アニメ感想記

2014年度 Vol.(5)

No.(161)〜(170)


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   (161) 『GA 芸術科アートデザインクラス/2009年7月放送開始/2014年10月14日視聴終了/1クール全12話』

彩井高校の芸術科Aクラス(GA)は、授業科目の半分が美術・デザイン関係となっているアートデザイン専攻クラス。

いつも賑やかな友人たちに振り回されている如月、マイペースな優等生の雅、
トラブルメーカーの友兼とミキ、皆のまとめ役である奈三子ら5人の女生徒は、GA1年のクラスメイト同士。

物語は5人が既に仲の良い友人同士であるところから始まり、
美術クラスという環境を舞台に、授業やその合間に繰り広げられる画材や色彩をお題にした談義などといった、
彼女らの学園生活が描かれていく。

時には思いつきで始まった鬼ごっこ(色オニ)に熱中したり、登校中に拾った雛鳥の死に涙したり、
皆で宿題を仕上げるためのお泊り会で闇鍋を催したりといった小事件を挟みながらも、
とりとめのない日常の日々が流れていく。

※Wikipediaより引用

この作品は、序盤2〜3話を見てからずっと録画したまま置いていました。

理由は、話のテンポが速くて視聴していて疲れるからでした。

が、それから数年後、録画データを減らしていこうと視聴を始めたら、意外に付いていって視聴できました。

おそらく、ココ数年で4コマ漫画原作のアニメを複数観て、展開の速さに付いていけるようになったからでしょう。

この手のアニメ作品は、30分で大きな話を展開するのでなく、チョットした話をたくさん詰め込んで30分番組として成立させています。

ですので、深い考えは要らなくて、オチがどうなるかだけ注意して視聴すれば良いのです。

そこに気づければ、展開の速さは大丈夫です。

ただ、この作品は、人間関係がよく分からなかった。

高校の美術系学部に通う女子仲良しグループは分かるのですが、
美術部が出てくるけど彼女たちに絡んでこないので、「一体、この部は何なんだ」ってひたすら疑問に思って視聴を続けてました。

最終的には絡んでくるのですが、絡みが弱かったし
だったら、この仲良しグループを単純に美術部員としてしまった方が、話としてはスッキリしたのにと思います。

毎回展開された話自体は、スッキリしてて
個人的には友兼兄とかノダ姉とか、もっとエピソードを知りたかったキャラクターもたくさんいました。

原作のきゆづきさとこ先生の絵柄はかなり独特で
『棺担ぎのクロ』等コミックスを購読している作家さんでもあるので、そのうち原作コミックスを大人買いして読む機会があればと思います。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (162) 『ブラック・ブレット/2014年4月放送開始/2014年10月16日視聴終了/1クール全13話』

西暦2021年、突如世界中に出現した寄生生物「ガストレア」に敗北した人類は、
ガストレアを退ける金属「バラニウム」で作られた巨大な壁「モノリス」を建築し、
モノリスで囲われた「エリア」の中でガストレアから身を守りながら生活をしていた。

時と共に世界情勢は変化し、2031年の東京エリア、
希に外から侵入するガストレアの排除を業務とする「民間警備会社」(民警)の1つ、
幼馴染である天童木更が経営する「天童民間警備会社」で働く里見蓮太郎は、
大した仕事もなくジリ貧の生活を送っていたそんなある日、
珍しくやってきた仕事により通報を受けた部屋に突入すると、荒れた部屋の中に燕尾服の男が立っていた。

男と一陣の戦闘の数日後、東京を治める最高責任者である聖天子により数多の民警が招集され、
東京を壊滅しようと目論む燕尾服の男こと蛭子影胤の計画を阻止する依頼が言い渡された。

