きみも野球の達人@

◆グラブを長持ちさせる方法
 どうすれば、グラブがそれほど長持ちするのだろうか。ポイントはグラブオイルとワックスの使い分けにある。オフの間など、しばらくグラブを使わない間はたっぷりとオイルをなじませ、しかし、埃(ほこり)がつかないように、乾いた布で表面を乾拭(からぶき)きして保存する。そうすれば、次に手にする時は、グラブが以前にも増してしっくり手になじんでいることに気づくだろう。今日使用して、明日もまた使用する、といった場合は、乾いた布で汚れをふき取り、薄くワックスを施(ほどこ)して乾拭きしておく。その手入れを繰り返せばきみのグラブはピカピカになり、愛着も増し、エラーもしないだろう。(グラブ・バット・スパイク・団の用具を大切にすること!)

きみも野球の達人A

◆畑の真ん中のジュニアチーム
たえず全国大会に出場し、上位に進出しているジュニア(少年野球)チームがある。しかし、立派な専用の練習場があるのかといえば、必ずしもそうではない。あえて彼らの専用「グランド」といえば、麦畑の一角を整地したような、わずか30メートル四方の赤土の「グランド」。それがあるだけである。「グランド」を十二分に活用し、両端ではバッテリーが投球、捕球の練習。さらに、グランドを半分に分けて、片やゴロ捕球、送球練習が行われ、もう片方では高くあげたフライの捕球、送球の練習がくり広げられている。一定の時間が経つと、ゴロ練習とフライ練習のグループが入れ替わる。先ほどまでバッテリーが練習していたグランド両端の「マウンド」では、今度はバットを持った少年たちが並んで、「バント」練習。グランド全体からは、絶えず大きな声で「ドンマイ」、「ナイスボール」とのかけ声が無数に聞こえてくる。その次は、全員がペアを組んだ。片方がボールを投げ、片方がバットで相手に軽く打ち返す練習。これは最少人数で出来る「打撃練習」のひとつでもある。2時間ほどの練習が終わると、全員が竹箒(たけぼうき)やトンボ、塵(ちり)取りなどで「グランド」を整地。ゴミを拾う。これが終わると、グランドの端に選手全員が整列して帽子をとって「ありがとうございました」と挨拶。
◆大きな声を出そう
 ハイ!”という返事と、人に対する挨拶、更に練習中大きな声を出す意味が正しく伝わっていない。大きな声を出す事は、結果的に集中力を高めたり、持続させることに役立ちます。ただ元気で、活発である証拠だけでは有りません。ゴロを捕る前の気合でボールに対する集中力が増し、また恐怖感も薄まります。キャッチボールでは捕球者が声を出すことにより、投球者に対しターゲットを絞る集中力が増します。の集中が持続しないとエラーが多くなり、ひいては怪我が発生します。

きみも野球の達人B

◆自己ベスト
先日、あるドラマで『自己ベストをつくせ』とあった。これは、今日より明日、明日より明後日と日々努力して、進歩することを意味している。(野球、勉強、その他・・・・)野球でも同じ! 練習では、今日より明日の方が上達するようがんばり、試合では、今日の試合より、次の試合の方がよい結果となるよう努力してください。それが、『自己ベスト』である。チーム全員がこの意識で戦えば、県大会出場《間違いない!!

きみも野球の達人C

◆キャッチボール
コントロールが無い選手に共通する要素は、キャッチボールをする時に「心がこもっていない」事が最大の問題なのです。キャッチボールは儀式のようなものにしか考えていませんか? 注意力は散漫、目的意識は無し、ただ来たボールを捕って返すだけになっています。この様な選手は、たとえ甲子園に出るようになっても、プロになっても変えることは出来ません。根本的にキャッチボールの意義を考えましょう。(野球は、味方から味方へしかボールを送球しない)@投球動作(ひじ、肩、バランス) A相手の胸をめがけて投げる B捕球動作(動いてグラブの芯で捕る)相手のことを考え、心をこめて投げる。⇔心のこもったボールを受け止める。(野球以外にもあてはまる)

