No.45 のだめカンタービレ

順当に考えたら最終巻の画像だと思うのですが、配色が気に入ったので10巻の画像にしました。のだめ、ヴァイオリンなんて弾かないからこの画像も少しおかしいと言えばそーなんですがw。

全25巻 \390、\400、\419(税別)
コミックス 二ノ宮知子(にのみや・ともこ)・作画 講談社コミックスKiss/講談社

確か、アニメ第一期の2話を観た時点で「この作品は面白い!」と確信して
その時点で発売されているコミックス全てを買い集めたんですよね。

期待通りに面白かったです。

アニメもキッチリ面白かったし、良い作品でした。

原作をほぼなぞる形で放送されたアニメのアニメ感想記の方で、
書きたい事をある程度書いてしまったのですが、
今回コミックスを読んだ事で、感じた事を書こうかな、と思います。

個人的に、僕が盛り上がって欲しかった部分で盛り上がらなかったのが少し残念でした。

具体的に言うと、4巻で音楽祭で監督を務めるニナが日本の長野にやって来て音だけ聴いて
「こんな演奏をした学生はいなかった!」と衝撃を受けるシーンであとあと盛り上がって欲しかった。

あそこのエピソードが盛り上がって欲しかったんですがね。

ただ、今回、感想を書くために読み直した時に、
最後に押しかけてきた千秋と一緒にのだめがピアノを弾いた時にニナだけが気付くという、
この作品の話で正しいと思いました。

のだめは、自分が演奏家として有名になる事よりも、フツーに幼稚園の音楽の先生をしたかっただけだから。

だから、最後は千秋よりのだめの方が有名になって偉くなってしまうのですが、
多分、本人は望んでないし、今まで千秋に虐げられてきた事へのご褒美でしょうね(苦笑)。

アニメ感想記の方でも書きましたが、千秋は常識とか音楽の才能などはあるのですが、
人として少し冷たいといつも感じていました。

だから、最後の方でシュトレーゼマンに「チャンとしなさいよ!」と叱られてしまった時は僕もスッとしましたし。

大変楽しめた作品でした。

僕がもっと年を取って、いつか仕事をリタイアした時に、もう一回集めて読んでみたい作品です。


90/100点

男子向け漫画ばかり読んでいた僕でも抵抗なく読めた作品です。

少女漫画で一番最初にキッチリ読んだのはフルーツバスケット辺りですが、

どうだろう、この作品はもっと読みやすいと思います。

個人的に、峰を見ていると幸せな気持ちになれます。

一緒に仕事をしたいとは思わないけど、友達付き合いはしたいと思うタイプですね。


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No.46 鋼の錬金術師

何巻の画像を使おうか迷いましたが、人柱5人が揃ったこの26巻の画像にしました。

全27巻 \390、\400、\429(いずれも税別)
コミックス 荒川弘(あらかわ・ひろむ)・作画 ガンガンコミックス/スクウェア・エニックス

このデータは、通常コミックスの物です。
現在、完全版が刊行中です。

この作品が完結した時、「本当に終わっちゃったんだ」と、少し気が抜けた覚えがあります。

もうメチャクチャな大河ロマン作品でしたから。

「いつか終わるだろうケド、終わる訳がない!」と、心のどこかで考えてました。

だから拍子抜けしちゃった。

好きなキャラクターとか特定のというのは、いないですかね。

みんな、自分の信じる正義に従って行動し、生きて死んだりもしてたから。
だから、意味のある行動をするキャラクターばかりだった。

何だかんだ言ってゲスト言って良いエンヴィーも最後は憎めなかったし。

・・・あ!

1人メチャ惚れたキャラクターがいた。

それは、キング・ブラッドレイ!
あのキャラクターは、もう全てがカッコ良かった。
登場シーンから死んで作品から退場するまでの全てが!

僕は、掲載雑誌は読まないから、ラストはアニメが追い越してしまって
あとでコミックスでラストを再確認しました。

全てに納得して不満は1つもなかった。
こういう作品は、珍しいです。
何でこのキャラクターが死んじゃうのとか、1つ2つは不満があるのがフツーですから。

驚いたと言えば、作者が女性である事を知った時かな?
荒川弘って男の人の名前だと思うし、巻末のオマケ漫画の言動を見ていると
まるっきりオッサンだと思っていたからw。

この文章を書いている時点で、すでに次回作・銀の匙を読んでいる訳ですが、
コチラも、生命を扱った1本筋の通った続きが読みたい作品です。

この方を見ていると、人生何が役に立つか分からないし、
人生においてムダな事は何1つもないと、考えさせられます。

そーだなー。

上の「のだめ」でも書きましたが、もっと年数が経てば、
安価な電子書籍が普及して、読み終えて置く場所がなくなって
売って処分してしまった作品を集めたいな。

それが老後の楽しみです。

何かを楽しみにして生きるのって良いですね。
望みとか夢って、叶うとつまらないですが、
叶うまでをああでもない、こうでもないと考えて過ごすのは結構贅沢ですよね?


