アニメ感想記

2014年度 Vol.(1)

No.(115)〜(124)


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   (115) 『へうげもの/2012年4月放送開始/2014年1月28日視聴終了/約1年、全50話』

戦国時代、織田信長、豊臣秀吉に仕えた戦国武将・古田織部を主人公として描いた歴史漫画作品。
雑誌掲載時の欄外のあらすじでは毎回「これは『出世』と『物』、
2つの【欲】の間で日々葛藤と悶絶を繰り返す戦国武将【古田織部】の物語である」と紹介されている。

※Wikipediaより引用

僕はゲームソフト『信長の野望』シリーズをやっていて、日本史ファンです。
その意味で、歴史知識を問うシーンなどを楽しみにして視聴しました。

最初からキャラクターの描き方が変わっていて笑ってました。
松永久秀がヅラをしているとか、ツカミからOKって感じでハマりました。

あと、予想もつかない描かれ方をしたキャラクターが多数出てきて
この人物はどういう描かれ方をされているかを見るのも楽しみでした。

また、単に史実をなぞるのではなく、史実を独自の視点やエピソードを混ぜて
話が展開するのも楽しめました。

何しろ、本能寺の変は、表向き明智光秀の謀反ですが、
作中では、秀吉が信長を暗殺しているという驚きの内容になっています。

ただ織部を描くに必須である詫び数寄の要素が生々しく描かれていて、
それが僕には分かりづらかったです。

まあ、分かりづらい概念だからこそ、今も伝統芸能として残っているのですよねー。

毎回放送を録画し、楽しみに視聴していたのですが、
最終回を録画ミスで見逃してしまい、でもラストは見たいと感じたので
レンタルビデオで借りて視聴した次第です。

おそらく2期の放送はないと思えますので、
原作漫画をいつか全巻大人買いして読みたいですね。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (116) 『キングダム/2013年4月放送開始/2014年1月28日視聴終了/約1年、全38話』

中国の春秋戦国時代を舞台に、
大将軍を目指す少年・信と後の始皇帝となる秦王・政の活躍を描く。

主人公の信は、後に将軍となる李信であると思われるが、
紀元前225年の楚攻略戦において大敗し、
王翦の引き立て役のような立場の将軍としての評価が一般的な李信を
物語の中心に据えるという点において異色な作品である。

※Wikipediaより引用

日本ではマイナーな古代中国を描いた作品です。
僕は歴史オタクなので毎週楽しく視聴していました。

視聴を初めて最初の印象は、「何て悪人顔をした主人公なんだ(w)」って事です。
キレイな政治だけでなく、裏での暗闘もキチンと描いていたので、違和感は途中で消えました。
人は顔じゃなくて、心に従って付いていくモノだというコトが、僕がこの作品で1番の感想です。

分かりづらかったのは、宮廷内の人間関係でした。

元々平民の主人公・信なので、知らなくて当然です。

が、このキャラクターは宮廷内でどのくらいの位置の地位で、
戦はどれくらいできるのかなのかが分からず、それが喉に刺さった小さな魚の骨みたいで
視聴していて違和感を感じながらの視聴になりました。

その意味で、星は4ッにしました。

まあ、Wikipediaや公式サイトを閲覧して勉強しましたが、分かりづらいのは確かです。

2期が地上デジタル放送でも、2014年4月から放送するみたいで楽しみにしています。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (117) 『這いよれ!ニャル子さんW <2期>/2013年4月放送開始/2014年2月10日視聴終了/1クール全12話』

(104)『這いよれ!ニャル子さん』の第2期です。
主なストーリーは第1期を参照。

まあ「第1期の続きからそのまま始まりました」という感じでした。

肩の力を抜いて、適度に笑って観るのが正しい姿だと思います。

個人的には、新キャラもいた割には、話の広がりの盛り上がりが少なくて
そこは寂しかったです。

ストーリー重視の作品ではなく、ドタバタギャグの作品なので
あまりシリアスすぎるのもどうかと思うので、これくらいでいいのかもしれません。

まあ、毎回楽しく視聴できたので、星は4ッにさせて頂きました。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (118) 『機巧少女は傷つかない <第1期>/2013年10月放送開始/2014年2月10日視聴終了/1クール全12話』