きみも野球の達人D

◆スパイクについて
プレー中にスパイクのひもがもつれる、またはほどけてしまう。これもケガの原因になることがあるので注意が必要。しっかりとした結び方と同様に、特に結び目に該当する部分にロージンかローソクを少しほどこしておくと、簡単にほどけなくなるので、機会があれば試してください。使用後は多少面倒でも、グラブと同じように、グリースやワックスで手入れをすると長持ちするし、愛着も涌いてくる。

◆打球処理のステップ
 打球の処理のステップについて、1)打球の方向を察知する、2)こちらに来る打球に身体を寄せる、3)グラブは打球が来る直前にさっと出して捕球する。ここまでが内・外野に共通した捕球の方法。 打球が「ゴロ」であれば、前へ出て「どじょうすくい」の要領でさっと打球を「すくう」。また、打球がフライの場合は、打球が来る手前でさっとグラブを出して打球を「捕まえる」トンボ獲りの要領で捕球する。

きみも野球の達人U@

準備は早く
 ジャイアンツはチーム方針のひとつに「準備は早く!」という言葉を掲げている。練習の準備・
片付け、練習の移動、キャプテンの『集合』、などを行動は素早くする。プレー上で例えると、バッティングでも守備でも「しっかり構えて準備をする」ことにもつながります。

プロ野球選手の子供の頃の話
「とにかく人に負けるのが嫌だったよ!」「とにかくご飯を良く食べて、良く寝てたなぁ〜」「紙を丸めてティーバッティングをしてたよ!」「風呂の中でタオルを使って手首を鍛えてたよ!」「横断歩道を渡らないで歩道橋を渡って足腰を鍛えてたなぁ〜」「坂道を良く走ったよ!」「一人で壁に的を作ってそこに当てる遊びをしてたよ!」

きみも野球の達人UA

ヒットを打つ
どんなプロの好打者も目を閉じては打てないのです。投球に対して見るただ見るのではなく投手の投げる手から離れて、バットに当たる迄、とにかくボールを見るのです。現ソフトバンクホークスの王貞治監督(世界のホームラン王)もバッティングはボールを良く見ることとおっしゃっています。 
@スムーズなテークバック(力を後ろに貯める):右打者の場合、左足を右足側に引き、腰がひねられてきます。
A
インパクト:弓矢をイメージして、貯めた力をバットに向けて集中する。(弓を大きく引けば引くほど矢が遠くに飛ぶように)
B フォロースルー:インパクトの瞬間、腰をグッと回し大きなフォロースルーをする。これでヒットは【間ッ違いない!!】 但し、ボールのスピードに負けないようバットのグリップがめくれたり、手の皮がむけるぐらい素振りをしよう。

きみも野球の達人UB

カバープレー
「野球に失敗はつきものだなぁ〜」と思います。 失敗した事がないという選手はいませんよね?勝敗を左右する大事な場面での失敗など…プロ野球選手でもひとつのミスプレーが引退のきっかけになるほど、野球には恐ろしい一面もあります。その恐さを知っているのでみんな一生懸命練習するのです。一生懸命プレーした結果、「打たれた」とか「エラー」してしまった事は仕方がありません。しかしチームにとって失敗は最小限に食い止めなければなりません。そこで野球の基本の中に皆さんも良く知っている「カバープレー」があります。例えば、投手は一塁側の打球に対しては打者が打った瞬間に一塁ベースカバーのためにスタートを切ります。走者なしでサードゴロ、ショートゴロに対して、セカンドとライトはやはり送球に対してカバーをしなければいけません。ピッチャーの牽制に対しても外野手はボール方向へスタートを切らなければなりません。例をあげたらきりがないほどたくさんの例があげられます。さて、この「カバープレー」みなさんはどうですか?こんな実話があります。彼はプロ野球の現役時代に、控えの内野手という立場でベンチにいました。ある時、レギュラー選手が故障してスタメンに名を連ねるチャンスがありました。フルイニングでの出場はきつくて、「どうせ暴投しないし、一回くらいサボってもいいかなぁ〜」なんとその時、サードゴロを三塁手が悪送球!ファールグランドにボールが転々…走者はゆうゆうとセカンドベースへ!「しまった〜!いつもやってるのに〜」「何もこんな時に〜」出てくるのは後悔ばかり!その経験を生かしその後も必死にバックアップしましたがそんなケースは二度となかったそうです。たった1回だけサボったその時に…このように野球には万一に備え、「無駄な動きをするケース」がたくさんあります。2死走者一塁で外野フライ!まさかボールを落とさないだろうとゆっくり走り、三塁でストップか、それとも全力で走って本塁まで帰り、一点とるか?ボールを落とさなければ全力で走っても無駄になってしまいます。しかしどうでしょう?強いチームと弱いチームの差はこんなところの「意識の差」と関連はないでしょうか?何が起こるかわからないのが野球!「カバープレー」を大切にしてほしいものです。

