アニメ感想記
2015年度 Vol.(4)
No.(201)〜(210)
(201) 『インフィニット・ストラトス/2011年1月放送開始/2015年5月11日視聴終了/1クール全12話』
女性にしか反応しない世界最強の兵器「インフィニット・ストラトス」、 通称「IS」(アイエス)の出現後、男女の社会的パワーバランスが一変し、 女尊男卑が当たり前になってしまった時代。 主人公の織斑一夏は、自身が受ける高校の入学試験会場と間違って、 IS操縦者育成学校「IS学園」の試験会場に入室。 そこにあったISを男性でありながら起動させてしまったため、 IS学園に入学させられてしまう。 「世界で唯一ISを使える男」である一夏は、 彼以外が全員女子のIS学園生徒たちにとっては興味の的。 さまざまな出会いや再会を通し、 一夏の前途多難な日常と、ISを巡る戦いの日々が始まる。 ※Wikipediaより引用 |
ラノベ原作で、まあ、ありがちな作品だと思います。
異能力を持っている主人公男子の元に上手すぎるくらいにキレイな女子が群がってくるというパターンの作品です。
ただ、この作品を視聴していた2015年1〜3月期にかけてのこの手の作品が
僕にとって全部ハズレだったので、意外にこの作品にハマってしまったんです。
視聴を中止した作品たちは、以前になかったパターンであったり要素を入れようとして
余計な味付けがされているように感じたのです。
あと、ネタ晴らしを避けるために、ネタが小出しに出てきていて、それがさらに作品を分かりづらくしている。
そんな時に、基本的なテキスト通りのこの作品が、僕には新鮮に映りました。
2期も楽しみに視聴したいな。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(202) 『黄昏乙女×アムネジア/2012年4月放送開始/2015年5月13日視聴終了/1クール全12話』
創立60年の伝統を誇る私立誠教学園は、 市街地を見下ろすように小高い丘の上に建てられている。 長い歴史の間に増改築を繰り返した校舎は迷路の如き様相を呈しており、 そんな中で「旧校舎の幽霊」の話をはじめ さまざまな怪談や都市伝説が生徒の間で語り継がれてきた。 1年生の新谷貞一はある日、旧校舎に迷い込んだ際に不思議な女子生徒に出会う。 彼女は自分こそが「旧校舎の幽霊」こと庚夕子であると名乗り、 自分の死の真相を解明するために貞一に協力して欲しいと申し出る。 ※Wikipediaより引用 |
ホラーで行くのか、ラブコメで行くのか、路線としてムリがあると感じた作品でした。
出だしを視聴した感想は、
ホラー風味のシリアス路線だと思っていたのですが、意外にセクシーシーンが多いと感じました。
話としてはそんなにボリュームはありませんでした。
元々が少年誌のコミック作品で、そんなに難しい要素の話を延々と続けられても
読者がついてこられないと思いますし、そんなモノかもしれません。
個人的には、最終回が上手かったと思います。
アニメ放送時に原作はまだ続いていたようですが、アニメでの終わりでも全然おかしくありません。
幽霊は目的が叶ったら成仏しますが、新たな目的が出来たからまた戻ってきましたという
一連の流れが自然だし、受け入れられました。
個人的には主人公男子と周囲の女子連中にもう少し盛り上がりがあったもヨカッタと思いました。
盛り上がりそうで、盛り上がらずに終わっちゃったもんなー(苦笑)。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(203) 『ガリレイドンナ/2013年10月放送開始/2015年5月27日視聴終了/1クール全11話』
西暦2061年。 地球温暖化が騒がれたのは過去のこととなり、氷河期の初期環境が訪れている近未来。 イタリアのトスカーナに住む、ガリレオ・ガリレイの子孫 フェラーリ三姉妹の三女の星月・フェラーリは謎の飛行艇に追われていた。 それと同時に、次女の神月・フェラーリ、長女の葉月・フェラーリも 怪しい人物の襲撃を受けるが、辛くも難を逃れる。 それまで別居状態だった三姉妹は、 警察署にて母のシルヴィア・フェラーリや父の夏至生・フェラーリと久しぶりに顔を合わせる。 (中略) 星月は6枚の月のスケッチに、ガリレオが完成させるまでには至らなかった、 ガリレオテゾロの生成式が記されていることを発見する。 大切なペンダントはブラック・ガニメデ団に奪われたものの、ガリレオテゾロの完成を意気込む星月は 神月、葉月、夏至生、シルヴィアとともに、ガリレオ号で旅立つのであった。 ※Wikipediaより引用 |
一言で言うと、とにかく惜しい作品だと思います。
丁寧な作画に、声優たちの熱演もあり悪い作品ではないですが、とにかく話数が少なすぎました。
1クール13話どころか、11話なので、さらに話が省略されまくっています。
最終回が終わった時点で、話自体は完結しましたが、全速力で駆け抜けただけだったり、
