アニメ感想記
2014年度 Vol.(4)
No.(151)〜(160)
(151) 『人類は衰退しました/2012年7月放送開始/2014年9月9日視聴終了/1クール全12話』
現在の人類が衰退して数世紀が経った世界で、調停官となった旧人類の少女と、 現人類の「妖精さん」(フェアリーよりはコロボックルに近いと評される)との交流を描いた物語。 ほとんどのエピソードの類型として、 妖精が作った不思議な道具に主人公(あるいは主人公たち)が翻弄されるというパターンがある。 ※Wikipediaより引用 |
ホントに良く分からない作品だったというのが感想です。
主人公の「わたし」が妖精という不思議さんに関わるお仕事をされていて独特の理論で話が進むので、
毎回視聴を終えた時に「だから何だったんだ」と思い直す事が多かったです。
そのため5〜6話くらいから、まず公式サイトであらすじを読んで、話の大筋を頭に入れてから視聴しました。
それでも、分かりづらかった。
というのは、録画してあるモノを視聴してあって、後で見ればと安心してしまうのか、
視聴に少し時間が空くと、もうその独特の理論の流れを忘れてしまって話が今ひとつ分からない、
という困った事態を繰り返してました。
最終回も、いわゆるフツーのアニメの終わりという感じではなかったのは
まあ、この作品としては正しい姿だったと思います。
この作品の女子では、表と裏が激しく描かれていて、最後は笑ってるケド、実は安心できないという
シュールな話の描き方に、ドン引きした事もあります。
もう一度書きますが、しかし、分かりづらい作品だったです。
<評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(152) 『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ/2014年4月放送開始/2014年9月18日視聴終了/2クール全24話』
Part2『戦闘潮流』から約50年後、1987年[1]の日本から物語は始まる。 ある日突然「悪霊」にとりつかれ、困惑し留置場に自ら閉じこもった空条承太郎のもとに、 祖父・ジョセフ・ジョースターとその友人・モハメド・アヴドゥルが訪れる。 ジョセフとアヴドゥルは、承太郎の「悪霊」は精神エネルギーが具現化した「スタンド」というものだと説明する。 これより数年前のこと、かつてジョセフの祖父ジョナサンと戦った吸血鬼・DIOが海底から引き揚げられていた。 彼はジョナサンの首から下を乗っ取り、鋼鉄の箱に入って海底に沈んで眠っていた。 そしてジョセフや承太郎にスタンド能力が発現したのは、 彼が復活したことと関係があるのではないかとジョセフは語る。 一方、復活したDIOはスタンド使いの配下を増やし、世界を支配する野望を再び巡らせていた。 ※Wikipediaより引用 |
視聴を終えましたが、全く最終回という感じがしませんでした。
今回のアニメは、週刊少年ジャンプに連載されていた『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部です。
変則2期で放送するみたいで、今回はディオと対決するためにエジプトに上陸したトコロで終わる
何とも続きが気になる終わり方をしています。
ですので、アニメでは何とか最終回らしくしようと演出を頑張っていますが、
あまり最終回って感じがしないんですよね(苦笑)。
もっとも、それは僕が原作コミックスを買って読んでいるからで
全く前知識ナシで視聴したら、最終回に感じるとは思います。
今期の良さとして、スタンドが登場した事を挙げる方が多いと思いますが、
僕は洗練されたバトルの素晴らしさが上がったと思います。
というのは、敵味方とも絶対に無敵なキャラクターはおらず
敵は強気に攻めてきますが、必ず弱点が設定されています。
ですから、毎度毎度、承太郎たちは絶対絶命になりますが、
弱点をキッチリ突いて勝ち抜けています。
そのバトルに説得力があるので、視聴していて違和感がないです。
あと気になった部分として、浮浪児の女の子との別れの部分が追加されていたのはヨカッタ。
荒木飛呂彦先生は、宮下あきら先生ほど女性キャラを描くのが苦手とは思いませんが。
<※注>
宮下あきら先生が連載されていた、『魁!男塾』という作品が週刊少年じゃ婦出有りました。
この作品は、連載最初期は女性キャラがいたのですが、その後全く出てこなくなり、
僕の周囲では「宮下先生は女性キャラが描けないンや」と専らの評判でした。
ただ、この子の退場から一気に男臭い作品になってしまったんですよね。
敵キャラで女性キャラは出ては来てたんですが、
完全にイロモノ扱いのキャラばかりでしたから。
他に、アニメの出来とは違いますが、
原作で花京院がサクランボを下でレロレロ転がしていたりして、キャラへのイメージが崩れた事もありました。
そんなモンですかねえ。
で!