100/100点

文句なく満点。

1本骨太の芯が通っていて、作品にブレがほとんどないからね。

ただ連載当初と、途中から作風が変わってきたと感じます。

最初はガンガンにある、基本ハッピーエンドだけど、どこかもの悲しいという。

連載が続行できるようになってから、政治を含めた大河ドラマが展開。

僕は実際はコッチが描きたくて、連載が軌道に乗るまで遠慮してたと思っています。

実際はどーなんでしょーかねー。

どのキャラクターも意味のある言動で納得が出来て
不満がないので、100点満点を付けましたよッ!!!


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No.47 幕末めだか組

初巻ですでに最終回の衣装を着ているというのは、まあラストは最初から決まった状態で描かれたのでしょうね。

全5巻 各巻\533(税別)
コミックス 遠藤明範(えんどう・あきのり)・原作
神宮寺一(じんぐうじ・はじめ)・作画
KCDX/講談社

この作品を読むようになったのは、僕が学生の頃読んでいた
『聖刻1092』というラノベ(朝日ソノラマ文庫がラノベと言って良いか微妙ですがw)の挿絵を
作画の神宮司先生が描いていたから読んでみようと思ったのがきっかけです。

他には受験は日本史でしたので、こういうネタは大好きというのもあります。

絵柄は連載当初と最終回で違うという事もない統一されてますし、
あまりゴチャゴチャと描き込んでなくて、非常に読みやすいです。

個人的には、聖刻の時と絵がかなり違うので、「ホントに同じ人が描いてるの?」とか思ってたりしましたが。

また話も少年誌で、そして漫画雑誌なので、妙にマニアックな歴史ネタを盛り込んでいる事も特になかったです。

僕自身は盛り込んで欲しかったですが・・・。



最終巻を読み終えて・・・。

やはり打ち切りですかねー。

最終回になって、イキナリ戊辰戦争に飛んでますから。

個人的には、神戸海軍操練所が閉鎖されてから、
各キャラクターがどういう人生を歩むかというのも、見てみたかったです。

最終巻の原作者あとがきで、読者の想像に任せますという言葉もありますし。



でも、まあ、このくらいの長さの話でヨカッタかもと思う僕の気持ちもあります。

変に長いと、単に惰性でコミックスを買っているだけという作品も、僕にはかなりありますしね。

個人的にはまたマガジンで神宮司先生の作画でマンガ作品が読みたいですねー。


70/100点

「可もなく不可もなくフツーに読める作品」です。

僕個人は好きだったし、もっと続いて欲しかったんですがねー・・・。


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No.48 テイルズオブヴェスペリア

それぞれの巻にメインキャラクター一人が描かれていて、画像は3冊とも取り込んで並べようかと思いましたが、最終巻のエステルのみにしました。

全3巻 各巻\580(税別)
コミックス バンダイナムコゲームス・原作
森田柚花(もりた・ゆずか)・作画
角川コミックス・エース/角川書店

たまたまその時購入していた「テイルズオブマガジン」に掲載されていて、
マンガ家さんが森田柚花先生と好きな方だったので、当然の如く、コミックスを購入しました。

コミックスは全3巻で、ゲームでいうトコロの第1部終了である
ブラッドアライアンスのバルボスを倒す所までが描かれています。

ちなみに、「テイルズオブマガジン」は、このコミックスが終わるまで購読してなかったように思います。



とにかく、この作品で残念に思うのは、ゲームの最後まで描かれていなかった事。
その意味で、最後まで描かれた電撃コミックスの「テイルズオブジアビス」は、希有な例だったと思います。

掲載誌が間違っていたのかもしれません。

テイルズオブって次から次へと作品がそれこそ濫発気味に出てくる作品ですし、
人気があると言っても、発売から時間の経った作品を連載する訳にはいかんのでしょうが。

とか言う割に、「テイルズオブファンタジア」の作品も連載されてたり、
一概に言い切れませんが、でも、どの作品もあまり長い期間、連載はされてないように思いました。

まあ、ゲームは旬な時間が短いので、大体ゲーム発売半年くらい前から連載開始して
1年雑誌掲載して2〜3冊のコミックスを出して終わりという作品も多いので、
まあ、この作品もそれなりのパターンだったと思います。