心理描写の説明がなかったために、「このキャラクターはなぜこんな事をしたのか?」
といった疑問が残ります。
もっと残念だったのは、主人公たちが「ガリレオ・ガリレイの子孫である必然性があるのか?」という
根本的な疑問や、特に三姉妹である必要性がなかったと思います。
この作品の主役は、意外にも三女の星月でした。
デザインも1番可愛くて力が入っているし、話の中心にも来るし、
ガリレオの才能をもっとも受け継いでいるのも、彼女でした。
ラスト3話と2話のガリレオと星月が触れあうシーンが1番の見所で
最後になる頃は、視聴していた僕も感動していました。
もっと、彼女らの話も見たかったし、全ては話数が足りない事に来るので本当に惜しい作品でした。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(204) 『かぶき者 慶次/2015年4月放送開始/2015年6月20日視聴終了/1クール全11話』
たまたま放送前の宣伝を見て、それで視聴を開始しました。
怪しい僧侶とか味のあるキャラクターもいて面白かったケド、11話という少ない話数もあってか
最終回に近づくにつれて話の要素が少なくなってショボくなったのが残念でした。
最後の2話くらい前までに、最後の展開が出されて、そのまま進んでいっちゃいましたからね。
もっとも、最後の家康と慶次が対峙するシーンはサイコーでしたね。
予算枠もあってか、大がかりな戦闘シーンやロケもなかったみたいで
全体的にこぢんまりとしていたのが残念でした。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(205) 『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編/2015年4月放送開始/2015年6月25日視聴終了/約1年全48話』
第3部も変則2クールを2回放送して終了しました。
1部と2部は、キャラクターの魅力で見入る事が多かったですが、3部はバトルの面白さに見入りました。
ディオの本拠地・エジプトに近づくにつれ、ドンドンと強いスタンド使いが出てきますが、
彼らにもキチンと弱点があります。
強い敵に対峙し、かなり厳しい展開で、戦っている承太郎たちが敵の弱点に気付くかがバトルのポイントで
結構手に汗握りながら視聴しました。
逆に、敵も弱点に気付かれないよう、
心理的な戦いを挑んできたりと、バトル物としての面白さを追求した作品でした。
何より感心したのは、承太郎の精神力の強さです。
元々、かなり強いのですが、他のメンバーが圧倒されて諦めている段階でも
承太郎だけはファイティングポーズを取って戦おうとしていました。
しかし、この第3部にも欠点はあります。
話が進むにつれ、スタンドのデザインが雑でカッコ悪くなっていくんですよ(苦笑)。
昔、同じ週刊少年ジャンプで掲載していたキン肉マンみたいに
敵スタンドのデザインを公募してもヨカッタんじゃないかと思ったりしましたが。
しかし、面白かった!
放送してくれてアリガトウございます!
<評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(206) 『貧乏神が!/2012年7月放送開始/2015年7月13日視聴終了/1クール全13話』
異常な幸運で世間のエナジーバランスを乱す桜市子のいる人間界へ、 彼女を普通の人間にするために貧乏神界から貧乏神・紅葉が遣わされたことによって 騒動が巻き起こされる。 ※Wikipediaより引用 |
僕自身、作品を視聴する前に原作を全く読んでない事も多いので、
最初の印象は、思ったような話やキャラクター構成ではない事に違和感を感じました。
しかし、話数を重ねるごとにハマっていきました。
主人公・市子は美人で人前では良い子を演じたり、傍若無人にふるまったりしますが、
それには過去の出来事があるという部分が、主人公を徹底的に嫌わないスパイスになっています。
彼女の周囲にクセのある色んなキャラクターが絡んできますが、
市子の根本にある人としての良さに影響されて、彼女の周囲に残るんですよね。
多少話にムリを感じるファンタジー要素がありますが、
基本的に1話完結のシンプルな作品なので、逆に違和感を感じる事はないです。
原作が2015年現在で完結してますし、今回のアニメもキレイにまとまっているので
今回の1期だけの放送でも全く問題はないです。
昔懐かしい雰囲気を持ついい作品でした。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(207) 『ラブライブ! <第2期>/2015年4月再放送/視聴終了/1クール全13話』
全体的な面白さは、僕は一期より下だったと思ってます。
1期はとにかくがむしゃらにラブライブ目指して、
部活としてのスクールアイドル活動に邁進していたので、1本筋が通っていたと思います。
