テイルズ オブ エターニア

プレイステーション:¥6800


このパッケージだと、どんなゲームか解りませんね(苦笑)


(1)はじめに

このゲームは、このレビューの時点までに

最初から最後まで通して2回クリアしています。

2回目は『攻略のーと』を書くために遊びました。

それではレビュー行きましょう★

 

(2)ゲームデザイン

昨年度の末に『テイルズ オブ デスティニー』のレビューを書きましたが、

ホントならレビューに書くべきゲームではないと思ってました。

『デスティニー』のレビューを書く時点で『エターニア』を一回クリアしていて

『デスティニー』の欠点は全て『エターニア』で改善されていました。

それで、対比の意味で書いたのです。

リスト風に挙げてみましょう。

 

『食べ物をフードサックに入れて自動的に体力回復』を使わなかった

料理コマンドで自動的に実行でき、ゲームを進める上で役立つ効果がある。
料理を使ったイベントもあります。

 

『縮小マップ』ですが、街などに赤い点でマーキングしてあるのですが、
コレが見辛い。

印などがとても見易くなっています。

 

(縮小マップで)ある程度の情報をハッキリ分かるようにしてもらいたい。

縮小マップで分かりにくい場合、
世界全体の大型マップも用意してあります。

 

(隊列マップで)何も操作せずに放っておくとキャラが近況を話し出すのですが、
一々何も操作せずにおいて話を聞きたいとは思いません。

セレクトボタンを押すと、話し出します。
ボケ−ッと放っておく必要がなくなりました。

 

上の記事は、あるゲーの『ディスティニー』の記事を読み返して書いてみました。

比較関係なしで、他にもある『エターニア』の良い点を書き出してみましょう。

戦闘が『面白くて難しくない』のです。

アクションが苦手な人でもクリアできるように作ってあります。

目に見える所として、難易度設定が3段階あります。

このゲームの戦闘はアクションになっています。

しかし、ただボタンを連打していれば良いのではありません。

例えば直接攻撃が強い敵と魔法で援護してくる敵がいれば、

基本的に魔法系の敵を先に狙った方が良いです。

そして、魔法系の敵は防御力が低いので大抵後ろの奥の方にいます。

しかし、奥の敵ばかり攻撃していると、直接攻撃が強い敵が放置されて

自分のパーティが危険になるので、優先するのにジレンマがあるのです。

つまり、スリルがあります。

 

晶霊術(俗にいう魔法)でも、

唱えるようにコマンドを命令しても、すぐには効果が現れません。

画面上で唱えているアニメが終了して初めて画面上に現れます。

(↑コレは敵味方同じ)

という事は、唱えている最中に攻撃すれば、

呪文をくらわなくてすむのです。

この妨害が重要で、ボス敵ではコレが基本ポイントとなっています。

コレを理解して行動しなければ、まず勝てないでしょう。

 

加えて属性づけがシッカリしています。

DCのエターナルアルカディアも属性の部分はあったのですが、

最後の方になると、キャラに煌術(普通にいう魔法ね)を覚えさせるために

どの属性でも有利不利に大差なくなってしまっていた

という欠点があったのですが、

『エターニア』は最後までキチンと決まっています。

そして、装備を間違えてしまっても、戦闘中に変更できるという

至れりつくせりになっています。

ゲームも不満らしい不満がないくらい徹底的に調整されています。

 

隠しイベントやゲームの進行には関係ないダンジョンもたくさんあり

まさに豪華フルコースですな!

行けば行ったで良い装備が手に入ったりしますから

損はしませんね。

 

しかし、このゲームで褒める点は普通にプレイして隠し要素を全くクリアしなくても

苦労せずにクリアできるように作ってあります。

最近のゲームは、隠し要素もクリアして

ようやくクリアできる難易度のゲームが増えています。

その隠し要素は難しいものが多く、

それをクリアする事はプレイヤーにスゴク不満を持たせてしまいます。

(少なくとも、僕は不満を持つタイプです。)

僕は(例によってラスボス直前でレベル上げをするので)

40時間くらいでクリアできたのですが、

早い人は25時間もあればクリアできたそうです。

製作者のインタビューで

「早解きしたい人も出来ますし否定しません。

しゃぶり尽くそうという人にも満足できるように作ってあります」

との言葉は真実です!

 

ダンジョンも面白い!!