このヴェスペリアの場合は、すでにXbox360版でソフトが発売されてたハズです。



さて、内容について書くと、多少のアレンジはありますが、基本的にゲームに沿って丁寧に話を展開していきます。

森田先生の独特の太めの線で描かれたキャラクターは好きですし、(強いて言うと少し頭身もこの先生独特)
少しスクリーントーンは使いすぎのような気もしましたが(苦笑)。

絵柄についてもう一つ言うと、連載初期と連載終了期で絵柄が違うなんて事が全くありません。

コレは月刊とは言え、相当数の(大体1回40ページくらい)原稿を仕上げないとイケないため
絵柄の変かを試す余裕がなかったのだと思われます。

この作品で少しだけ感じた事は、やはりゲームで面白い作品が他媒体で表現された時、
少し面白さが減るというか、面白さの感じが違うといった事がありました。

やはり、アニメやマンガ作品では、ゲームみたいに自分でキャラクターを操作して、戦闘でボスを倒して
と、いった部分がないから当然と言えば当然ですが。

戦闘シーンも頑張って描かれてたように感じました。

TPを使う必殺技があるので、それを叫んで入れたりして少し嘘くさい戦闘に感じた事もありました。

あとスゴク残念だったのは、最終3巻に作者のあとがきがなかった事。

1〜2巻は1ページとは言え、作者の言葉であとがきがありましたから。

やはり、作者がどういう思いでこの作品を描いていたとか、作品その物からは伝わってこない部分を
読者に教えてくれる部分は大切だと思うのです。

やっぱり、エンディングまでキチンと描いて欲しかったな。
たとえ、そのためにこの作品を描く事で、森田先生を5〜6年拘束する事になっても・・・!!!


65/100点

すでに社会に出ている原作がある作品ついてそれを言うのはヤボですが、

アチコチでアレンジが欲しかったように思います。


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No.49 タッコク!!!

基本最終巻の画像かと思いますが、オチが読めてしまうため、ヒロインが出ている1巻の画像にしました。

全6巻 \400〜\419(税別)
コミックス 福地翼(ふくち・つばさ)・作画 少年サンデーコミックス/小学館

今回レビューを書くに当たって1巻から読み直してみました!

のだめとハガレンはかなり読み込んで内容を理解しているので、
レビューを書く時には最後の5巻ほどしか読み直していません(汗)。

内容は、時の日本の総理が卓球勝負で勝ったら負けた方は絶対に付き合わないとイケナイ
卓球告白法、略してタッコクが制定された日本が舞台です。

そして、ヒロイン・珠野カコは卓球の実力がおそらく日本最強で、主人公の男の子の丸ノ内ガクはは卓球初心者。

しかし、愛の告白は男からすべきという事で、2人が付き合うためにはガクがカコに勝つしかない
というのが主な内容です。



読み返すまでは60点くらいを付けようかと考えてましたが、この作品はもっと評価して良いなーと
考えを改めました。



何かというと、全てに筋が通っているから。

基本的には、ゲラゲラ笑って読むギャグ漫画です。

が、そのキテレツな技にも現実から考えると違うケド、
それなりに考えられた設定がキチンと説明されてて、だからできるとか・・・。

登場キャラクターが考えた事を作中でキッチリ消化して納得して読み進める事が出来ます。

僕が感心したのは、ラストは衝撃的な展開が待っていて、タッコクどころじゃないんですが、
そこでもキャラクターがタッコクをする事に感心しました。

ココが1番評価している部分です。

最後、話が壮大になると、それまでのキャラクターだったり、設定がすっ飛ばして
バトルだけになったりする作品が多いんだケド、この作品はキッチリ決めてくれました。

そういえば、全体的に話の密度が濃い作品ですね。

どの巻も詰め込み過ぎなくらい話がシッカリ詰め込んでありますから。

少しだけ雑な扱いになったと思うキャラクターは、堂島ヒカリかなー。

おそらく、ラスト近くで出てくる龍神ミサキとキャラクターが被るから出番が減ってしまったんだろうね。

しかし、思ったより早く終わって残念だったなー。

多国籍学園AAA(トリプルエー)編が始まった時は、もっと続くと思ったのに。

まあ、そこで無意味なバトルインフレされたら、おそらくこの作品の評価は下がったと思うので、
この終わり方でヨカッタと思う事にしますッ!!!



最後に一つだけ気になっている事を書きます!

作中に出てくるジャッジマンって、
GBA版ゲームソフト・ファイナルファンタジータクティクス・アドバンスのアレ(←長いw)が元ネタなんスよね??


80/100点

6巻の最後まで読み直し終えて、少し寂しい気持ちになりました。
もう終わりなんだーって。

しかし、カバーを取った部分にもマンガがあったり、密度はどこまでもタップリ!