これまでに無かった強敵が東京を侵略しようとする中、
蓮太郎は相棒かつイニシエーターである藍原延珠と共に死戦を繰り広げる。

そしてそんな戦いの最中、蓮太郎はガストレアという存在にまつわる謎、陰謀、
そして自らの存在意義を追うことになる。

※Wikipediaより引用

この作品の視聴を終えて感じた事は2つあります。


1つめは、世界観が想像とは違いました。

『風の谷のナウシカ』のような魔獣みたいなのが攻めてくるからバリケードを作って細々と生きている人々を想像していました。

が、意外に現代社会的な舞台で平和な文明生活を営んでいました。

まあ「あまりに恐怖がある日常だとおかしくなってしまうだろう」と、勝手に配慮しながら視聴を続けてました。

後半、何話かで、ようやく想像していた雰囲気になってきましたが、出だしの妙な平和が、僕のこの作品の評価を下げたのは間違いないです。

別にこの世界観に、萌え要素とか特に要らないと思うンです。
絵柄は別に良いですが、もっとハードなストーリーでガシガシ攻めてきて欲しかったです。


次にもう1つ感じたのは、コレで最終回はないです。

最終回のBパート10分くらいで新たな伏線をバンバンばらまいた挙げ句、
サッパリ何も終わってない状態でエンディングテーマも流れないぶつ切りで終わってしまいました。

原作が完結していないのもあるでしょうし、そもそも話を流す時間も足りないでしょう。

さらに一応の平和を迎えてココから話が始まる、的な終わりを狙ったのかもしれない。

それを考慮に入れても、評価は低くせざるを得ないです。

最初から2クールで制作して、テレビアニメ版なりの結末は作って欲しかった。

派手なアクションとか、
オープニングテーマを歌う方から『とあるシリーズ』っぽい作品を期待してましたが、全然ダメでしたー。

  <評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (163) 『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。/2013年10月放送開始/2014年10月17日視聴終了/1クール全12話』

ラウル・チェイサーは、幼い頃からひたすら勇者を目指して努力を重ね、
全国勇者模試でS判定、勇者予備校の首席にまで上り詰めた。

しかし勇者試験の直前に魔王が倒され、勇者制度は廃止。

夢を失ったショックのあまり半年ほど引きこもった後に就活を始めたラウルは、
魔界崩壊不況の真っ只中で街外れの小さなマジックショップ「マジックショップ・レオン」にどうにか就職したものの、
勇者への未練を残したまま惰性で働いていた。

そんなラウルの前に現れたのは、
ボロボロの履歴書を手にした元魔王の世継ぎ、フィノ・ブラッドストーンであった。

※Wikipediaより引用

結構色んな要素が盛り込まれていて、どう最後に結末づけるのだろうと思いながら視聴しました。

ラストは盛り上がり、最後は平和な日常が戻るというキチンとした終わり方でホッとしました。

この作品のポイントは2つありました。

1つは、日本の家電量販店をパロっている部分です。

「この世界での業界最大手って、どう考えてもあそこで事実だけど、こんな事まで描いてしまって良いのか?」と
心配になるくらいでした。

あそこで買い物した事がある方だと頷くシーンも多いンじゃないかと、笑いながら視聴してました。


あと、もう1つは産業としての勇者の部分。

実はコチラの方が真剣なテーマであり、作品としては本筋だと思います。

「魔王はいつでも倒せるケド、倒してしまったら勇者や兵器産業があぶれてしまうので敢えて倒さない」
という部分です。

原作がラノベですし、重いテーマだとは思いますが、勇者を語るならこういうテーマが入らないと
単なる萌えだけで終わってしまうから入れて正解だと思います。

原作が完結していないので、一応黒幕はいるケド、実際はもっと奥に大物がいるンじゃないかと思えます。

が、アニメはアニメで完結していることを評価したいと思います。

最近、原作がまとまってない時点でアニメ化して、最後がハッキリしない作品が多いので
この終わり方をした事を評価したいです。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (164) 『selector infected WIXOSS/2014年4月放送開始/2014年12月1日視聴終了/1クール全12話』

巷ではカードゲーム「WIXOSS」が女子中高生の間で人気となっていた。

しかし、実はその中でも特別な「ルリグカード」を持つ者は「セレクター」と呼ばれ、
普通の人間には気づかれないフィールドでカードバトルを繰り広げている。

そのバトルに勝ち続ければその胸に秘めた願いを叶えることが出来る
「夢限少女」になれるという都市伝説が信じられていた。

転校して以降、なかなか友達ができなかった中学生・小湊るう子は、
「友達作りのきっかけになれば」と兄から「WIXOSS」のスターターキット(カードデッキ)を貰う。

ある夜、何気なくカードを手に取り眺めていた際、
そのカードに描かれたキャラクターが動き、声を発したことに驚く。

驚きながらも今一度見るとカードのキャラはバトルをしたいと訴えかけてくる。
どうしたらよいか戸惑いながらも、翌日「WIXOSS」を携えて登校する。

※Wikipediaより引用

「この作品は、面白かったですか?」という質問に正直に言うと、あまり面白くありませんでした。

楽しそうにバトルをしているようで裏に何かあるという、コレまた暗そうな要素が全編漂ってました。

実際、その通りだったのですが、
それ以上に、主人公が争うのが嫌いで、バトルもイヤでしょうがなかったとハッキリ気持ちを出していたのが
この作品の評価を下げる原因になっています。

