サクラ大戦 〜ミステリアス巴里〜

PlayStation2:\6980



サクラ大戦3のキャラをメインに、オリジナルキャラを交えて

戦闘シーンのないLIPSアドベンチャーをメインにした作品です。

最初から最後まで通してプレイしてみてサクラ大戦だと感じましたが、

ゲームとして見た場合、欠点が、かなりあります。

欠点をハッキリ書くのが個人サイトの良さですし、

僕も『ちょうちん』などしたくないので、欠点は書いていきます。



最初、プレイした時、自分が適当にプレイしてみて

2回目からデータを作ってプレイして行こうと思っていたのですが

途中で最初から雑誌記事を見てプレイする方向に変えました。

思ったより自由度が少なかったからです。

プレイしていて遊ぶパターンが決まってるのです。

どこへ移動するとかの情報がなく、アチコチ移動する事になりますが、

イベントに関係ない場所へ行っても、全く何もないのです。

だから、プレイしていて凄くストレスがたまります。

1回目のプレイでアッサリと雑誌記事を見る事を決めた最大の理由が、コレです。

GBカラーのサクラ大戦も値崩れしましたが、

あのソフトも、自由移動時に、誰がどこにいるか分からない不親切さが原因だと思っています。

今のゲームって、基本的に親切なので、

不親切な部分があったら、キッチリ厳しい評価が返ってきますからね。



次に、コレも、自由度がない事に繋がるのですが、

このゲームにはキャラ別のエンディングが10種類ほどあります。

サクラ大戦をプレイした事のある人なら当然分かるでしょうが、

LIPSの選択肢によってキャラの好感度を上げていきます。

しかし、イベントの数は決まっていますから、キャラによって好感度を操作しなくてはなりません。

イベントが多いキャラなら構わないのですが、

少ないキャラは、好感度を操作しなければなりません。

こういうプレイを強いられると、凄く作業感があるのです。

プレイしててつまらないんですよ。

他にも、アイテム図鑑をコンプリートするなら、細かい交換情報が必要になりますし

プレイヤーに対して意地悪な部分が多いです。

僕は、雑誌記事を見てなかったら、到底、やる気は起きなかったです。



僕は思うんですが、こういう作業的な要素をなくして

値段を3800円とかに下げて売ったとしたら、僕の評価は上がってました。

何とかクリアまでの時間を遅らせて、

中古に流れないようにしようという悪あがきを感じます。

元々、外伝的な作品ですし、最初から最後まで通してプレイして長くて7時間くらいですから

少々長めの映画を一本見るような気持ちで遊ばせるというので良いと思うのに。

コレで、6980円というのは、ハッキリ言って高いです。

僕も半額程度の値段で買いましたし、定価近くで買ったなら損したと思う人が多いと思います。

実際、中古でも新品でも値崩れしたし、ある意味、正しい評価だと思います。

なぜ、僕がココまでキツク書くかと言うと、

このゲームでサクラ大戦シリーズをはじめてプレイした人が

「なぁ〜んだ、サクラ大戦って、こんな程度か」と思われてしまうのは、

非常に残念だと思うからです。

実際、本編のサクラ大戦を遊ぶと分かるんですが

細かい部分までキッチリ作り込まれた良いゲームですしね。

だから、色んなキャラに対して熱狂的なファンもいる訳だし。



「サクラ大戦 〜熱き血潮に〜」も値崩れしましたが、

あのゲームには、一番最初に出たサターン時代のムービーが

使い回しされていたりしたのが、値崩れの一因だと思っています。

マニアしか分からない程度のクオリティの違いなどでなく、

誰が見ても「あ〜、違うな」と、分かってしまうくらい違います。



僕、感じてしまうんですよ。

「新作の『サクラ大戦5』は全力で作ってます。他のサクラソフトは、6割くらいの力で作ってます。」

というような感じを。

僕は、そういう事をするのは、

結局、サクラ大戦という作品の寿命を短くするだけなので、して欲しくないです。

だから、僕は、今度サクラ5のキャラを使ったアクションゲームが出ますが

(このレビューを書いているのは、2004年7月末です。)

コレも様子見です。

サクラ5は、発売日前後に買うと思います。

今回のミステリアス巴里は、全体的に惜しいと思います。


プレイ時間(約6時間30分)

最初から最後まで通してプレイすると、

このゲームも「やっぱりサクラだな」と感じるゲームです。

ただ、レビューにも書きましたように

欠点が多いソフトですので、点数は低めです。

僕は、サクラの大ファンですが、「いい物は良い」、「悪い物は悪い」というのは

ハッキリ書かせて頂きました。

<60/100点>


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