイルスの影響で各種の経済活動にも大きな影響が出ていますが、医療業界も大変な状況となっています。特に、新型コロナウイルス患者を受け入れている病院の経営状態が激しく悪化していることは大きな問題です。日夜危険と隣り合わせの状態で勤務を続け、心身共に疲れ果てている医師・看護師・検査技師などに報いるために、慰労金が支給され始めていますが、提示されている金額では気の毒です。収入が大幅に落ち込み、赤字経営となっている病院への手厚い援助は必要不可欠と考えます。東京女子医大の夏季ボーナスの不支給問題がマスコミで一時報道されましたが、他の医療機関も他人事ではありません。院内感染などが多発した時期がありましたので、患者の医療機関への受診抑制が強く働いたことが収益減少の大きな原因です。当院でも来院される方が著しく減少し、暇を持て余す時がありますが、開院以来初めての事態です。そのため、いわゆる「3蜜」が病院や診療所では発生しにくい状況になっているのは院内感染防止という面では幸いなのかもしれませんが。三重県下の診療所や病院でも、医療従事者に新型コロナウイルス感染が発生し、外来を停止せざるを得ない事態が複数生じており、地方の医療機関でも憂慮すべき事態となっています。

●医学的な講演会や学会の中止・延期が相次ぎ、2月に横浜市で開催予定であった日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会が延期され、日本アレルギー学会東海地方会も3月22日に四日市で開催予定でしたが、中止されました。日本耳鼻咽喉科学会総会が5月中旬に岡山で予定されていましたが、10月6日(火)、7日(水)に延期されました。今秋滋賀で予定されていた日本鼻科学会・ARSRは1年延期となりました。このように多くの人が参加する学会や集会を開くことは、もうしばらくの間は難しいでしょう。そこで、Web開催という新しい手法などが取り入れられようとしています。日本アレルギー学会も9月17日(木)~20日(日)に予定されていますが、京都での現地開催とオンデマンド配信を併用した「ハイブリッド形式」での開催が発表されましたが、とうとうWebのみでの開催が7月31日に発表されました。耳鼻科関連の学会や研修会も現地開催とWeb開催の併用が予定されていますが、今のような感染拡大が続けば現地開催は不可能と思われます。夏の花火大会や盆踊りなども中止を発表している役所や団体がほとんどです。なお、耳鼻科の学校健診は、本来6月末までに実施することになっていましたが、今年度は来年3月末までに実施すればよいことになりました。

●当院では耳鼻咽喉科専門医2名による診療を行っています。そのため、予約が無くても常時2名で診察しておりますので普段の診療は比較的スムーズに流れています。当院の開院以来の基本方針として、丁寧な問診、診察、説明を常に心がけております。しかし、予約がない方の場合はお待たせすることもあるかと思います。特に、曜日、時間により混み合うことがありますので、あらかじめ予約をお取りいただくことをお勧めしております。当院は来られた順番ではなく、予約の方を優先して診察しておりますので、その旨をどうぞご理解下さい。 ただ、新型コロナウイルスの蔓延に伴う患者数の減少により、長くお待たせすることはほとんど無い状態が現在も続いています。

●なお、諸般の事情から「予約をお持ちの方」、「他院の紹介状を持参の方」以外の受診を制限させていただいております。外来患者数の増加や駐車場の状況などを考慮して、受付終了時間をやむなく早めさせていただくことがありますので、ご了承下さい。随時変更する可能性がありますので、詳細は「診療案内」のページをご覧下さい。変更内容は外来受付でも随時お知らせしております。ご不自由をおかけしますが、ご理解いただきますようよろしくお願いします。

●当日および翌日の予約を24時間自動予約システムで受け付けております。電話0598-22-3387(みみはな)へどうぞ。窓口(電話0598-25-5151)でも予約を受け付けております。ただ、診療開始前の早朝や昼休み時間、診療終了後は担当者が席をはずしておりますので、窓口電話に出ることができません。診療時間内に再度おかけ直しいただければ幸いです。また、当院は時間外の救急診療は行っておりませんので、悪しからずご了承下さい。 インターネットによる予約システムは皆さんの個人情報流出の危険性を考慮し、敢えて当院では採用しておりません。これだけネット予約が一般化してきた昨今ですが、当院のコンピュータ・システムへは外部から一切侵入できないよう、院内LANのみで運用しております。安全第一というのが当院のモットーです。