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ウォーミングアップ
プロ野球選手が『体が重い』と感じた時は
・フットワークが悪くなる   ・・ (守備で一歩目のスタートが悪くなる)
・コントロールが悪くなる   ・・ (思ったところに投げれなくなる)
・鋭いスイングができなくなる ・・ (ヒットの確率が悪くなる)
というようにあまり良い事はありません。そのために打者であれば素振りの練習を欠かさずにやることはとても大切です。しかしそれだけではありません。
大切な事は子供のうちからウォーミングアップでしっかり自分の体をチェックする事です。ストレッチ体操をしながら『今日は肩が少し張っているなぁ』とか『腰が張っているなぁ』と自分でチェックできればその部分を多めにストレッチしたりして故障の予防にもなるでしょう。
痛みや張り、体調は本人しかわかりません。その判断ができるかできないか!野球選手にとってとても大切な事です。
追記
プロ野球観戦は、試合開始2時間くらい前から、球場に入ることができます。プロ野球を球場で見る機会があるときは、少し早めに球場入りして、試合前のプロの練習・ウォーミングアップを見てみましょう。参考になります。

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第一感を大事に!
甲子園へ常に出場しているPL学園の元監督がよく『第一感を大事にしろ』と言われます。第一感とは、真っ先に頭にひらめく感じ。このことは、気づいたことをやれということです。たとえば、床にごみが落ちているとします。それに気づく。これが第一感です。気づいたら誰が捨てたごみであってもゴミ箱へ捨てる。これが
第一感を大事にするということです。これが野球につながるの?と思いますよね。日頃、第一感を大事にしているとここぞと言うときに第一感に授かることができると言います。試合の中で、チャンスに打席が回ってきたとき、ピンチに自分の方へボールが飛んできたとき、身体が勝手に気づき・動いてくれるんです。
『気づいた事(第一感)を即行動に移すことにより、大事なとき、ここぞというときに気づくことができ行動に移すことができる』

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振り逃げ
振り逃げと呼ばれているルールは、0アウトまたは1アウトでランナーが1塁に居ないか、2アウトからなら、すべての場面で、
3ストライク目の投球をキャッチャーが正規の捕球にできなかった場合、打者走者はタッチをされるか、1塁に到達前にボールを1塁に転送されなければアウトにはなりません。ただし、2アウト満塁などで、このプレイが行われるときは、打者走者が1塁にいくことにより他走者がフォースプレイの対象となるため、1塁への転送をしなくても、本塁を踏めばフォースアウトとなります。赤字の部分ですが、ここに「空振り」という文言はありません。つまり、3ストライク目の見逃し三振でも振り逃げして構いません。もう一つ「正規の捕球」とは、ノーバウンドで、確実にミットに納める行為をいいます。したがって、落球だけでなくワンバウンドも振り逃げできる、ということです。
『ルールをしっかりと覚えることは、野球がうまくなる条件のひとつです。』

きみも野球の達人UF 

ポジションの役割
野球には、9箇所の守るポジションがあります。それぞれのポジションの特徴(理想)を把握しましょう。
投手:肩が強く、コントロールのいいことが望ましい。精神的に強く、孤独のマウンドでも、めげない。
捕手:キャッチングが上手く、スローイングが正確で、バウンドを取るのが上手い。
一塁手:ボールを後ろにそらさない。
二塁手:守備が上手く、足の速い。遊撃手との連携が上手いとなおよい。
三塁手:強い打球に反応する、反射神経があり、肩が強い。
遊撃手:肩が強くて、足が速く、守備が上手い。二塁手との連携が上手いとなおよい。
左翼手:守備が上手く、後ろにそらさない。
中堅手:足が速く、肩も強くて、守備が上手い。
右翼手:肩が強く、小中学生の場合はライトゴロを裁くので、走りながら、ボールをとるのが上手い。
これを参考(これがすべてではない)にして、自分に足らないところは、努力してチームNo.1のポジションにしよう!!