魔術によって人形に生命を吹き込み操る機巧魔術を扱う人形使いが存在する世界。
機巧文明が隆盛を誇りながら世界大戦の影が見え隠れする20世紀初頭、
人形使いの頂点――〈魔王〉を決める戦いである〈夜会〉が四年に一度の魔蝕の年に開かれていた。

大英帝国にある機巧都市リヴァプールのヴァルプルギス王立学院で開催されるそれに参加するため、
人形使いの少年・赤羽雷真は日本から留学してくる。

しかし、稀代の人形師・花柳齋の真作である自動人形・夜々を引き連れ
ヴァルプルギス王立学院の門を叩いた雷真の本当の目的は〈魔王〉の称号を手に入れることではなく、
不世出の天才にして一族を皆殺しにした赤羽天全に復讐することだった。

ちらつく世界大戦の影、そして、神性機巧(マシンドール)を巡る陰謀に巻き込まれながら
雷真は復讐を果たすため夜々とともに〈夜会〉に身を投じていく。

編入直後は劣悪な成績から嘲笑された雷真だったが、
他の学生とは一線を画す機巧戦闘の才能と、
他人のために命を懸けられる真っ直ぐな心根で徐々に理解者を増やしていく。


※Wikipediaより引用

挿絵のるろお先生の絵が好きで、
アニメ開始からしばらくして原作ライトノベルを一気買いしましたw。

このアニメを観て良かった事は、文章のラノベでは分かりづらかった部分が
アニメの絵として表現される事で、スッキリ分かる事がたくさんあった事です。

逆に言うと、それは原作であるラノベの文章に問題がある……。

というか、劣等生の何も知らない雷真を通じて、
視聴者に少し史実と違うこの作品の時代背景を理解させているからだろうなあ。

ただ、そうである事によって、真実や意図、伏線が中々ハッキリしない場面が多く
だから実に分かりづらい話になってるんですよねえ(苦笑)。

2期もやるみたいですので、また原作を読み返して復習でもしてますかね。

挿絵のファンでアニメになって動きや絵として分かる場面も多かったと書きました。

が、描き分けがあまり上手くなく、誰が誰って事も結構多かった事もココに書いておきますw。

評価は星4ッって、少し甘いですかねえ?

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (119) 『劇場版 BLOOD-C The Last Dark/2012年6月劇場公開/2014年2月14日視聴終了』

以前レビューした(50)BLOOD-Cの完結編になる続編映画になります。
今回、レンタルDVDで視聴しました。

『BLOOD-C』のレビューはコチラです。

アニメ放映版の方で、基本的な話のネタ晴らしは終わっているので、
あとは最終決戦だけという感じで始まっていました。

とは言っても、約1時間半で起承転結を付ける映画作品なので
設定的な話は本当に少なくて、とにかく迫力あるアクションシーンを楽しんで下さいという作品になっています。

アクションシーンの構図とスピード感によって、アニメ版など比べものにならないくらい
激しいアクションシーンが描かれていました。

放送されたアニメ版の方が完全に映画に続くという形で未完だったので、
今回レンタルという形で視聴してヨカッタと思います。

ただ、全体的に説明不足な部分もあるのと、
ラストがスッキリしない形で終わっているので、
視聴後の気持ちは良くない方がいらっしゃるかもしれません。

僕自身は、アリな終わり方だと思いますが、全てに決着を付けて欲しかったという思いはありました。

評価は少しキビシめに付けて星3ッです。

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (120) 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ/2013年7月放送開始/2014年2月14日視聴終了/1クール全10話』

TYPE-MOONのビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』からの
スピンアウト漫画作品をアニメ化した作品である。