2015年1月に続きを放送するみたいで、期待して待つとします。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(153) 『リトルバスターズ/2012年10月放送開始/2014年9月18日視聴終了/2クール全26話』
主人公・直枝理樹は、幼馴染である棗恭介、その妹である鈴、 同じく幼馴染の井ノ原真人、宮沢謙吾と共に全寮制の学校に通っていた。 彼等は昔、何かを悪者に見立てて それを成敗する正義の味方「リトルバスターズ」を結成し、色々なことをしてきた。 両親と死別し塞ぎこんでいた理樹にとって、 自らを外に連れ出し広い世界を教えてくれたその存在は大きかった。 時に無茶苦茶で考えられない行動をする彼等に巻き込まれながらも そのことを楽しく感じて彼らと一緒にいた理樹は、「ずっとこの時が続いたらいいのに」と考えていた。 ある日、3年生である恭介が就職活動から帰って来た。 理樹は「リトルバスターズ」の4人に、「昔みたいに何かしよう」と持ちかける。 それを聞いたリーダー・恭介は近くに置いてあったボールを拾い上げ、宣言するのだった。 「野球チームを作ろう。……チーム名は、リトルバスターズだ!」 ※Wikipediaより引用 |
物語性には定評のあるPCゲームメーカーKeyの同名ゲームのアニメ化です。
登場する複数のヒロインの骨太の物語を上手く混ぜ込んで一本の作品に仕上がっていました。
話の重さも段階を踏んで上げていたようで、20話過ぎに出てきたクドの話が最強にキツかったです。
ロリ系の可愛い女子というだけでポイント高いのに、こうも重い話では
そりゃ外伝作品が出ちゃうのも納得してしまいます。
録画して積んでいた理由は、僕は原作ゲームを所有していますが、全クリアしておりません。
今回のアニメ作品を観る事で、重度のネタバレになってしまい、
「ゲームが面白くなくなってしまった。アニメを観るんじゃなかった」というのが怖かったのです。
結論から言うと、観てもヨカッタです。
もちろん、キャラクターの物語がありますから、全くネタバレはない訳ではないです。
しかし、ゲームの根幹に関わる重要なネタ『主人公・理樹には何か重大な障害・病気を持っている』というのは
伏せられていました。
原作持ちのアニメに多いのが、アニメを観ると、一通りの話が全て分かってしまい、
アニメを観終わったら、別にゲームをする必要がなくなってしまう作品が実に多いンです。
だから、その辺のスタッフの配慮ある話作りに感心しています。
<評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(154) 『ハイキュー!!/2014年4月放送開始/2014年9月22日視聴終了/2クール全25話』
宮城県立烏野高校排球部のエースであった「小さな巨人」に憧れ、 バレーボールを始めた小柄な少年・日向翔陽は、類稀なる運動神経とバネを持っていたが、 中学のバレー部には自分以外の部員がいなかった。 中学3年、やっとのことでメンバーを集めて出場した最初で最後の公式戦で、 日向は「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター・影山飛雄に惨敗してしまう。 影山にリベンジをするべく、憧れの烏野高校排球部に入部した日向。 しかし烏野の体育館には、その影山の姿があった。 ※Wikipediaより引用 |
もう週刊少年ジャンプの王道をひた走る作品でした。
スラムダンクのバレー版みたいな作品でした。
チームプレーのバレーとして、個性的な才能を持った選手が揃い
チームとして機能して強くなって勝ち出していく。
その過程で同志とも呼べる強敵(『きょうてき』と書いて友と読む。)と出会い励まし合う。
そして、大会で現時点で最強の敵と戦って、負けて現時点での課題を見つける。
原作では、ココからさらに努力を重ねて強くなっていく訳ですが、
アニメでは、とりあえず、負けた所で終了しました。
僕自身は、ココで放送を切るのは正解でした。
僕自身、原作にハマって次々と続刊を購入していって一段落ついた部分でしたから。
おそらく、ココで切ったのは、続きを放送する意図はあっても
原作に追いついてしまいそうだから、時間を空けるためだと思っています。
他にもたくさんの楽しめる作品がありますから、
繋ぎで(というのは失礼ですが。)放送してもらって
万全の状態でハイキュー!!の続きが観たいです。
期待しています!!
