羨ましかった。その立場が。何の気負いもなく、美しい布を織り、
みなに賞賛されるただの人であることが。無邪気に己を誇っていれば
いいことが。
 激情のままに罰した。もう、織機と戯れて精緻な工芸品を生み出す
指はない。賞賛にほころぶ笑顔もない。神たる自分が望んだ。正しい
はずだ。そうだ、正しいことだ。我ら神がもたらす朝露に濡れること
によって初めて輝くものをのみ織り続けるがいい。我とともに在らね
ば、そなたの生み出すものは輝かない。





とっくの昔にどっかで誰かが思いついていそうですな。


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