友達以上恋人未満

Windows:\8800(初回版:\9800)


以前あるゲーレビューで取り上げた『SNOW』の後の時代を舞台にしたゲーム。

『SNOW』で人気が出た橘芽依子にスポットを当てています。

ノベルゲームで、システムは基本的に『SNOW』と同じ。

背景スクロールや抱っこシステム、さらにセーブ・ロード画面や効果音も『SNOW』と同じ物を使用しています。




セーブ・ロードで不満点を挙げれば、表示が少し遅い事です。

コレは、PS2の『SNOW』でも感じた事で

PS2はメモリーカードだから仕方ないと思っていたのですが、

メモリーカードよりはるかに読み書きが速いハードディスクでも遅いとは思ってませんでした。

不満点はそれくらいかな。

ノベルゲームってそれほど悪く出来そうにないゲームですし。

要は、ストーリーでどれくらい楽しませてくれるかって事ですしね。




で、そのストーリーですが、

「くくりという恋の妖精が現れてしまって、何とかそれを封印しなおさねば」というのが序盤の流れです。

そして、オムニバス形式ではなく大きなストーリーが1本あるだけです。

僕は、各ヒロインごとに5〜6時間くらいで終わるストーリーがあるオムニバス形式のゲームだと思ってたので

少し残念でした。

そして、「このゲーム、いつ終わるんだ?」って不安な気持ちも出てきてたし。

(話を一通り終えるのに20時間くらいかかりました。

10時間を超えた辺りから気持ち的に辛くなってきて一度プレイを中断しています。

ネットの知人との話題が出た事でプレイを再開、一気にコンプリートしました。)

というワケで、何度か中断しながら進めていました。

不満といえば、

基本的に「純愛系のゲームでヒロイン以外の女性キャラと関係持つのはどうよ?」と思いました。

(取り憑いたくくりを祓うには、その人の欲求不満を満たす必要があり

そのために主人公がHする事になるのです。)

成人向けという事で、ゲーム中の日付で1日に最低1回はHシーンはあるのですが

上記のように攻略している女性キャラ以外と関係持つのがイヤでした。

だから、オムニバス形式であって欲しかったという気持ちが強いですね。

大体ゲーム時間で始まってから2週間ほど経ったくらいから少しずつ話が変わってきて

結末(エンディング)が変わるという形になっています。

で、「SNOW」を思い出させる涙ホロリ系のいいエンディングもありましたよ。




基本的に、このゲームは芽依子のファンディスクという位置づけなのでしょう。

芽依子と幸せになるルートは、PS2版の『SNOW』にしかないですし、

他のDC版や原作のPC版を遊んだ人向けに、

そして、本家本元のスタジオメビウスが描いた芽依子のストーリーを創ったのは

意味があると思います。

僕は、PS2『SNOW』の芽依子エンディングも、この友恋の芽依子エンディングも

どちらも良かったと思うし、好きだったりします。




で、このソフトのコンシューマ移植ですが、 上記したように

くくりを祓うにはHするために、多分ないと思っています。

エンディングもコンシューマでは無理な物がありましたし。(特にバッドエンドで鬼畜系のものがあって。)

(↑微妙にネタバレのために、伏せ字にしました。)

各機種の『SNOW』で龍神村の物語はキッチリ結末を迎えてしますから。




最後に、このゲームには、声優さんが音声を吹き込んでいます。

PC版は、コンシューマ版とは違う声優さんが演じていますが、

声質は近くてそれほど違和感を感じませんでしたし、聴いているうちに慣れると思います。

(多分、PC版オーディション選考時の重要なポイントになったと思います。)

Hゲームのコンシューマ移植の場合、

コンシューマとPCで声優さんが違うのが、ファンにとっては辛くて難しい問題ですね。


プレイ時間(約40時間)

やはり、前作SNOWと比べると色んな意味で足りないと思います。

話の質・ボリュームや、ゲームとしての質とか。

このレビューは基本的にゲームとしてどうかが重要なポイントなので

点数はどうしても厳しくなります。

僕はSNOWの登場キャラで芽依子が一番好きなのですが・・・。

<70/100点>


とりあえず<戻る>