きみも野球の達人UG  

NYの松井秀喜選手
松井選手が小学校6年のとき、『試合に勝ったときの喜び、負けたときの悔しさを忘れません』と作文に書いていました。 この忘れないことが大切で次の試合につながります。いま、メジャーリーグで活躍でるのも、喜び,悔しさを忘れずにいるので、次への挑戦ができるのだと思います。そして、現在松井選手は、『好きになること、好きでいつづけること』が自分の向上心を保つ秘訣だそうです。 きみたちは野球を始めたばかり、まずは野球を大好きになることで、練習や試合をやりたくなるし、野球が上手になりたくなる。いつか松井選手のようにメジャーリーガーとなる大きな夢に向ってがんばろう!!
【注意】好きになると過度の練習をしたくなり、オーバーユース(使いすぎによる疲労の蓄積)になる可能性があるため、肘・肩などに違和感や痛みを感じたら、しばらく休むこと。(初期は治りやすい、悪化すると治りにくい)

きみも野球の達人V@

◆強肩(レーザービーム)
「強肩には様々な条件があるがその多くは生まれつき決まっているもの。すなわち強肩は天性のもの」と言います。ではイチロー選手やドラゴンズの福留選手が捕殺するときのレーザービームは強肩しか投げられないのだろうか?福留選手はこれを否定します。『レーザービームに一番大切なことは、捕球姿勢』捕ってから素早く投げることができれば、肩の強さはいりません!
 *イチロー選手:2005年シーズン ア・リーグ5年連続ゴールドグラブ賞(捕殺10)

  ◎レーザービームのコツ
  
捕球の際は待たずに、勢いをつけて捕球する。
   ・グローブを前に出して後ろではなく体の前でボールをさばく。
   ・フライの時も後方から勢いをつけて捕球する。
   ・グローブを持つ腕をライフルの照準のようにして目標を定める。


きみも野球の達人VA

プラスの追求
目標を達成する取り組み方法は二つに分けられる。一つは(プラスの追求)、目標が達成できたらどんなにすばらしいかイメージしながら取り組むパターンです。もう一つは(マイナスの回避)、それをしなかったらどうなってしまうのかを考えながら取り組むパターンです。野球で例えると、チャンスで自分が打ったら、ピンチでファインプレーをしたら、どんなにすばらしいだろうと考えて準備する。(期待)ここで打てなかったら、自分ところに打球が飛んできてもしエラーしたらどうなってしまうかと考えで準備する。(不安) 好きな野球ですから不安より期待を持って取り組んで行こう! 
何事(野球以外)にも『プラスの追求』


きみも野球の達人VB 

◆走塁・盗塁
良いランナーとは何でしょう。脚力には個人差があり、盗塁が沢山出来るランナー=良いランナーだとは言えません。打球の方向や野手の動きなどを見て先の塁を狙う。これが良いランナーの条件です。常に全力疾走して、隙があれば次の塁を取る。そんな姿勢でベースランニングをしましょう。盗塁に大切なのは3Sといって、スピード、スタート、スライディングだと言われますスピードは勿論速く走ることですが、スタートが良ければ、足の遅い選手でも盗塁は出来ます。ピッチャーをよく観察して、スタートのタイミングを見つけましょう。そしてスピードの落ちないスライディングもよく練習しましょう。もう1つ大切なものがあります。それは勇気です「アウトになるんじゃないか」「アウトになったら監督に叱られるかな」そんなことを考えているといいスタートは切れません。
世界の盗塁王、福本豊さんだって5回に1回は失敗するのです。勇気を持ってスタートしてください。