巻末に描き加えられたであろう(僕、連載誌を読まないので実際に描き足されたか分かんないので)
オマケ漫画でも感動させられたり・・・。

ホントに心憎いくらいにサービス満点だぜ、このヤロー!


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No.50 CLANNAD −クラナド−

どのコミックスの画像に使用か迷いましたが、やはり最後はハッピーエンドということで最終8巻の画像です。

全8巻 各巻\562(税別)
コミックス Key・原作
みさき樹里(みさき・じゅり)・作画
CR COMICS/ジャイブ

この作品も、前に書いた『テイルズオブジアビス』と同様に、
ゲームをクリアする前にマンガで全てを読んでしまったタイプです。

『アビス』と違う点は、その後、レビューを書いている段階でXbox360版のゲームをクリアしていることでしょうね。

それを踏まえての感想ですが、ゲーム以上に面白くて集中して読めました。

もちろんゲームでも、特定のキャラのこのシーンは上という部分はあります。

僕が評価すべきだと思うのは・・・、

(1) 複数の攻略キャラクターのエピソードを上手く混ぜながら、最終的にメインヒロインである古河渚とゴールインさせている。

(2) トゥルーシナリオがゲームより断然楽しめた。

・・・という、この2点です。

(1)に関しては、ノベルゲー、いわゆるギャルゲーをプレイしたことがある方ならご存じかと思いますが、
ゲームでは複数の女の子のキャラクターがいて、メインヒロイン以外の女の子とくっつくシナリオが用意されています。

その中のどれかの子とゴールインしてエンディングを迎えると、基本的にはゲームをやり直して
新しいキャラクターの話を見ていきます。

このバランスがいいんですよ。

完全に恋人関係にはならないですが、
ゲームのシナリオを上手く絡ませて、主人公・岡崎朋也との交流を描いています。

続けて(2)ですが、ゲームのトゥルーシナリオはもっとアッサリしています。

ですから、原作至上主義の方だと、このマンガのラストに向けての展開が受け入れられないかもしれません。

僕は、以前、どこかで書いたり言ったりしたと思いますが、
ある程度準拠していたら、オリジナル要素を加えたりして良いと考えています。

全く同じなら、原作ゲームかマンガのどちらかだけでいいとなってしまいますから。

息づくキャラクターを見て、「ココでこういうエピソードを加える」という演出はいいと思うのです。

確か、この作品がコミックスとして出た1巻の時に、本屋さんでたまたま見かけて購入を続けたのですが、
実は、僕の評価はあまり高くなかったんですよね(苦笑)。

それは、絵がゲームと違いすぎるから。

まあ、樋上いたる先生のあの特徴的な絵を描く漫画家がドンだけいるかという事や
ある程度は原作に準拠しながらも、やはりオリジナリティは必要だと考えを改めたりしていますが、
評価を上げた理由は、やはり話作りが上手いからです。

いつの間にやら入り込んでしまいました。

でも、7巻から8巻のキツイ展開の時は、買ってきてすぐに読まずにコミックスを積んでしまっていました。

それでも、コミックスを最後まで読み、その後、Xbox360版のゲームを全て終えてから読み、
最後にレビューを書くために再度最初から読み直して、
やはり、このマンガ作品はいいと思うのです。

実際、ゲーム原作の漫画だと、流行も考慮して1年ほど連載してコミックス2冊にまとめる。
ラストが酷い作品になると、最後の方は端折りまくった挙げ句に打ち切りみたいに終わってる
・・・という作品もありますからねえ。

その意味で、あまり聞いたことがないジャイブという出版社なのですが、
キチンと最後まで通して描いてコミックスも出したということは、評価すべきだと思うのです。

このコーナーは、本のレビューを書くコーナーですが、
やはりCLANNADというゲームを全てプレイして欲しいなと思います。

それからこの漫画を読めば、この拙いですが僕の気持ちを書いた
レビューの意味も多少分かっていただけるかと思います。

さすがに、このページ数の限られたマンガ作品では、CLANNADのゲームの全ては入っていませんから。

ゲームもいいし、コミックスも良いので、どちらも、と、欲張って下さい。


90/100点

このCLANNADという作品は、確かに人生を描いていると思います。

やはりゲームだから、漫画だから都合のいい部分はあるかと思いますが、
カッコ悪くても人が生きていると感じる部分が確かにあります。

各キャラクターを漫画で描いたと書きましたが、
美佐枝さんのエピソードをおまけ漫画で処理したりとか、結構綱渡りもしてますがね(苦笑)。

この作品で一番好きな話というと、実はオマケ漫画の『午後のお茶会』という短編作品です。

渚が智代たちに朋也と同棲している事を話すシーンで
ふだん大人しい仁科さんがやたら食いついてくる部分が大好きでしたw。


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