講 師 森山まり子先生
「演題」
 野生動物のすむ豊かな森を守るために

    
日 時 平成19年8月9日(木)
時 間 午後 7:00開演
会 場 松阪市市民活動センター
住 所 松阪市日野町788
会 費 2,000円(講演会)
茶話会 1,000円(うちの茶の間)
森山先生と語ろう会
森山まり子先生のプロフィール】
1948年尼崎市生まれ。県立神戸高校から大阪教育大学に進み、物理を専攻。元、尼崎市立城内中学校理科教諭。92年に尼崎市立武庫東中学校の生徒たちが起こした「ツキノワグマを絶滅させるな」という活動が発展して97年協会が発足。
       日本熊森協会の基本的な考え方

ホームページより抜粋
《自然とは》
 長い年月の間、風化により山は削られ、土砂は流され、川の流れは変化し、湿地ができては消え、森林を形成する植物相も動物数もどんどん変化していく。刻一刻と変遷し続けていくもの。それが自然です。自然とは人間が手をつけていないものです。この自然の大きな流れの中で、生かされているのが私たち人間なのです。 

《自然を守るとは》
 人間が自然に手を加えれば、絶妙なバランスの上に成り立っている自然の生態系は壊れていきます。自然を壊すのは唯一地球上で人間だけです。自然を守ることは簡単です。人間が一歩引いて手付かずの部分を残せばいいのです。人間による自然の利用を必要最低限にとどめ、それ以外の部分は手付かずで残す、それが私たちの祖先が実践してきた最良かつ唯一の方法です。一度バランスが崩れた自然を元に戻すには、自然の力に任せるしかありません。人間が自分の都合のいいように自然を保護したり管理したりしようとすることは、自然保護ではなく自然に敵対する行為です。

《動物+植物=森 クマは豊かな森のシンボルです》
 自然界は種々雑多な動植物が生態系のなかで絶妙のバランスを保ちながら共存しています。1種類でも生物がかけると生態系のバランスはたちまち崩れ、森は崩壊に向かいます。野生動物もまた、森の形成に多大な貢献をしています。動物がいなくては、森は森になりません。
 クマは日本最大の大型獣であり、自然界のあらゆる恩恵を受けて生きています。つまり、クマの棲める環境を残すということは、他の全ての生物の生息可能な豊かな自然を守ることにほかなりません。

《自然保護は、若い世代が先頭にたって取り組むことが必要です》
 環境問題に取り組むということは、未来の社会を守ることであり、社会を受け継ぎ、次の日本をつくっていく若い世代が先頭に立って取り組むことが必要です。日本熊森協会には、自分以外の者のために、必死でがんばることのできる若いリーダーたちがたくさんいます。
 明日の日本のため、真剣に自然保護に取り組む若い世代を私たちは応援します。

《他生物の命を尊重するやさしい心が、自然を守ります》
自然保護の原点は、自分以外のもののことも考え、共に生きていこうとするやさしい心です。どれだけ、知識や技術があっても、それだけでは自然を守ることはできません。知識や技術だけでは、自己のみのことを考え、他のものを犠牲にして突き進もうとする欲望を抑えきれないからです。
 「かわいそう」という気持ちのみでは自然保護はできませんが、自然や他生物を尊重する心のない人にもやはり自然保護はできません。

         


養心の会TOP
 『自然保護大国でなければ21世紀は生き残れない
     〜クマのすむ豊かな森を次世代へ〜』


「ツキノワグマを絶滅させるな」尼崎市の中学生たちが立ち上がった。
日本の森の危機を救うため、全ての生物と共存する社会を作るための日本熊森協会の歩み、活動を語ることを通して、日本の森の現状、自然保護のあり方、日本社会はどうあるべきかを伝えます。

各地で大反響!感動の講演です。

第44回 「養心の会 三重」8月例会