そりゃ「イキナリ戦え」って言われて
無条件にそれを受け入れて、喜んで特攻していくような人間もどうかとは思いますがw。

上記の意味で、視聴を切ったアニメが1つあって、それが「鉄のラインバレル」でした。

ラインバレルは切った事に少し後悔してます。
作品の出来がどうこうじゃなくて、ゲームのスーパーロボット大戦で出てきて
元ネタの話が理解できていない事で、悔しい思いをしたから。

…話を戻して。

視聴を続けたのは、ゲームとかで絡んできそうと思ったから、とくらいかな?

元がカードゲームのタイアップのアニメだそうで、僕の周辺で絡んでくる事は、少なくともなかったです。

そして、最終回にしてようやく、少し気持ちが前向きになったと思える主人公・るう子ですが、
この作品には続きがあって、2014年10月から放送を開始しています。

だから、とりあえず、この作品の最終的な評価は保留です。
どうだろう、ただ最後は、笑って終わって欲しいです。

評価は、この作品単体の評価としてはキビシ目の星1つです。
高くする要素が、こんなにもないのは珍しい。

  <評価/★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (165) 『境界の彼方/2013年10月放送開始/2014年12月1日視聴終了/1クール全12話』

ある日、半妖夢で不死身の身体を持つ少年神原秋人は、
今にも校舎の屋上から飛び降りそうな少女・栗山未来を見つけ、助けようとする。

しかし、彼女は妖夢を討伐して生計を立てる異界士であった。

秋人の討伐に執着する未来であったが、どうしても秋人を倒すことは出来ず生計が苦しくなる。

それを見かねた秋人は未来を諭すことで、未来は秋人の討伐を諦め、他の妖夢を討伐して生計を立て直す。

時に協力しながら妖夢討伐を行う2人であったが、やがて2人は大地主である名瀬家を巻き込んだ事件に関わっていく

※Wikipediaより引用

丁寧な作画で、スリリングなアクションシーンがたくさんある作品でした。

でも、話としては、見るべきモノがなかったと思います。

僕の記憶では、PCゲーム『AIR』の感じに似ていると感じました。

少し暗い世界観で、世界設定や伏線があまりハッキリと明らかになってこなかった。

だから、視聴していて気持ちが入りませんでした。

僕にとって、視聴を切るアニメ作品って、自分の中で違和感があって
それが大きくなっていって、もう視聴をやめようと切ります。

が、この作品は、所々に見入ってしまう部分があり、やめたい気持ちが消えてしまい、結局視聴してしまうのが困りものでした。

最終回で、よく分からない話が切られたように終わった。

面白いか、面白くないのか、また、どこが面白かったのが自己分析できない、困った作品でした。

  <評価/★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (166) 『WORKING!!/2010年4月放送開始/2014年12月4日視聴終了/1クール全13話』

北海道にあるファミリーレストラン「ワグナリア」。

そこで働く種島ぽぷらに誘われて小鳥遊宗太はワグナリアでアルバイトをすることになった。

仕事をしない店長白藤杏子、男嫌いの伊波まひる、家出中の山田葵、普通を追い求める松本麻耶、
人のことなら何でも知っている相馬博臣、帯刀している轟八千代、
そしてヤンキー佐藤潤など個性的な同僚たちに囲まれて今日もワグナリアは開店する。

※Wikipediaより引用

「コレ、実際に経験あるんだろうなー」と思える納得できる描写が随所にあって、それが作品に重みを出しています。

その土台に、フィクションならではの変わったキャラクターがたくさんいて、アニメ作品として面白かったです。

最初にフォーカスが合わせられていた小鳥遊くんとぽぷらの職場ラブコメだと思っていたら、
実は、小鳥遊くんと伊波さんのラブコメだったという変化球にやられました。

小鳥遊くんがファミレスで働く原因であったぽぷらを気に入る理由が、
実は彼の家族構成に原因があるとか、破天荒ながらも説得力がある設定が光ります。

同じように、伊波さんが男性恐怖症なのも、それなりの理由があり、アニメ内で明らかにされます。

店長と八千代さんと佐藤さんの三角関係とか、気になったり、決着のない要素がありますが、
それは、次があるとしたら、それへの期待にしておきます!

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (167) 『悪魔のリドル/2014年4月放送開始/2014年12月4日視聴終了/1クール全12話』

ミョウジョウ学園に存在する、特別な時期にしか開講されないクラス・10年黒組。

そこに、1人の女子高生を暗殺するべく12人の女子高生が刺客として集められた。

10年黒組へ編入した一人の暗殺者東兎角は、暗殺対象と伺える一人の女子高生・一ノ瀬晴に心を惹かれ、
暗殺者として編入してきたのにも関わらず守護者として彼女を守り、暗殺者11人と対峙する決意を固める。

一人一人の暗殺者と対峙していく毎に”一ノ瀬晴”に自分にない”何か”に心を惹かれていった。

そして、その過程の中で”東兎角”の過去や”一ノ瀬晴”の一族についても触れられていく…。

※Wikipediaより引用

ほぼ女子キャラクターばかりで萌え路線を目指しつつも、
熱いバトルを展開する燃え路線も持っている、最近では珍しい作品でした。

毎回、果たし合いで負けた子が、エンディングテーマを歌う企画的な部分も楽しめました。

ただし、1つ大きな不満があって、それは伏線が明らかにならずに最終回が終わったという事です。

元々が、トレーディングカードゲームの番宣番組だったみたいで、
アニメで全てが分かったら、カードゲームの話や設定の広がりがなくなってしまうからでしょうが、
スッキリしませんでした。

卒業で『仰げば尊し』が流れながら、負けた子たちが死んでなかったので
視聴後の印象は悪くないですが、やはりスッキリしない(怒)。

さすがに主人公の兎角が勝ち抜けるだろう事は予想が付きますが、
先が読めない展開で楽しんでいただけに、このラストはないですわー(涙)。

でも、今の萌え路線とは違う作風に敬意を表して、星は4ッです!

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (168) 『バディ・コンプレックス/2014年1月放送開始/2014年12月11日視聴完了/1クール全13話+完結編2話(合計15話)』

東京都内の高校生である渡瀬青葉は西暦2014年の夏休みが明けた始業式の日、
突如高校を襲撃してきた正体不明の巨大ロボットに追跡される。

敵同士となって戦い続ける中、青葉とヒナは機体ごととある無人島に墜落する。

嵐に見舞われ遭難しながらも何とか危機を乗り切った2人は再び別れるが、
ヒナは青葉の人柄と、彼が語っていた雛という少女のことが気になっていく。

※Wikipediaより引用(あらすじが長すぎるため、かなり省略しました。)

色々と惜しい作品でした。

序盤はホントに盛り上がってこなくて、視聴を切ろうと思っていました。

伏線があるのは分かるケド、一向にそれがハッキリしてこなかったからです。

10話以降面白くなってきて、最終的には視聴してヨカッタ作品でした。

僕自身、録画して溜めておいて少し視聴が遅れていたのですが、結果的にはそれがヨカッタです。

深夜放送の13話だけでは、コレで終わりはないだろうと言うくらいの、ぶち切り状態でしたから(苦笑)。

最終的には、数ヶ月後で特番で2話追加されて、とりあえず一通り話は終わりましたが、それにしても惜しい。

2クールで放送して欲しい作品でした。

ガンダムを意識しているのは、母艦を一目見たら分かりますし、
艦長や副長などキャラクター構成から見ても、真似ているのはすぐ分かります。

乗組員の皆様方は、ホントに良い人たちばかりでしたね。

残念だったのは、心理状態がジェット機みたいにコロコロとアッサリ変わったり、
伏線のネタ晴らしがナレーションで全解説してきたりとかがあった事。

変則15話なんてせずに、フツーに2クールキッチリ使って丁寧に描いて欲しかった。

というのは、ラストバトルで盛り上がってきたのですが、それが10〜15分くらいで
もっと盛り上がる時間が欲しかったのがあります。

とにかく、色々と惜しい。

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (169) 『軍師官兵衛(大河ドラマ)/2014年1月放送開始/2014年12月23日視聴終了/1年全50話』