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(155) 『ブラッドラッド/2013年7月放送開始/2014年9月24日視聴終了/1クール全10話』
東魔界でナワバリボスをしているオタクな吸血鬼・スタズのもとへ、 ある日、人間の女子高生・柳冬実が紛れ込んでくる。 戸惑いながらにも冬実に会ったスタズは、自分の中から湧いてくる気持ちを整理出来ずにいた。 しかし束の間、冬実はナワバリ破りに来た魔物に喰われ、幽霊となってしまう。 スタズは自分の気持ちの整理のためにも、彼女を生き返らせようと「血意」する。 ※Wikipediaより引用 |
人間でない魔族が主人公だったので、行動原理が分かりづらく
中々話に入り込めず、途中で何度も視聴をやめようかと思いながら最後まで視聴しました。
最終的に、キャラクターの伏線が明かされて、目的が1本に絞られてきて話が理解できたのですが、
問題は最終回が最終回と感じない事なんですよね。
原作がある程度展開してからアニメ化を行い、アニメ放映中に原作も佳境を迎えて最後まで突っ走るというのが
最近の流れで多いと僕自身は思っています。
しかし、この作品は、どうも佳境にも来てないみたいで、アニメも盛り上がるかどうかの部分で最終回のため
試聴後の気持ちが今ひとつスッキリしていません。
2期をやって欲しいですね。
個人的には、ラスト近くのドッペルゲンガーの設定が、新鮮でした。
<評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(156) 『革命機ヴァルヴレイヴ/2013年10月放送開始/2014年9月22日放送終了/2クール全24話』
成り行きから乗った巨大ロボットによって人ならざる者と化した少年と、 幼少時の体験から冷酷に徹して世界の改革を目論むもう1人の少年を中心に描かれる、 200年以上にも及ぶ戦いの物語である。 作品のテーマは「学生と軍人の遭遇から始まる群像劇」とされており、 同じ出来事に際しての感想や言動、人間性の違いなどを描く方針となっている。 キャッチコピーは「世界を曝く」。 ※Wikipediaより引用 |
1クールを放送した後、半年ほどおいて続きの1クールを放送した変則2クールの作品でした。
1クール目は評価が高くありませんでした。
いわゆる機動戦士ガンダムSEEDなどの作品の影響を強く受けていて
それらの作品にある刺激的なシーンをつなぎ合わせただけの作品に感じたからです。
しかし、2クール目に入ってから、この作品独自の設定を活かした物語が展開され
視聴していてとても楽しめました。
割と、この手のマシンを扱うバトル物は、なぜか主人公が適合者で
さほど違和感も疑問も感じず、戦うだけという作品が多いです。
主人公も、自分達の身は自分達で守るしかないという厳しい立場ではあるのですが、
そこで、この作品独自の設定が生きています。
それは、マシンに乗って戦うには精神エネルギーが必要で
戦うたびにパイロットの記憶が失われていくのです。
自分を傷つけて懸命に戦うその姿は、
今回制作にPC祖父とカイシャのニトロプラスのスタッフが関わっているそうで、まさにニトロ節全開でした!
何かを得るためには、何かを失わなければならない等価交換の法則があって
顔で笑って心で泣いているヒーロー像が、メチャクチャにカッコ良かったです。
あと、評価すべき点として、基本的に出てきた伏線はキチンと最終回までに回収して
疑問点も一通りなくなっていた点もあります。
最終回まで視聴を終えて、何かしらスッキリしない作品も多いですからね。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(157) 『ラストエグザイル −銀翼のファム−/2011年10月放送開始/2014年9月24日視聴終了/2クール全21話』
前作『LAST EXILE』から2年の歳月を経た世界。 圧倒的な軍事力で世界統一へと突き進むアデス連邦と講和条約を結ぶため、 聖地〈グラン・レイク〉へと赴いたトゥラン王国の第一王女リリアーナと第二王女ミリア。 しかし到着と同時に宣戦布告したルスキニア総統率いる連邦艦隊の奇襲で、トゥラン艦隊は壊滅の危機に陥る。 戦艦を狙ってやって来た空族のヴァンシップ(小型飛行機)乗り・ファムとジゼルは、 砲撃に晒されるトゥラン旗艦の譲渡と引き換えに、 王女たちを逃がそうと旗艦の墜落を偽装し、戦線離脱に成功する。 連邦の王都侵攻を阻もうと、残存艦隊で決死の強襲を試みたリリアーナは連邦に拉致され、 移民船〈エグザイル〉の出現によってトゥラン王都は壊滅。 絶望するミリアだったが、ファムたちカルタッファル空族の支援を受け、 父に託されたトゥランを再興するべく連邦に抗い、亡命政権の樹立を宣言する。 ※Wikipediaより引用 |
