西方寺の境内に咲く花華
桜
写真1 垂れ桜
写真2 牡丹桜
写真3 染井吉野桜
垂れ桜
この垂れ桜(写真1)は、平成17年に濱口農園より寄進されたもので、庫裡の玄関前に植えられている。
当寺の年間を通じての最大の法要、千部会が毎年4月1日に厳修されるが、必ずと言っていい程当日、美しいピンク色の花が満開となり、法要に彩りを添える。
牡丹桜
この牡丹桜(写真2)は、平成13年に当山第33世迪生上人により寄進されたもので、裏門に通じる道の両側に8本植えられている。
牡丹桜の満開は他の桜より少々遅れるが、上記千部会が終わった1週間後頃に、艶やかなピンク色の花が満開となる。
染井吉野桜
この染井吉野桜(写真3)も、牡丹桜と同時に迪生上人により寄進され、竹林の回りに植えられている。
利休梅とベニマンサク
写真4 利休梅
写真5 利休梅(拡大)
写真6 ベニマンサク
利休梅
この利休梅(写真4、5)は、阪本満子氏から寄進された。
茶道の創始者である千利休は、この花を大層愛でて、自分の名を冠した「利休梅」と名付けられた。西方寺境内で春先に咲く梅に続き、三月中旬に満開となる。生け花として、玄関に活けて春のお彼岸の来客を待つ。
ベニマンサク
このベニマンサク(写真6)は、村田嘉吉氏から寄進された。
毎年4月10日頃、このベニマンサクが燃え立つような紅色の小さい花を咲かせ、境内が一層華やかになる。このベニマンサクは別名マルバノキと言われるが、ベニ(紅)マンサク(満作)の名がよく似合う。
シデコブシ、カリン、英国産椿
写真7 シデコブシ
写真8 カリン
写真9 英国産椿
シデコブシ
シデコブシ(写真7)は、モクレン科に属す。三重県と岐阜県の県境に自生し、天然記念物に指定されている。4月中旬に淡いピンク色の少し縮れた花をつける。
鐘楼堂の脇に植えられている。
カリン
カリン(写真8)は、バラ科カリン属の落葉樹で、4月の中旬にピンクの花を付け、晩秋には大きな梨の様な黄色い実を付ける。この実は香りが良く、庫裡の玄関に置き、来客にその香を楽しんでもらう。また、焼酎に入れるとカリン酒ができ、喉の薬ともなる。
このカリンは観音堂の東側に植えられている。
英国産椿
当山第34世明紀上人の恩師である、イギリスのレスター大学のMartyn C. R. Symon教授が、平成5年頃、Jan夫人を伴って当寺を訪ねられた。その際、夫人からこの椿の苗が贈られ、庫裡北側の庭園に植えたのがこの椿(写真9)である。当初は、直径20cm程の大きな花を付けたが、少しずつ小さくなっているものの、今でも直径12cm程になる。
萩
写真10 萩
萩(宮城野萩)
山門の前に紅白の萩(写真10)が植えられている。紅萩は当寺の長谷川由紀により、また白萩は板垣久恵氏により、寄進された。
9月に入るとこれらの萩は咲き始め、秋期彼岸の頃に満開に達し、山門の辺りが華やかとなり、参詣者の目を楽しませる。
龍舌蘭
写真11 龍舌蘭(6月17日)
写真11 龍舌蘭(7月12日)
龍舌蘭
令和7年5月から、庫裡の玄関前に植えられていた龍舌蘭に、茎が伸び始め、7月には約4mに達し、白い花ビラの中に黄色い雌しべをもつ花が咲き始めた。
残念ながら、中旬となり、強風のためにこれは倒れた。 当寺では、龍舌蘭の花が咲くのは59年振りの事である。また5~60後に、次の龍舌蘭の花が咲くであろう。
龍舌蘭は、花が終わると枯れてしまう。言葉を返せば、一生を終える直前に、ひときわ目立つ花を付ける。また、その回りには、多数の子孫を残していく。