白銀のカルと蒼空の女王

Windows版:¥7980

PSP版:初回限定版:\8190、通常版:¥6090(いずれも税込)

初回生産版は設定資料集、サントラCD、DL版カスタムテーマの付録があります。


コマンド選択式アドベンチャーノベルゲーム

(戦闘シーンはカードバトル方式。一部クリック方式のAVGシーンもあります。)


2011年11月3日に限定版を購入し、2013年4月1日にクリアしました。


Windows版は発売日に購入して積んでありますので、ほぼ全くの未プレイw。

PSP版は、しばらく買おうかどうか悩み、少し価格が下落した所で購入。

もう少し待ってもヨカッタかなとは思っています。

購入したのは、昔から好きなメーカーだった工画堂スタジオの作品である事。
また、キャラクターデザインが駒都えーじさんである事が主な理由ですね。

迷ったのは、このスタッフが制作した前作が大コケした事です。
さすがに、アレだけコケるのも珍しいくらいでしたから。

購入してからコツコツと進めてやっとエンディングを迎えられました。

しかし、CGが何枚か埋まってないのが少し悔しいです。

どこで隠しイベントを逃したのかな???

攻略記事作成がてら、もう一度精査しながらプレイしてみようと思います。



さて、ゲーム本編の内容について書いていきます。

舞台はフルクラム帝国という大帝国に侵略されたルスラン王国の元王女であるカル・ルスランという女の子が主人公。

彼女は表向きフツーの学生として学校に通いつつも、
裏では帝国の特殊エージェントとして、表舞台には決して出ない活動を行っています。

そして、彼女の元遺臣たちが裏の活動をサポートしつつ、
学校では友人たちと過ごしています。

仕事のイメージ的には、セガサターンの名作『EVE burst error』の法条まりなを考えてもらって良いでしょう。

とは言っても、殺し合いがそうしょっちゅうあるワケではなく、それほど殺伐としていません。

学校に通っているシーンでは、名門校らしくテストがヤバくて落第しそうと常に苦しんでますし、
学友たちも政府の仕事をやっている事は知っています。

だから、上司から連絡が入って学校を早退するシーンが結構ありますが、
友人たちは特に不思議には思っていないです。

そこら辺は、帝政の国家で上からの命令には有無を言わずに絶対服従ですね。

ゲームの主なストーリーとしては、帝国に滅ぼされた国の元遺臣が
帝国に復讐するために暗躍し、
カルたちがそれを防いでいくといった話になります。



ゲームとしては、コマンド総当たりのごくごく一般的なゲームだと思います。

クリアに時間がかかったのは、
やはり読むべきテキスト量がかなりあったからですね。

ただ欠点もありまして、上の部分に書いたように、クリック式のAVGシーンでセーブができません。

また基本的にノーヒントでその場面に放り出されるため、
僕は、何度か諦めてそのシーンで電源を切ったりしています。

最終的には、ネットで調べてしまいましたが……(苦笑)。



詰まると言えば、電話番号入力シーンもあり、
コレも完全ノーヒントのためそこでプレイが断ち切られる危険性がありますね。。

電話と言えば、電話番号のメモを拾って、それを入力して電話をかける事ができます。

それが過去の工画堂スタジオのゲームネタだったりするんですが、
僕は、何か重要なイベントがあると勝手に考えていて、
ひたすら電話してました。

結局、特に何もなくて本当に疲れましたよ(苦笑)。



また、テキストが比較的下品なモノもあり、
年齢レーティング的に大丈夫かなあと心配したりもしました。

例えば、「あの上司があと10歳若かったら(女性の)主人公は愛人にされてましたぞ」とか
サポート役のじいが言ってきたりとか。

あと、妙に好きな言葉として主人公がムダ美人とか言われてるシーンですかね。

「残されたお嬢様が、こんなに顔が無駄に美人でなかったら、
遺臣たちはお家再興にこんなに血眼にならないのにと嘆くシーンとかw。



他にシステム的なモノとして、戦闘シーンがカードバトルです。

ただ、コレがワンパターンでして、正直面白みが全くありません。

最初、3すくみのジャンケン的なルールが説明されますが、
実は、このカードを出しておけば、最後まで楽勝なんです。

このカードバトルのつまらなさが、価格が暴落する大きな要因になっています。

前作・アマネカもそうでしたが、魅力的なキャラクターや設定があっても
肝心のゲーム内でそれを活かす作り方がされてないンですよね。

ただ、ネットのレビューをいくつか読んでみたのですが、バトルシーンは簡単でいいかもと思えるようになりました。

というのは、難しくし過ぎると、進めない人が出てクリアを諦めて投げてしまう事が1点。

もう一点は、複雑化する事で、プログラムにバグができてしまい、物理的に先に進めなくなってしまう危険性がある事も1点。

まあ、バグ問題は開発陣に技術力のなさが問題なのですが、
現状、バグが取り切れないゲームもあるのも確か。

個人的に付けて欲しかったシステムとしては、
プレイメモというか、例えばゲーム内で確認できる人物辞典や事件メモなどは付けて欲しかったですね。

職業的にそういうモノがあっても不思議ではないですし。



つらつらと書いてみましたが、一言で言うと非常に惜しいゲームです。

そして、他の人に買う事をお勧めするゲームでもないです(苦笑)。

僕は少し地雷気味なのは覚悟で購入しました。

ただ、今現在の状況だと、かなり安価で買えるので、
機会があるのであれば、プレイしてみて下さい。

僕が今回のレビューで書いた事にご納得頂けると思います。

僕自身、結構、微妙なゲームが好きになる事が多く、
僕は好きだけど、他の人にはお勧めできませんというゲームがホントに多いンですよw。

最終的に、UMDパスポートを使って、PS Vita本体でクリアしていますからね。

特にテキストを読むノベル系ゲームでは、PSPよりVitaの方が断然いいです。

僕は、PSPの最終形であるPSPの中では一番液晶がキレイな3000番台のモンハンモデルを使っていますが、
Vitaの方が圧倒的にキレイな画面が出ます。

ゼヒ一度お試しアレ!


プレイ時間(約30時間)

クリアに2年ほどかかってしまっています。

僕の中ではこの前のレビューのサモンナイトXと一緒でそのうちクリアしないとと
ずっと思っていたゲームがクリアできて少しホッとしています。

もっとも、僕自身少し浮気性で他のゲームをプレイしつつのクリアになりましたが、
やはり、代わり映えしないシーンが延々と続く事に
気持ちが切れてプレイが中断してしまいました。

そして、しばらくして気持ちを立て直して再度プレイを始めると言った具合でした。

何度も言いますが、正直、オススメはしませんが、
安価で買えるのなら買ってプレイするのもアリですかね(苦笑)!?

<65/100点>


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