定例議会代表質問


【橋 質問】  「ボランティアへの市の対応について」


 これまで公共的なサービスは行政が担うものであるという考えから、公平ではあるが画一的な住民サービスが実施されてきた。 近年では住民の求めるサービスは多様化し、対応しきれない行政に代わりボランティアやNPOが新たな公的サービスの供給主体として期待されている。
  今後ボランティアと行政は、それぞれが独自の役割を持ち、相互に足りないところを補い合う対等なパートナーとしての関係の構築が必要である 。 松阪市では、松阪市ボランティアセンターに登録のある30団体が定期、不定期の活動を年間通じて行っている。
  また安全防災課では交通安全指導員の方11名が週3回30分程度の交通指導をおこなっており、市からの委嘱とはいえ無報酬のボランティアとして働いている。
  市民病院においては、30名のボランティアの皆さんが外来患者や入院患者の支援、たとえば患者さんのお話し相手、買い物の代行、食事の介添え、爪切り、洗濯、花壇の手入れなど、年間延べ634人の方にお手伝いをお願いしている。 また松阪ガイドボランティアの21名の皆さんは松阪の名所旧跡のご案内をいただき、大変好評である。
 このように多くの方にお世話をいただいてはいるが、私は松阪市がボランティアというパートナーに対し一貫した対応が出来ているのか疑問に思う。 行政はボランティア全般を把握しボランティア保険やねぎらいなど、同じ考えで同じ対応が出来るよう、専任の担当窓口が必用であると考える。 カリヨンビルにできる市民活動センターがその役割を果たすのかも含め、市長の考えを聞きたい。


【市長 答弁】


 ボランティア連絡協議会を中心とした活動に感謝し、敬意を払っている。 現在、活動に対する市の体裁は整っていないが、将来は保健医療福祉総合センターにボランティア全般に亘る窓口としての機能を期待したい。
 またカリヨンビルの市民活動センターは、総合センターの機能には耐えられないと考える。 保険福祉部長 答弁 ボランティア保険の保険料はボランティアセンターに登録のある団体についてセンターが負担しているが、観光ボランティアなどは登録が無いため負担も無い。 総合政策部長 答弁 カリヨンビルの市民活動センターはNPOを主体としているが、ボランティアの皆さんを疎外するものではない。


【橋 再質問】


 ボランティアは行政の出来ないサービスの提供以外に、市の財政への貢献という側面も担っていることから、市は大きな感謝の気持ちを持つべきである。
 保健医療福祉総合センターが無い現時点では、各部局それぞれで行われているボランティア活動を細部から全般に至るまで把握できない。 このことは行政からのボランティアに対するコーディネートが出来ないということである。
 またボランティアの皆さんから行政に求めることは何も無いのかもしれないが、催しや、研修、において市長を始めとする幹部の皆さんのねぎらいの言葉ぐらいは必要であると考えるが、行政に専任窓口が無い以上これも同じ対応が出来ない。
 ボランティアへの関心が高まりつつある昨今、活動場所の提供も大事であるが行政としての専任窓口の設置が早急に求められることだと考えるが、改めて市長の考えを聞きたい。


【市長 答弁】


 松阪市は社会福祉協議会の中にボランティアセンターを設置し、3名の職員で担当しているが、市のほうには窓口がない。
 福祉事務所、福祉課を候補として検討いたしたい。


【橋 意見】


将来は保健医療福祉総合センターが総合窓口として機能を持つことになると思われるが、ボランティアセンターには防災ボランティアなど福祉とは少し違うボランティアの登録もあり、また所管する部局もさまざまであることから、行政専任窓口の早急の設置を要望する。
  当面ボランティアセンターが行政との橋渡しをするのであれば、登録の有無に関係なく市として各ボランティア団体への情報提供を始め、統一的な対応が出来るよう要望する。




【高橋 質問】  「住民基本台帳カードへの対応について」


 住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)が8月25日から本格稼働し、ICチップを埋め込んだ「住基カード」の発行がなされている。 松阪市では9月15日現在54件の発行があったと聞く。 このシステムはプライバシー保護と個人情報の漏洩など数々の問題も含んでおり、名古屋市では訴訟にもなっているが、政府がe-Japan重点計画の一環として全国への導入費400億円、毎年の運営コスト200億円をかけて行う事業である。松阪市においてはどのような検討がなされているのか聞きたい。


【総合政策部長 答弁】


 県下と全国の状況を見ながら検討したいと考えているが、現在踏み込んだ協議はしていない。


【橋 意見】


 このシステムは国の政策として早くから導入が決まっており、既に活用の実施や検討を協議している自治体は多い、考えずして待つのではなく、協議と研究を行ない怠りのない対応を要望する。





私のボランティア観
議場での発言ですが書面と構成の都合からここに別記いたします。


私は市内で活躍してみえるボランティアの会で、ご挨拶をする機会があり、そのときある民話を引用しお話をしたことがございます。
 皆さんもご存知かと思いますが、「傘地蔵」の話であります。 ボランティアの精神的な認識を、市長を含め皆さんと共有する意味から少し触れたいと思います。
  この話は、貧しい老夫婦が笠を作って、お爺さんがそれを町へ売りに出かけますが、その日はさっぱり売れずに帰ります。 そのうちに雪が降ってきまして、村はずれまで来ますと、六体のお地蔵さまの頭に雪が積もっております。お爺さんはその雪を払いのけまして、笠をかぶせてあげます。
   家に帰ってその話をしますと、お婆さんは、それはいいことをしたと、大変喜びます。 お金は無いし、寒いから早く寝ようと蒲団に横になりますと、お地蔵さまが笠のお礼に宝物を持って来たという話であります。 お爺さんにとって傘は商売の大事な商品でありますから、簡単に人にくれてやるわけにはいかないのでありますが、それにもましてそれを必要とする方がいるのなら、この場合は地蔵様でしたがこれを施そうという心がボランティアではないのかと思います。
   そして施しをした、この傘とはボランティアでは時間であったり、労働であったりするのだと思います。 ここで、大事なことがもう一つあります。それは、お婆さんの言葉です。 寒い中、傘も売れずに、ましてその傘を地蔵様に施したお爺さんに対し「それは良いことをした」といえるお婆さんの言葉が、お爺さんの心に沁みたと思われます。
  ボランティアをされる方は、このお爺さんのような気持ちで活動をされているのだと考えますと、周りはこのお婆さんのような対応が必要であります。 私はこのお婆さんの役割が、パートナーとして今の行政に求められるものだと考えます。




>>行政への質問
>>トップページ




Copyright c 1999 Takahashi Mamoru All rights reserved