かめさんの詩集
第十弾
方舟に乗り損なった少年ら II
葉を落として
裸になった
木々の枝が鳴る
山の辺の小径を
歩いている
少年
いつか
大人になったら
30・29・28歳....と
年令を逆回転させて
生きてみよう と
いう想い付きの中に
迷い込んでいって
身についたものを
一枚一枚剥がしていく
それは
失くなっていったものが
積み上がってくる
のを待つ
楽しみ
全身の細胞に溜まった
汚れや垢を
丁寧に
洗い落としていく
喜び
気が付くと
ミレニアム・アンセスター
の微笑の中に
迷い込んで
忘我
の中をさ迷っている.... (未完)
一枚の不在証明を
捜し求めて
畦道を 行ったり来たり
よしを