マビノ×スタイル

PlayStation2:\6800(初回限定版:\9800)


ジャンル/ノベルゲーム
テキストを読み進めていくゲームです。

感じとしては、サクラ大戦のアドベンチャーパートが続いていくゲームだと考えて下さい。

選択肢によってキャラの好感度が上下する時にチャイムが鳴るし

制限時間付きで特定のキー操作を要求する場面もあります。

でも、サクラほど時間的にシビアな操作が必要になる事はないので、安心して下さい。



キッド制作という事で、オプションは豊富で、自分の好きな環境でプレイできると思います。

ディスク読み込み時間や、操作レスポンスも良好。

同時期に買った『永遠のアセリア』より、この『マビノ×スタイル』のプレイを優先した理由は

総合的にゲームデザインが良くて遊びやすかったからです。



で、肝心のストーリーですが、コレがあまりよろしくない。

僕じゃなくて、僕が利用しているブログの他の方の感想を見たら良くなくてね。

僕自身は結構面白いゲームだと思っています。

で、他の方の感想を大別すると、良くない理由は二つでストーリーに関して。

それについて、僕の考えを書きましょうか。




−理由(1)キャラ別攻略が出来ない−

このゲームには、6人の攻略キャラがいますが、

彼女たち一人一人を攻略できません。

好感度が設定されていて、それが100%になってもベタベタにならないし、

彼女たちとラブラブになる描写もない。

でも、僕は、そんなに悪いとは思ってないです。

同じようなゲームばっかじゃつまらないと考えているからでしょうね。

僕、割と評判の悪い『ゼノギアス』のディスク二枚目も

「おお〜!?こんな話で攻めてきますか!」とか感心してたくらいですから。

割と、僕は、あるものは素直に受け入れるタイプですね。

このゲームは、一本の大きなストーリーがあって、各キャラの話と絡んで展開していきます。

で、その各キャラ攻略できると、ハーレム状態になっちゃうから

僕は各キャラ攻略が出来なくてもいいなと思っています。

僕自身、この手のギャルゲーで、モテモテになるのが少しイヤなんですよ。

主人公が少しオタクっぽくて内向的なのに、こんなにモテるのかなあとか思っちゃう。

このゲームの主人公は、オタクではないですが、モテるようには思えないです。

ちなみに、主人公とラブラブになるのは、ノゾミというキャラだけで

(ノゾミは最初から主人公に好意を持っています。)

他のキャラは好感度が100%になっても、仲間として認めてくれるくらいです。




−理由(2)ストーリーがダメ−

アンマリ詳しく書くと、ネタバレになっちゃうので書かないですが

エンディングの終わり方に不満を持つ方が多かったです。

ゲームで言うと僕がプレイした経験では「インタールード」みたいと思いましたし、

他の方はエヴァンゲリオンみたいな終わり方と感じた人もいらっしゃいました。

つまり、ゲームで全ての決着まで書くのでなく、

「本当の話は今から始まる」的な終わり方でした。




僕自身は、こういうのもいいかなと思っています。

でも、例えば「インタールード」も2回クリアした時初めてある程度納得できたので

この終わり方がキライな人は結構多いと思います。

インタールードを1回目にクリアした時は、「正直買って遊ばなきゃよかった」と思いましたもの。

他の方の意見で「パソコンで完全版を出して欲しい」という意見もありましたが

僕は大反対です。

だったら、最初出たハードのゲームを買った事に意味がないし、

完全でなくても後になって完全版を出せばいい流れも出来て欲しくないから。

(その意味では、最近多い完全版とかディレクターズカットとかは嫌いです。)

まれに、そのような流れのゲームもあるのですが、

僕は何個も同じゲームを買わないですね。

だから、「SNOW」もドリキャス版が出た時に、いずれプレステ2版が出るだろうからそれを買おうと決めたら

案の定、攻略できるキャラが増えてましたからね。

まあ、さすがに今は家庭用ハードで、何機種も出るって事はないですね。

その意味で、現行ハードのトップが決まった事は、僕的にはある程度歓迎しています。




ゲームに関する僕が感じた事を書こうかな。

メインストーリーで1回プレイしただけで100%にならない部分は良かったです。

(このゲームは、時を戻れる魔法カードがあって、そのアイテムを使う事で

最初通過した時点とは違うアイテムを持った状態でプレイできます。)

考える部分があるから。

確かに、つまった時はツライですが、「ああしようか」とか「こうしようか」とか考えて

クリアできた時は、やっぱ嬉しいからね。

難易度的には程々だと思います。

1ケ所「何じゃこりゃ!?」と偶然に発見して、驚いた部分がある事を

正直に告白しておきます(笑)。




ただ、『三択イベント』というサブイベントがあり、その数が多過ぎるのは不満でした。

メインストーリーを遊ぶだけで消化しきれず、あとでイベントをこなすための作業をしないとイケナイから。

それで、メインストーリー部分は出来て以降、サブイベントのプレイをこなす必要があって

攻略記事の完成が遅れました。

サブイベントを最後までプレイするのが、結構苦痛だった。

メインストーリーとサブイベントを交互に発生するようにして

メインストーリーを全て終えた時には、サブイベントも終えているようにして欲しかったな。

こういう無駄なイベントを作るのなら、メインストーリーをもっと作り込んで欲しいとは思ったなあ。



シミュレーション部分は、正直簡単過ぎます。

かと言って、シミュレーションパートの成功率がやたら低い『エーベルージュ』みたいなゲームだと

普通に遊ぶ事だけでも苦痛になりますから、難しいトコだけど(苦笑)。

このゲームにある『ワンドアクション』程度の

少しのタイミングのボタン操作を必要とするようにしたらメリハリがついて良かったかもしれないですね。




ともあれ、キッチリ遊べる面白いゲームだと思います。

また、キッドのゲーム、ベスト版がサクセス社から通常版の発売から一年くらい経ったら出るので

それを待つのも1つの手かなあ。

僕がケチだからなのですが、欲しいゲームに順位をつけて

優先度の低いゲームは中古やベスト版で買ったりします。

通常版を買って遊ばずに積んでいるうちに

新品の半額くらいでベスト版が出たらアホくさいですからねえ。

考えて買う事も大事だと思いますよ。

ただ、サクセス社から出る廉価版のパッケージは実にダサいです。

僕、パッケージにこだわる方ではないですが、

最近のプレステ2のベスト版は、明らかに安っぽく見えるパッケージなんですよねえ(苦笑)。

プレイ時間(約30時間)

ある程度サブイベントの発生をやっていきながらクリアするのにかかった時間です。

完全に全てのクリアを目指すと、あと10時間くらいはかかると思います。

点数ですが、ストーリーの終わり方が気に入るかによってで

ダメだと思われるのなら、マイナス20点くらいで考えて下さい。

ゲーム自体は、キッチリ作られたいいゲームです。

<80/100点>


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