講 師 岩本 良子先生
テーマ」〜ガラスの骨〜
1メートル8センチの女性社長が語る
生かされている価値のある生き方とは
日 時 平成16年3月23日(火)
時 間 午後 6:30開演
会 場 ウッドピア 木の情報館
住 所 松阪市木の郷町1番地
会 費 2,000円(講演会)
茶話会 1,000円(うちの茶の間)
岩本良子先生と語ろう会)

【岩本 良子先生プロフィール】 
昭和30年 1月1日、熊本県阿蘇郡産山村生まれ。
     生後8カ月で先天性骨形成不全症を発病。
昭和40年 小学校を4年の1学期で中退
昭和54年 普通自動車免許を取得。
昭和55年 第9回全国アビリンピック編み物の部で3位入賞。
昭和56年 第1回国際アビリンピック編み物の部で優勝。
昭和62年 株式会社シヤルレの代理店に昇格。
平成8年  4月1日、有限会社シヤルレ母恵夢設立。

″ガラスの骨 ″をもって生まれた兄妹
〜生かされている価値のある生き方とは何か〜
 わたしは1955年1月1日、熊本県阿蘇郡産山村に、父と母の末娘として生まれました。
 長女、次女、長男、そして三女がわたしです。
 父と母は再婚同士で、姉二人とは父が違います。
 四才年上の兄は、生まれたときは健康な子どもでしたが、生後八か月のとき火がついたように泣きだし、父と母はなぜこんなに泣くのかわかりませんでした。
 病院へ行くと、「先天性骨弱症」という聞きなれない病名を告げられました(現在は「先天性骨形成不全症」と呼ばれています)。
 お医者さまは、生後八か月では先天性なのか後天性なのか判断しにくいけれど、先天性の可能性が強い、とおっしゃったそうです。わたしを身ごもったとき、父と母は産むことに抵抗を感じたそうです。
 もし、「兄と同じ病気をもって生まれたら」と。 
そこでお医者さまに相談すると、「お兄さんに障害があっても、こんどの子が障害をもって生まれてくるとはかぎりません。お兄さんのためにも産んだほうがいいのではないでしょうか」といってくださり、父と母は悩んだすえ、わたしを産んでくれたのです。
そして生後八か月日、わたしは兄とまったく同じ病気を発病しました。
父と母のショックは計り知れないものがあったと思います。
 上の姉二人は健康(むしろ育ちすぎ)です。
わたしたち二人が障害をもって生まれ、姉たちは小さいころからたいへんな思いをしたことでしょう。
兄とわたしの骨はガラスのようにもろく、すぐに骨折してしまいます。
赤ちゃんだから、少しよくなると動きだす。するとまた骨折する。父と母が二人がかりでオムツをかえないと、痛がってたいへんだったそうです。
 こんな子どもを二人も育てるのは、なみ大抵のことではありません。
 兄が七才、わたしが三才のとき、熊本大学病院に検査のため半年聞入院することになりました。
 わたしたちにはお金がかかるので、父はきつい仕事、お金のかせげる仕事をえらんで、人の倍働きました。
 だけど、借金は増えるばかりだったようです。
 無理もありません。お金をかせぐのは父一人なのですから。  (本文より)
この世の中で最も尊いことは困っている人の手助けをさせて頂くことです。岩本さんは生まれつきの難病に冒されながらめげることなく、精一杯自立を目指しながら、その上某有名下着メーカーの代理店として多くの女性の自立の援助しておられます。
相手の心の中の潜在能力を目覚めさせてあげ、引っぱり出してあげ、相手によみがえりのカを与えてあげているのです。
・・・・生きる希望や勇気を与えてあげ、自立のカまで与えてあげている・・・・。何て素晴しいことなのでしょう。
 私たちは今一度、「生かされている価値のある生き方とは何か」を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。

養心の会TOP