今回は、確かに楽しめましたが、スクールアイドル活動としては弱かったように思います。
前期で、スポットが当てられなかった僕が推しているにこのプライベートな家庭の解説に
1話使っていたりとか、楽しませて頂きましたが、それでもやはりそう思います。
しかし、最終回は反則ですわー。
3年生たちが卒業するという、それだけで泣けてくるイベントがある上に
部活の引継ぎとか、さらにμ’s結成当時のセリフが流れてくるとか
グッと来ちゃうじゃないですかー(涙)。
楽曲がたくさんあって、もっともっと聴きたかったな。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(208) 『Fate/Zero/2011年10月放送開始/2015年7月27日視聴終了/変則2クール全25話』
「面白すぎた」としか言いようのない作品でした。
この作品の後の内容が、ゲーム『Fate/stay naight』で分かっているだけに
全く矛盾なく繋げるだけで驚きなのに、作品その物としての面白さも群を抜いています。
声優たちの熱演に全く負けていないアクションシーンを含めた作画など
フツーに深夜放送をしているアニメ作品群とはレベルが数段違います。
ただ、話としては割と残酷だったり、不条理なシーンも多く、評価は分かれると思います。
僕自身は、外道な振る舞いを繰り返す(そうせざるを得なかった事も含めて)切嗣の少年時代のシーンがあったので、
その辺は納得しています。
また、ほぼ世界中に忌み嫌われている切嗣が、唯一アイリスフィールにだけは心を許し、
アイリスフィールも切嗣が何をしても絶対の理解者であるという絆がある部分が印象的でした。
あと、切嗣は最終決戦の相手を言峰綺礼だ確信していて、綺礼も不思議な違和感から切嗣を意識していて、
現実に最終的には二人の対決に持っていく流れがサイコーでした。
ちなみに、好きなコンビは、ウェイバーとライダー・征服王イスカンダルでした。
最終的にライダーは敗北して脱落するのですが、彼とのふれ合いを通じてウェイバーが確かな成長を遂げ、
アーチャーも彼を認めて見逃す一連の流れは一生忘れないほどのシーンでした。
アニメ好きなら絶対に視聴しておかなければならない名作です。
ゆえに、評価は全く疑問の余地なく星5ッしかありえません。
<評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(209) 『東京ESP/2014年7月放送開始/2015年7月30日視聴終了/1クール全12話』
やたら分かりづらい話でした。
そこに、この作品独自のファンタジー設定が入ってきて、さらにわかりにくさを増しています。
問題なのは、原作が続いていて、アニメは、話が全く完結していない所で最終回だったことです。
100%投げっぱなしでした(怒)。
あり得ないです。
絵柄としては、女性キャラクターにあまり違いがなく、誰が誰かという部分で分かりづらかったのは残念でした。
点数はかなり低めに付けさせて頂きました。
視聴して楽しめたかというと、やはり残念な感想しかなかったですから。
<評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(210) 『モーレツ宇宙海賊/2012年1月放送開始/2015年8月4日視聴終了/2クール全26話』
序盤の最初の数話は、あまり楽しめませんでした。
しかし、この苦しい時期を過ぎて2クール目に入った辺りから、グッと面白くなりました。
そこまでを耐えられるかどうかが、このアニメ作品を楽しめるかどうかのポイントだと思います。
根本にあるテーマは、フツーの女子高生・加藤茉莉香が突然宇宙海賊船の船長になって
悪戦苦闘する姿を描いています。
知らない事ばかりで、状況に流されるだけの序盤から
周囲に助けられながら1つの大きなミッションを達成した事で自信が付けていく流れが自然でした。
以降は、自分なりに意見を出しつつ(それが相当的確!)、
最終回では、海千山千の古いクルーに「末恐ろしいくらいだ」と、言わせるまでの過程を上手く描いています。
いくつかの作品で、時々、僕も書いた感想にありますが、進学・就職した直後の方が見たら共感するし、励まされる作品だと思います。
茉莉香が置かれる状況が、まさにド新人から始まっているからです。
全然望んでないのに、周囲の状況が許さずにムリヤリにやらされるウチに、適性が一気に伸びていくという流れが、心に響きます。
後半、水を得た魚のように振る舞っていきますが、序盤はホントに鈍くさい上に、やっててイヤそうだったし(苦笑)。
やっているウチに、ハマるポイントが見つかって面白くなってくるし、ドンドン伸びていくしの好循環になっていく。
もちろん、そうとばかりは限りませんが、励みになる作品である事は間違いがない。
僕も、レンタルビデオで劇場版を視聴しようと思います。
<評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >