| 松阪市におけるITの推進について 【橋 まもる質問】 今世間では、IT革命.IT革命といわれておりまして今年の流行語大賞にもなりましたが、ITは今年限りではなく行政としても、これをどのように取らまえ、対応して行くかが今後の大きなカギとなってまいります。 先般、全国都市問題研究会が長野市で開催されまして、会派視察として行かせていただきましたが「都市と高度情報化」というまさにITがテーマでありました。 この研究会の中で日本経済新聞社編集委員兼論説委員の関口氏の講演が印象的でありました。 少し紹介いたしますと ITは行政だけではなく個人が社会で生きて行く上で、大きな革命として押し寄せている。 アメリカではパソコンの普及率が50%といわれるが、これは平均値であり年収の高い層では80%を超えており、低い層では10%程度しかない。 この高年収世帯は、インターネットによる商品取引や職探しなどでさらに年収を上げることができ、それが次の情報装備を促すこととなり益々格差が開く。デジタルデバイドはアメリカでは問題になっている。 とのことでありました。 情報の最先端を行くアメリカにおきましては、そのようなこともあるのだと認識したわけでありますし、また日本も同じ道をたどることは、間違いないように思われます。 しかしながら、現在の日本の地方都市におきましてはその実感が掴めず必要性がピンとこないのが実態であるようにも思えます。 また反対の見方としては、見通しのはっきりしないIT投資には、浮き足立つことなく、冷静な目での判断が必要であり、場合によっては見送りの判断ができる評価態勢を整える必要があるとの考えもあります。 それでは行政はIT革命に対し、まず何をやらなければならないのかという事になるわけですが。 私は行政が近々にやらなければならないことは、とにかくパソコン・インターネットを使える住民を増やすことであり、市民講座や学校教育でのカリキュラムを含めた環境整備だと考えます。 松阪市は、学校へのパソコン導入について、早くから実施がなされておりまして、日本経済新聞社の出している「全国都市番付・住民サービスここが一番」という本によりますと、松阪市は中学校へのパソコン導入台数が全国のなかで20位に位置しておりパソコンの整備は進んでいると思われます。 早くから、子供たちにパソコンに馴れてもらおうという当局の方針は素晴らしことだと思います。 しかし教育の中でITをどのように活用していくかという視点から考えますと、パソコンの導入が即ITではなく、パソコンだけではただの箱でありまして、インターネットにつながっていなければITではないのです。 つまりは、パソコンの操作法を習得することを目的とするのではなく、情報にどのように接していくかという情報リテラシーの教育こそが望まれるのだと考えます。 インターネットは、知識や知恵の宝庫であり、渾然一体となっている情報の中から、適切な情報を見つけ出す力を養うこと、情報を交換すること、情報を共有すること、情報を発信すること、の意味やメリット・デメリットを知り、自分のプライバシーや他人のプライバシーの重要性を正しく認識することが必要であり、IT社会における「やって良いこと」と、また法律的、道義的に「やってはいけないこと」を学ばなければならないと考えます。 松阪市の状況に戻りますが、インターネット接続のパソコンは中学校においては殿町中学校、鎌田中学校が共に44台配備されております。 しかし、その他の中学校は、20数台が配備されてはいるものの、ほとんどMSDOSで動いており、インターネット接続のパソコンは久保中学校、中部中学校が4台、大江中学校、東部中学校が3台、西中学校が8台とまだまだの状況にあります。 また小学校においてはどの学校も6,7台しかなく、こちらもまだまだ整備が必要だと考えます。 ところで、市内の学校でホームページを開いている学校を調べてみましたら中部中学校、西中学校、伊勢寺小学校がございました。 他にも開いている学校があるのかもしれませんが少し紹介をしたいと思います。 中部中学校のホームページは開きますと校歌が流れまして、学校紹介や職業体験での感想を写真入で紹介しております。 非常に良くできたホームページでした。 もちろん「船形はにわ」の紹介もございました。 また見てもらうだけではなく発信の部分では、有珠山被災者への救援プロジェクト「うすこいプロジェクト」というのがございまして、手書きのこいのぼりをインターネットで全国から送っていただき5月5日に避難所の子供たちに見てもらおうという、これは伊達市、室蘭市教育委員会も後援しているプロジェクトですが、こちらに自分たちの書いた絵を発信しておりました。 ただ残念なのは、インターネットを利用した「調べ教室」の写真が掲載されておりましたが1台のパソコンに5、6人の生徒が覗き込む状態でありました。 また伊勢寺小学校のホームページは小学校らしい内容ですがパソコンクラブの紹介の中でこんな事が書かれてありました。 パソコンクラブは隔週の火曜日、6限目にあります。 「99年、2学期より、念願のWIN98パソコンが、学校に4台入りました。」 (1台は、職員室です)というものであります。 インターネットに接続できるパソコンが入る事は念願なのであります。 文部省では平成11年度までの整備水準を小学校22台中学校42台としておりましたが、松阪市は早くからパソコン導入を行い、導入台数全国20位という名誉があるわけですから名実共にこれを誇れるようにしたいと考えますがこれに対する考えと今後の導入予定についてお伺いいたします。 次に、情報とコンピュータの学習についてであります。 現在、中学校において「情報基礎」は、「技術、家庭科」での選択となっておりますが、平成14年度からの新しい学習指導要領では情報とコンピュータを必修として、総合的な学習の時間や各教科でコンピュータを活用することとなります。 パソコンは、自転車と同じで乗れる人が、教え上手とは限らないわけで、学校の先生はインストラクターとしての高い能力が求められます。 また、前段で申し上げた情報検索、 情報交換、情報共有、情報発信、といった能力やメリット・デメリットを教えるといった授業には情報処理技術とは別の専門的な知識も必要であると考えます。 14年度に向け先生がたのご苦労も計り知れないものがありますが、松阪市としては、校内リーダーの育成や、地方交付税の付くシステムエンジニアの派遣についてどのような対応を行い、また考えて見えるのかお伺いいたします。 次にパソコンの市民講座についてであります。 サンライフの行事としてこれまで2回実施されておりますが、この10月5日から11月27日までの教室では20名の受講者枠に89名の希望者が応募し公開抽選を行なったと聞きます。 6月には、講座の受付をしましたところ、早くから列ができ整理券をくばったというようなこともございました。 また、中央公民館事業としても行なわれておりますが、こちらも同じように20名枠に100名の希望者が殺到し抽選している状況にあります。 各地域での公民館事業のパソコン教室も11年度25センター中14センターでおこなわれすべて盛況であります。 このような事から松阪市におきましても、パソコン・インターネットを習得したいという人口は多数あり、もっとたくさんの講座を要望する市民の声も多くございます。 市内の民間スクールを侵すようではいけませんが、行政として体験的講座をもっと増やす必要があると考えますが、これについての考えをお聞きします。 以上で一回目の質問を終わります。 【教育長答弁】 コンピューターの導入について松阪市は平成12年度、殿町中、鎌田中のコンピューター室に新しいコンピューターも導入と、校内LANを整備してきました。 今後はこの基準に準じて計画的に校内LANの整備、コンピューターの台数の増加等を進めていきたいと考えております。 教員のパソコン研修については、平成13年度、コンピューター操作ができる教職員の割合を100%をめざしたいと考えております。 また、文部省の研修等さまざまな研修の機会を設け、情報教育のリーダー育成も図って行くつもりでおります。 システムエンジニアの派遣については今後検討いたします。 パソコンの市民講座については、若い人から高齢者まで幅広いそうに楽しく気軽に受講していただけるように口座数や内容について充実させていきたいと考えております。 【高橋 まもる再質問】 いくつか再質問をさせていただきたいと思います。 まず、インターネット接続のパソコン配備の件でございます。 殿町中学校と鎌田中学校はすでに新しいパソコンと校内ランも整備されておりまして快適な情報教育が受けられる環境にあります。 他の中学校は今後計画的という答弁でありますが、1回目の質問でも申し上げましたとおり、学校では心待ちにしている生徒も、先生もいるわけであります。 また、生徒は年々進級していき卒業して行くわけでして導入までの間、市内の同じ中学校におきまして、大事な情報教育の学習環境に、差が生じることとなり問題があるのではと思います。 導入していこうという事でがありますので、計画的と言わずに即整備いただき、早急に同じ条件で情報教育が受けられるよう望みますが、これについてのお考えを再度質問いたします。 次に市民講座についてでありますが、今後、講座の数や中身の充実を図っていくと言う答弁でありました。 パソコン本体の充実につきましては、今回、国からの補助で大変な数のパソコンが市民センターへ導入されるとも聞きます。 大変結構なことでありますが、講座が増えますと指導員が不足するのではないかと心配されます。 また、指導員がいなければ講座も開けないのでありますので講座を増やすためには指導員をどうするかという新たな問題がございます。 ここで一つ提案を申し上げたいと思います。 パソコン・インターネットの講師ができる方の「人材バンク」づくりについてであります。 松阪市内におきましては企業だとか個人でITに詳しい方は、たくさんおられます。 中には、ボランチアで、指導をいただける方も見えようかと思います。 このような方や企業に、登録をいただきまして講座の充実が図れないかと考えます。 たとえば市のホームページで呼びかければ結構な人材が集まるような気がします。 すでに行なわれている市もございまして、所沢市では、いろんな分野での人材バンクがあり、その中に情報通信のバンクもございます。 そのような「人材バンク」も含め今後、ハードがそろった後の運用についてどのように対応して行くのか再度お伺いいたします。 次に先生へのパソコンとインターネットに対する研修でありますが、今年、全教員対象に研修会を実施されたとのことでありますが。 パソコンは、1回2回の研修ではなかなか身につかないのでありまして、実際に使いながら何度も接することが大事だと考えます。 先生には、自分たちが使うだけでなく教えるという大変なご苦労もありますが、パソコンアレルギーにならないよう、遊び心も入れながら楽しく学び、14年度から始まる新学修要領に間に合うよう研修等充実をお願いしておきます。 これは要望ですので答弁は結構です、はじめの二点について再質問とさせていただきます。 【教育長答弁】 学校への新しいパソコン配備についてはできるだけ早く導入いたします。 パソコン・インターネットの講師については現在、一部の民間の方にお願いしているが、提案のありました人材バンクについても検討していきたいと思います。 【橋 まもる要望】 パソコン配備いついては、ぜひとも早い時期に対応いただきますよう要望いたします。 人材バンクづくりは、副産物としてIT革命をキーワードとしての人材交流も図れるのではないかと思います。 ご検討いただければ幸いです。 以上で質問を終わります。 >>行政への質問 >>トップページ |