三重便教会
教師の教師による教師のためのトイレ掃除に学ぶ会
発足               2009年3月21日
代表     伊相友晴(和具中学校 教諭)
活動   月に1回 久保中学校で掃除実習
               
PM:6:00〜

2009年2月初旬、僕はインフルエンザにかかりました。
学校を休み、家にいるとき、二日ほど前に届いた鍵山秀三郎相談役の「掃除道」を手に取り、ベッドで読み始めました。僕は驚きました。
「こんな生き方をしている人がこの世の中にはいるのか!」
そして、掃除の持つ力を信じました。
実は僕は、ダメな男です。提出物を出さない、期限を守れない、準備が遅い、自分に甘い、机は汚い、しなければいけないことを忘れる、いい加減…、一般企業なら僕はすぐ首になってしまうのではないかと思います。
僕はなんとか自分を変え、生徒や保護者から信頼される素晴らしい教師になり、素晴らしい学校にしたいと思っていました。また、以前から、同僚の奥野一茂先生と、久保中を変える活動を何かしたいなぁ、と相談をしていたところでしたので「掃除道」を読み、
「来週学校に行ったら、さっそくトイレ掃除を始めよう!そして自分を変え、久保中学校を変えよう!」
単純にそう思ったのでした。
ダメな男の僕でも、いいところがあります。
「熱しやすい」というところです。「掃除道」を読んだ直後、来週からの事を考えるとわくわくしてきて、さっそく家の掃除をしました。トイレも素手で磨きました。
そして近所のコンビニまでゴミ拾いをしながら散歩しました。二日後、学校へ行き、奥野先生にトイレ掃除のことを話し、夕方二人でトイレ掃除をしました。1時間かけて精一杯掃除をして満足し、この活動を「久保中を美しくする会」と名付けました。インターネットで調べたところ、便教会を立ち上げた高野修滋先生の講演会が、偶然にもその週に家の近くであることがわかり、講演会に行きました。三重県の掃除に学ぶ会の方との出会いがありました。
僕が講演会に来た経緯をお話させていただくと、みなさん熱心に聞いて頂き、高野先生は「久保中を美しくする会をそのまま三重便教会にしなさい。」とおっしゃってくださいました。
一度もきちんとしたトイレ掃除に参加していない僕にそんな事を、と驚きましたが、人生をもっとよくしたい、という気持ちから、やろう、と決めました。
「掃除道」を読んでから6日目のことでした。見えない力が働いていると感じました。

ごみ拾いや掃除に対する意識は変わりました。そして何より、便教会の活動は、「楽しい」です。月に1,2回、掃除に学ぶ会の方や、教師仲間、生徒と一緒にわいわいと掃除をする、これが実にさわやかですっきりとした気持ちになれるのです。
仕事でうまくいかないとき、便教会の活動がありみなさんが集まってくださる。
たくさんの方とはがきのやり取りをさせていただく。
それだけでなんとも言えないあったかい気持ちになり、力が湧いてきます。
このつながりを一番に大切にしながら、楽しんで活動を続けていきたいと思っています。

伊相友晴