きみも野球の達人VC 

センス
どのスポーツにも共通して「センスがいい」と言われる選手は、フォームがきれいで、動きの中でのバランスがよく、「無駄な動きがない」と表現されることが多いと思います。同じ球速を投げられる選手、同じ飛距離を出せる選手であっても、 一流になれるかなれないかの明暗が分かれることがあります。そこにはいったいどのような差があるのでしょうか?精神面や、故障の有無など、様々な理由が考えられますが、もうひとつ大きな理由として、幼少時代における微妙な感覚を感じとり調整することのできるバランス感覚の差があげられると思います。そういった能力の高い選手は、自分のフォームのバラツキを微妙に感じとり、長い間に、バランスのいい、一定したフォームへと調整し、最終的に体の使い方の上手な、「センスがある」と言われる選手に成長していくことができると考えられます。
☆バランス感覚や、敏捷性は、小・中学生の時に一番成長すると言われているために、小・中学生の時こそ、センス
基となる土台を作るチャンスなのです。

きみも野球の達人VD 

千葉ロッテの今江選手(WBC日本代表選手) 背番号 8
バティングにおいて、ボールをとらえるときにはバットを後ろに引くテークバックの動作があります。一方、ピッチングもボールを投げるときには後ろに利き腕を引きます。両方とも感覚は同じだということ。つまりボールを打つときはボールを投げるような感覚で打てばいいということです。今江選手は、『投げるような感覚でボールを打つ』が自分の極意だそうです。
きみたちも腰をしっかりひねってバットを引き、テークバックの動作をしよう。(打つ準備)
*05年日本シリーズ MVP受賞  8打席連続安打
6月11日(日)の巨人戦で李選手の幻のホームランとなったとき、小関選手が3塁ベースを踏まなかったとアピールしたのは今江選手です。プロ野球史で数回しかないことを見逃さなかった今江選手はすごい!!

きみも野球の達人VE 

◆広島カープの新井選手(WBC日本代表選手) 背番号 25
よく野球教室に行くと【どうしたらホームランを打てるんですか?】といった質問を受けます。でも、そんな秘訣はないです。もしあれば僕が教えて欲しいくらいです。結局、バティングというのは自分で試行錯誤しながら、感覚をつかんでいくしかないんです。そのためにも僕が言いたいのは、試合でストライクは見逃さないでとにかく打つこと(振ること)。アウトコースやインコースの厳しいコースでもストライクと思ったら、必ずバットを振る。その結果が空振りでもピッチャーゴロでもいい。結果を恐れずファーストストライクから振ってください。考えたり、反省したりするのは、打席が終わった後、試合が終わった後でいい。(まず動く、動いた後で考える。)新井選手は、『ストライクと思ったら、必ずバットを振る。』が自分の極意だそうです。   きみたちもファーストストライクからバットを振っていこう。

きみも野球の達人VF 

◆ピンチをチャンスに変えよう
どんなにすばらしい選手でもピンチはあります。自分のミスもあるでしょうし、自分がミスしなくてもチームメイトのミスで、チーム全体の流れが変わり、勝敗を左右することもあります。そのようなとき、流れを立て直せるかどうかが大きな鍵を握っています。どのような状況においても、そこで流れを変える声を考えよう。まず、自分におきているピンチのとき、ピンチを打破する心の声を考えよう。また、チーム全体がピンチのとき、仲間を支える声を考えよう。これら周りの状況にあった声こそが、ピンチをチャンスに変える声であり、その選手こそが中心選手です。(強いチームの条件のひとつは声がよくでる。)

きみも野球の達人VG 

◆次に起こるプレーをイメージする

よい選手というのは、次に起こることを常にイメージして、プレーに活かしていく。たとえば、ライン際に来た球は横っ飛びで捕ってやるぞ。バントならベースカバーに入るぞ。飛んできたらバックホームするぞ。とか、イメージを持ちながら守っていることでかなり違います。(守りの準備)逆に何も考えずにボヤーッとしたり、飛んでくるのがいややなと思っている選手は、エラーも多いでしょうし、ファインプレーが生まれることはありません。

きみも野球の達人VH 

◆最後まであきらめない
落合監督のノックは、追いかけて行ったら捕れるか捕れないかギリギリのところへ打ち、どうしても最後まで追いかけなければならない。つまり、選手にかんたんにあきらめさせない、そういうノックを打っているのです。その効果は、2人の守備を見れば一目りょうぜんです。彼らは非常に球際に強い守りをします。抜けるか抜けないかの打球を、なんとか処理してアウトにしてしまう。(最後まであきらめない)  
中日の井端選手と荒木選手といえば、鉄壁の二遊間(日本一)と言われます。