前作に出ていたキャラクターたちが多数いたのですが、
僕自身、同一人物かどうか確信が持てないまま、視聴を続けました。
おそらく、前作との関わりを必要以上に出さないように制作スタッフが配慮した、と考えています。
それは、前作からかなりの時間、年数が経過していたので、
前作との関わりの強いネタを出すと、分からない視聴者が出て視聴をやめてしまうだろうから。
前作との違いとしては、複数勢力が入り乱れていたし、明確な悪役があまり見当たりませんでした。
前作は、ディーオのお母さんの女王様という分かりやすい悪役がいて
その勢力が使っていたマシンは、明らかに悪役のイメージしかありませんでした。
前作との違いとして、世界は味方と敵に二分されるよな単純でもないし、
それぞれの勢力がそれぞれの正義を信じて戦っているという
『機動戦士ガンダムSEED』と『機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のような位置づけの作品に仕上がったと思います。
僕自身が入り込めなかったのは、ファムたちがどちらかというと中心人物ではなかったからというのがありますね。
彼女らの言動が何かしら物語に影響を与えている感じがせず、視聴して面白くなかった。
もっとも、自由人の空賊として生きるファム達が、その政治活動の中心にいたらおかしいし、
単なる象徴としてのミリアが、難しいイデオロギーとかを語り出したら
物語に付いていけなくなって飽きてしまうだろう。
という訳で、頭で納得はしていても、視聴していて興奮と楽しさはなかった。
もっとも、背景を含め丁寧に描かれた絵や
迫力あるアクションシーンは前作同様にレベルは非常に高く、
視聴していて醒める事はなかった事を付け加えておきます。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(158) 『侵略!?イカ娘 <第2期>/2011年10月放送開始/2014年9月29日視聴終了/1クール全12話』
イカ娘は、海洋汚染を続けてきた人類を懲らしめるべく、 地上世界を侵略するために陸上へとやってきた。 しかし、最初の侵略拠点として目をつけた海の家「れもん」すら制圧できず、 結局そこで働かされるはめに。 果たして、イカ娘が人類侵略を達成する日は来るのだろうか。 この物語は、イカ娘とその周りの個性豊かな人間達が繰り広げるドタバタコメディである。 ※Wikipediaより引用 |
1期からそうだったのですが、視聴していて楽しみ方が、僕の中で今ひとつ分からなかったです。
1期を視聴した流れから2期も視聴していた訳ですが、
2期を視聴開始して4〜5話くらいで、楽しみ方が神の啓示みたいにフッと降りてきたんですよ。
オチでどうひねっているかを期待して視聴したら良いと、
僕の視聴方法が決まった時点からグッと面白くなりました。
元々『ドラえもん』や『サザエさん』的な作品のような時間の動きがない作品なので、
激動する話ではないです。
だから、4コマ漫画的なチョットした話が複数詰め込んで展開されますから、その話ごとの最後が明確に出ます。
それをそれまでの話の流れからどうひねっているかを考えると、話が分かって気持ち良く視聴できる訳です。
原作漫画は明らかに4コマ漫画的でありながら、フツーにコマ割りしてる珍しい作品です。
一回の放送で、3つの話に分けて放送しているのも明らかに4コマ漫画的です。
楽しみ方が分かったのが遅かったので、個人的にはもう少し長い話数で視聴したかったです。
自分で自分が悔しくて、少し残念でしたー。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(159) 『いなり、こんこん、恋いろは。/2014年1月放送開始/2014年9月30日視聴終了/1クール全10話』
伏見いなりは同級生の丹波橋紅司に片想いしているが、その想いをなかなか打ち明けられない日々を送っていた。 ある日、いなりは川に落ちかけている動物を助け、それをきっかけに宇迦之御魂神と知り合う。 お礼として願いを叶えてくれるというので、『クラスメイトの女の子になりたい』と願うが、それは姿が変わっただけだった。 願い事の間違いに気づいたいなりであったが、姿を戻すことはできなかった。 そこで神様は自分の神通力の一部をいなりに与え、自分の意志で変身することで元の姿に戻ることができた。 その日から、いなりは友人や神々の助けを得つつ、丹波橋との仲を縮めようと奮闘する。 ※Wikipediaより引用 |