評価が少し難しい作品でした。

NHKの大河ドラマというコトもあって、
特別新解釈の異色の黒田官兵衛像が出てくる訳ではないですが、人間が激変するので、評価が定めにくかったです。

(1)序盤、バカ殿に振り回される気鋭の青年時代

(2)天下人になった秀吉が独裁者になり悪化するのに振り回される中年時代。

(3)秀吉死後、天下への野望を露わにした老年時代。--

…大別すると、この3つの時代に分けられます。

どれも面白い人物としては見えず、強いて言うと(1)の時代が1番単純な勧善懲悪で楽しめたかという感じです。

もっとも、僕自身は、最終回まで観た今でこそ(1)が1番面白いと言っていますが、
視聴当時はワンパターンでつまらんなーと思っていました。

基本的に…

(1)問題勃発、右往左往する周囲

(2)「官兵衛、どうするンじゃ?」と丸投げされる。

(3)官兵衛が困難にもまれつつ何とか解決

(4)「さすが官兵衛じゃ!」と周囲は褒めそやす。

(5)新たな問題が起こり、(1)に戻る。

…という、実にワンパターンな展開でしたw。

このような官兵衛に慣れていたので、秀吉死後の今度は官兵衛が悪化したのには面食らいました。

役者さんが良く演じていると言うべきか、同じ人物とは思えないくらい人相からして悪くなっててw。

大河ドラマとしては成り立ちませんが、官兵衛の内政的な部分をもっと見たかったと思います。

コレは、僕の問題ですが、かなりの部分がテレビゲームや歴史小説で入ってきているので、
新鮮味がない上に、僕自身のイメージと違う官兵衛が演じられて困惑することも多かったです。

ちなみに僕の判断で大河ドラマ最高傑作の歴史物と言えば、『独眼竜政宗』で
今からしても、あそこまで大物を揃えたキャスティングは、奇跡に近い不可能じみていたと思います。

ただ、今回の官兵衛も、官兵衛役の岡田准一さんは上手く演じられていたと思います。

晩年、面食らった悪人と書きましたが、悪人を演じられていたから面食らった訳でもあるので。

秀吉役の竹中直人さんは黄金パターンでしたし。
(竹中さんじゃなかったら、あとは香川照之さんくらいしか秀吉役は見当たらない。)

また、寺尾聰さん演じる家康のくせ者ぶりもよく表現されていたと思います。

前作の『八重の桜』のように題材で失敗していなかったですが、
総じて個性的な俳優が総じて上手く演じていたと思います。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (170) 『棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE <第2期>/2014年10月放送開始/2014年12月31日視聴終了/1クール全10話』

原作に沿ったストーリーが展開されるが、
出血描写こそあるものの人体損壊描写はやや抑えるなどアレンジが加わっており、
第2期の第1話から第3話など、アニメオリジナルのエピソードも描かれる。

第2期の第6話以降は、原作の第8巻以降を元とするが、最終回までの内容は原作と違う構成で、エピローグも異なる。

※Wikipediaより引用

僕は原作小説を読んでいて、この2期に入るくらいからグッと面白くなってきました。

しかし、このアニメ版は、一向に面白くなってきませんでした。

話数が通常1クールの12、もしくは13話どころか、
この作品は10話しかないので、とにかく内容を端折って飛ばしまくってました。

だから、心理描写の書き込みなどが不足していて、
話に深みもないし、キャラクターたちの悩みや葛藤もあまり表現されていない。

さらに言うと、最終回近辺にさらに加速して、余韻もへったくれもない。
飛ばしすぎですw。

2期アニメ放送終了直前に、原作ラノベ最終巻が出るくらいのタイミングのため
おそらくアニメスタッフは、ラストを要点だけ聞いて、アッサリ目に仕上げています。

もちろん、絵が動く事によって、このシーンはこういう動きをしていたとかが分かるのは
助かりましたが、全体的には評価できません。

極端な話、アニメは見なくてもOKで、原作ラノベをシッカリ読んでおけば良いかな?

  <評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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