ありふれた日常、学校で授業を受け、休み時間や放課後には流行の話題に適当に話を合わせて、家に帰れば最低
限の勉強と好きな読書。学校を出れば就職して、あとはまあそれなりの平凡な人生だろう。そう思っていた。


 地球温暖化対策が叫ばれる世の中にしては珍しいほど冷え込む冬の日。鉛色の雲が空を覆っている。ああ、
雪が降りそうな雲だ。思ったとたんに、風花が舞い始めた。身体が震える。早く帰ろう、と脚を踏み出した瞬間、
世界は揺らいだ。



古代世界宗教支援シミュレーション
 凍てつく風の果てに






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発売時期:20XX年 ユール祭のころ