必ずどのダンジョンにもクリアするのにパズル的要素があり

考えさせられます。

しかも、難しくなく少し考えれば何とかなるレベルです。

そして、完全なパズル思考を要求する部分では敵が全く出現せず

純粋に謎解きに集中できます。

コレは『テイルズシリーズ』のグラフィックが2Dってのが大きいと思います。

プレステのファイナルファンタジー7以降って

ドンドンゲーム性が低下していると思います。

それは、FFのグラフィックが3Dで、

それだけでプレイヤーに与える負担が大きいから他の部分は単純なのですが、

ただ、何となくクリアできてしまい、

時間だけが経ってしまった少し虚しい気持ちもあると思います。

 

(3)ストーリー

このゲームのキャラには、そんなに引き込まれる事はないと思います。

それは、キャラがある程度自分を持っている大人で

他のキャラと距離を保っていると感じます。

そんなに、簡単に『激ラブ関係(死語?(苦笑))』にならないんですよ。

エンディング間近で少し進展して「コレからかなあ」と思えるようになるんですが、

続きは続編でって事ですか(苦笑)?

 

ただ、それまでのゲームと違う点として

パーティに『キール』というキャラの言動があります。

ゲーム開始時に助けを求めてきたキャラに対して

他のキャラは、すぐに「助けよう」となるんですが、

キールは「こんなヤツを信じていいのか」と、疑ってかかります。

多分、この『疑う』気持ちはご都合主義のアニメやゲームを見た時に

起こる僕ら視聴者の気持ちだったりしませんか?

僕は(いつの頃からか)『疑う』気持ちを湧き上がらせるタイプです。

ん?オレが『ひねくれている』だけかって?

人間、正直になろうよ(笑)!!

キールには共感しました。

書物のみの知識だけの頭でっかちだったり、

理論を重んじるあまり、自分の感情を殺したり

生きる事がヘタクソな所に共感しましたよ。

 

前出の製作者インタビューで

「萌え萌え〜って感じにならないんですよね」

と語っているので、「そこも計算していたのか」と感心しました。

ただ、ストーリーのつかみが弱かったと感じたので

もう少し恋愛イベントがあっても良かったように思います。

実際、後半はダンジョンを踏破していくのが面白くて

ストーリーは二の次でした。

 

(4)音楽

音楽について語れるほど僕には知識がないのですが、

(いつも言ってますね(苦笑))

少しだけ。

ディスク1枚目の『フィールド』と『戦闘』の音楽が2枚目の音楽と違います。

ディスク1枚目と2枚目の世界がインフェリアからセレスティアと違うからで

グラフィックも一変されて

「ああ、オレ達は異世界に来ちまったんだなあ」とか感慨にふけってました。

他の音楽もおかしいものはないと思います。

「BGMはあくまでゲームのアクセントであって主役ではない」

と僕は思っているので、耳に痛い突き刺さるようなBGMはキライなのです。

ただし、苦情を1点。

キャラに声優さんの音声を吹き込んである部分があるのですが

聞き取りにくい部分が、かなりありました。

スピーカーの音量を大きくすると、吹き込みのあとの音楽が大き過ぎて

慌ててしまったという事がありました。

次回作(あればですが)では改善して欲しいです。

 

(5)操作性

全然問題ありません。

戦闘中の晶霊術を唱える時ディスク読み込みがタマにあるくらいです。

それも、いつも読み込むのでなく

メモリにキャッシュ以外の晶霊術を使った時に読み込むみたいです。

デカキャラも問題なく動いてますし、

晶霊術で画面がスゴイフラッシュしている時もありますし、

いいもんですよ。

 

(6)まとめ

僕は最初から最後まで通して2回遊んだのですが、

遊んでいる時は「アレも書こう。コレも書こう」と思っていたのですが

いざ書いてみると書く事がありません。

それは、底が浅いゲームだという事ではありません。

空気のように自然と遊べるように作られています。

定価6800円で売られていますが、損をしたとは全然思っていません。

実際、去年DCで一番楽しんだゲームはサクラ大戦シリーズで

プレステでは、この『テイルズ オブ エターニア』です。

プレステ持っててRPGキライじゃなければ遊んで損なし、

の名作ですよ!!


1回目クリア→39時間

2回目クリア→51時間

(注:2回目は、ゲームの最中にメモを取ったり、
パソコンへの入力作業をしていたために時間がかかっています。)


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