絵がキレイで好きで原作漫画を買い集めていたケド、いつのまにか読まなくなっていた。
それでも続刊を買い込んでいた。
そこでアニメも放送開始したモノの、コレも視聴せずHDDレコーダーに溜めたままにしていた。
「どんだけ、ダメなコトしてるんだ?作品の鑑賞を切るか見るかハッキリしろ!」と自分でも思ってしまう。
ただ、ある日、何気なくネットの書評を読んでいて、ふと気付いた。
中学生という狭い枠の中で、精一杯友情について語られている作品と見えた時から、
一気に楽しさが噴射する勢いで、怒濤の勢いでコミックスを何度も読み込む事を繰り返し
現状の仕上げとばかりに、このアニメを視聴しました。
とにかく背景がビックリするほど色鮮やかにキレイで、緻密に書き込まれている。
分かる範囲に抑えつつ京都弁という方言で話すキャラクターたち。
神というファンタジーを扱いつつも、人間の舞台は出来るだけ存在感を見せるために丁寧に描かれています。
女子中学生同士の友情は、お互いが少し初めてサンが苦手と言う事で崩壊しかかりますが、
人数が複数だったという事もあって、何とかまとまりました。
最後で丹波橋くんといなりはイイ感じになった。
そのために、他に丹波橋くんを好きな女子を傷つける事にはなるが、現実はそうだよね。
対象が複数いるンじゃなくて、その人特定だから、カップル成立と同時に「他の人は残念ですが、退場して下さい」
になるからね。
人間関係という部分で、今作で1番大きい友情は、うか様といなり。
物わかりの良い姉・うかと、突っ走ってしまう少し視界が狭いいなりと良い姉妹ではあるが、
神と人間という絶対に相容れないため、力が暴走して困る事件が起こる。
いなりは、そのため神通力を、最終的にあるべき所であるうか様に返した所で大まかな話は終わる。
全くうかがみえなくなったいなりは、気丈にも上を向いて歩いて行く姿にグッと来ましたよー。
コミックスはこの後も続いていて、こっちは神と人間の恋も結論だそうと言う勢いです。
イイ感じでマンガに戻れるぞー!
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(160) 『ばらかもん/2014年7月放送開始/2014年10月13日視聴終了/1クール全12話』
書道家の半田清舟は、 ある受賞パーティーで自作を酷評した書道展示館の館長を感情に任せて殴りつけてしまう。 見かねた父親は半田に「自分の人間として欠けている部分」を見つけさせるため、 彼を自然豊かな五島へと送り込む。 内心では反省する気のない半田だったが、 天真爛漫少女・琴石なるをはじめとする個性的な島民達と出会い、少しずつ心を動かされる。 都会の温室で育った半田は耐性の無い田舎の環境や島独特の人間関係に戸惑いながらも、 島民たちに助けられ励まされ挫折を繰り返しながら新たな書の境地を拓いていく。 ※Wikipediaより引用 |
方言が本当に何を言っているから分からない時が多かった。
原作漫画を事前に読んでいる事で、話の流れは大体分かっていたので付いていけましたが、
ポカーンとなってしまった人も結構いたのではないかと心配してしまう。
まあ、ホントの方言ってこうだろうと感じました。
今回は1クールのアニメ作品で、話は、一旦東京へ帰ってまた島に戻ってくるトコロまでを描いています。
イイ感じの区切り方だったと思います。
ガチガチの融通の利かない都会ッ子・半田清舟が、島のノンビリした人たちとの付き合いで
いい意味で大らかで優しい人になっていく過程が良く描かれていたと思います。
ラスト何話かに半田ママが出てくるのですが、度を超した過保護ぶりとか
子どもっぽくスネてしまったりとか、演技力の問われるママ役を声優・鷹森淑乃さんが演じていて感心したりもした。
個人的に、この作品の素晴らしい所は、1番しか意味がないとテキスト通りの事をしていた半田が
ヘタクソでも自分の字を書こうと一歩を歩んだ所にあると思っています。
結果は散々でしたが、周囲はそれを非難せず(代表して言っていたのが半田パパ)温かく見守っているシーンで
清舟は本当に幸せ者だなと感じた。
最終回で、農耕機に乗っていく1話と同じ展開にノンビリした時間が流れる島の人々や
清舟が帰ってきたら、大喜びするなるをはじめとする村人たちとか
地位やお金でははかれない大切なモノがきっとココにあると感じさせる最後はホントに良いな。
<評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >