トガリの紹介のページ
簡単なキャラ説明と、下記に序盤のあらすじをまとめてみました。(話まとめるのが難しい…)
トガリの表紙と中身のサンプルがs-books様にあります。表紙をクリックすると
その巻収録の一部が読めます。『s-books』-サンプルページ▼



■登場人物の紹介■(本当はもっと沢山いるけど、とりあえず序盤のキャラ説明)
300年前に江戸の町を震撼させた人斬り。わずか16年という生涯の中で数え切れないほどの罪を犯し打ち首となり処刑された少年。
生前に人に優しくされたことがなく荒みきっています。序盤の方ではかなりの悪人っぷりを披露して下さります。でも現世の知識が赤ん坊並みなのである意味子供。悪人顔の時と普通にしている時のギャップが激しい(笑)
現世に降りてから、浅木家の人々に優しく(?)扱われ、少しずつ人間らしくなっていきます。しかし人間らしくなればなるほど、彼に戦う力はなくなっていくというジレンマの中、彼に残された時間は108日間。その間に108の咎を集めなければ彼に未来はないわけです。
統兵衛(トーベエ)

現世に降りて統兵衛がなりゆきで救ってしまった少女(この時に、統兵衛本人に彼女を助ける気は全くなかった)
別名、「統兵衛の調教師」、「妖術使い〜その1〜」
地獄の執行人ですら調教出来なかった彼に少しずつ人間らしさを教えて行くその様は、まさに調教師の名にふさわしい(笑)現世での知識が赤ん坊並の統兵衛に常識や文字を教える姿はお母さん?

活発で明るく正義感も強くて、思いやりのある子です。しかし、少々手が早い(笑)父親は、腕利きの刑事でしたが小さい頃に殉職しています。
浅木いつき

いつきのお爺ちゃん。お寺の住職さんです。かなりの人格者。
理由も聞かずにワケありの統兵衛の身元保証人になってくれた方。

「妖術使い〜その2〜」←統兵衛が勝手にそう思ってるだけ。
統兵衛はこのお爺ちゃんのおうちに居候させて貰っています。

いつきの爺ちゃん

敏腕刑事の沢崎さん。国家公務員第一種に受かったキャリア組の方なのですが、所轄で刑事をやってらっしゃいます。
かなりのキレ者。統兵衛の謎をいつも気にしてらっしゃいます。
でも、とてもいい人。

かつてのいつきのお父さんの後輩だった方で、いつき父を尊敬しています。

沢崎刑事

地獄で罪人に罰を与える執行人。
統兵衛の現世での監視を命じられています。普段は犬の姿で、浅木家に居候中。エマ様を尊敬。

なんとか統兵衛を改心させたいと思っています。が、いつの間にやら彼が一体のこの先どうなるか…を心配しているようにも見えます。
ずっと監視していたせいか、少し情が移ってきたように見えなくもない。なんだかんだいいつつお人好し。

犬の姿の時によくやらかすギャグが好きです(笑)

オセ

エマ様。地獄で執行人をまとめ上げている方(?)とにかくエライさん。統兵衛に咎狩を渡した張本人。

ただ、彼女は統兵衛をハナから解放する訳でこの話を持ち出した訳ではなさそうです。何かの目的を持って渡したようです。その目的を達成するもよし、志半ばで咎狩に飲み込まれてしまうもよしという感じで、かなりの策士に見えます。

でも思わず様付けしたくなる威厳が彼女にはあります(笑)

エマ


■あらすじ■
主人公は、統兵衛という少年。彼は300年前、わずか16年の間で数多くの罪を犯し、打ち首となり処刑された極悪人でした。
地獄に堕ちてから300年たっても、統兵衛はまるで反省をせずに脱走を企てたりしていました。
そんな統兵衛にエマは「地獄から出る方法がありますと」と言います。
地獄から出る方法、それは「罪を集めること」でした。
現世に数多く存在する罪を、108日間で108つ回収してくれば、統兵衛の罪を消してやろうとエマはいいます。

罪を集めるには、罪が実体化したものである「咎(とが)」を探さなければいけません。(咎とは、罪の実体化した形で、罪人の悪を喰らい、罪人を守る「悪運」のような存在)
その咎を破壊し、回収する事ができる唯一の武器「咎狩(とがり)」を与えられた統兵衛は、現世へと赴きます。ちなみに咎狩は悪を喰らう妖刀で、使う者が悪であれば悪であるほどその威力は強いといいます。統兵衛にはまさに打ってつけの刀(外見は木刀)だったわけです。
しかしただ「咎」を集めるだけではいけません、なにしろ彼は罪人で、とりわけ地獄の中でも態度の悪い罪人です。普通に現世に降りて悪事を働かれた日には地獄側もたまったものではありません。
ですので、彼には枷がつけられました。現世の人間を傷つけてはいけない、盗みを働いてはいけない等です。もし現世の人間(たとえ悪人であっても)傷つければ、それが何倍にもなって自分に返ってきます。
とにかく現世で罪を犯せばばその時点で、彼の首と胴は切り離されてしまうわけです。かなり厳しい条件下でしたが、地獄から出るため彼はその条件をのみ現世に降りました。

しかし、現世に降りたはいいけれど、現世は300年前とまるで違う世界でした。
そんな現世にとまどう統兵衛。

そんな時に彼は、浅木いつきという少女に出会います。生前、そして死後も人に優しくされるということを受けたことのない統兵衛は、いつきや浅木家の人に最初はとまどいます。
が、少しずつ人の心を取り戻すかのように見えました。しかし、咎狩は悪の力を使う妖刀。人間らしくなればなるほど、彼にとっては戦う力が無くなっていくわけです。

そしてこの妖刀「咎狩(トガリ)」、エマもただ統兵衛に渡したわけではなく、実はかなりの曰く付きの刀でした。
今までこうやって何人もの罪人が咎狩を持って現世に降りましたが、どの悪人も最後には咎狩に飲み込まれてしまうのです。悪を喰らう妖刀、それはその刀を使用する者も例外ではありません。ある意味扱いづらい罪人の厄介払いの方法の一つでもあったようです。
エマの真意はどこにあるかわかりませんが、彼は統兵衛をただ自由にしてやるだけではなかったわけです。
この悪条件の中、彼はすべての咎を集めることが出来るか…というのが序盤の簡単なあらすじです。



■管理人のヒトリゴト
現在8巻まで出ていて、オハナシはこれから…というところで終わっています(涙)しかし逆にこの終わり方なら、いつでも連載再開できるわけですよ!!!
なので、どうしても統兵衛がこれからどうなってしまうのかがみたいのです。
生前も死後も、人として扱われたコトがなかった統兵衛。登場人物の中で、当初誰よりも悪だった彼が、浅木家の人達の優しさにふれて少しずつ人になっていく、その課程がそのコミックス8冊分の中で描かれているわけですが、彼が最後にどうなったのか…それが未だに知りたくて仕方がないわけです。
彼がどうしてここまで荒んでしまったか等、生前のエピソード等いいオハナシが多いんですよ。7巻収録の「ヒトニナリタカッタオニ」の話はじ〜んときました。じーんと来たっていうか、オニが可哀想で(涙)
『人になれなかった鬼』では、鬼は人になることができませんでしたが、このトガリの本編ではぜひ鬼(統兵衛)が人になれるところをみたいのです。諦められないんですよーーー。いや、心情的には人になっていったわけですが、結局最後に彼がどうなったのかわからないんですよ…。108の罪を集めた後がどうなったかどうか…。(気になる…なりすぎます)っていうか、あそこで終わりはないですよ…本当に(泣きそうです…)

せめて掲載紙がサンデーでなかったならば!!と思わず悔やんでしまいます。ですので、どこか違う雑誌でもいいから連載再開しないかなぁと願ってしまうのです。
版権の問題上やっぱり他社だと問題あるんだろうけども。う〜ん。

現在8巻まで出ていますが、購入はもうネット上の本屋さんか、古本屋さんでないと難しいのではないかと思います。出来れば、先生へのお布施のために新刊で(笑)とにかく興味が沸いたら読んで頂けると嬉しいです。


■INDEX