基本的な設定は原作に準じているが、
『Character material』に掲載された『アインツさん家のイリヤさん。』の要素も見られ、
魔術理論や主人公たちの個人史などに関してはひろやまによる独自設定の色が濃く、
『ツヴァイ』第4巻あとがきでは「(本作の設定は)原作にはフィードバックされない」ので
「(原作との設定の相違に関しては)絶対にツッこむな」と述べられている。

※Wikipediaより引用し、一部加筆しています。

最後まで視聴し終えての感想になりますが、
視聴しているウチに評価が上がった珍しい作品です。

大体、最初の感想のまま最後まで突っ走って、
僕の中では「まあフツーに楽しめた。」という印象になる作品が多いです。

評価を上げた理由は、魔法少女として活動する事に悩む描写があったからです。

基本的に、異能力モノの作品の場合、最初少し悩む作品もありますが、
さして悩む事なく戦い続けるので、悩む事自体が新鮮でした。

また、その過程で知り合った友達(美遊)とギクシャクしてそれにも悩むのも
あの年頃の女子ならアリだとも思えましたし。

他には、録画してかなり後に視聴したのですでに知っているのですが、
この作品は2期も放送するらしいです。

そういう作品の場合、投げっぱなしのラストで終わる作品も多いのですが、
この作品は、1期の中でもキチンと結末を描いてくれた事も高評価に繋がっています。

最終回ラスト5〜6分は、2期への伏線もキッチリありましたがw。

という訳で、評価は高めの星4ッです!!!

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (121) 『LAST EXILE/2003年4月放送開始/2014年2月17日視聴終了/2クール全26話』

「アナトレー」と「デュシス」の2国が戦争を行い、
それを超技術組織『ギルド』が調停することで成り立っている世界プレステール。

アナトレーに住むクラウスとラヴィは
自分たちの父親が残した「ヴァンシップ」と呼ばれる小型飛行艇を駆使して空の運び屋を営んでいた。

そして父親たちが超えることの出来なかったグランドストリームと呼ばれる
大きな嵐をいつか越えることを夢見ていた。

そんなある日、前線で戦う空中戦艦に家族からの手紙を届ける仕事を引き受ける。

※Wikipediaより引用

まず最初に抱いた感想は、どこかで見た作品の混ぜ合わせだな、という事でした。

世界感は『天空の城ラピュタ』で、話の流れは『エウレカセブン』で
ラストの方は『機動戦士ガンダムSEED』っぽかったかな、といった印象でした。

フツーにテレビ放送をしたアニメ作品としては、空戦の作画力は高かったし、
キャラクターデザインにもいかにもファンに媚びましたといった感じもなかったです。

まあチョット人生に翻弄された、そこら辺の子が大冒険してみました
といった部分も評価が高いです。

戦争で、明確に善悪があるとかもあまりなく
(ギルド側の女王氏だけは思考や言動がおかしかったですがw。)
また明確に勝敗が決まる訳でもない、というのもアニメとしては新鮮な部類に入ると思います。

あと誰と誰とが、くっつくという描写がアチコチにあり、それには少し抵抗を感じましたが、
戦争をしていて、いつまで生きていられるか分からないという極限状況では
本能のままに行動したり、また閉鎖的な軍の活動では、さもありなんですかね。

個人的に評価したいのは、最終決戦において
何と言っても、クラウスのナビがラヴィしかいないという話の流れと
実際にそうしてくれた事ですね。

あの二人の人生は、グランドストリームに関わったコトで明らかに狂ってしまった訳で、
それに決着を付けずして、何が飛空挺乗りかって事ですから!

評価は、やはり質の高いオリジナル作品を最後までキチンとやってくれたという事で
甘いかもしれませんが、☆5ッとしたいです。

  <評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (122) 『僕は友達が少ないNEXT <第2期>/2013年1月放送開始/2014年2月17日視聴終了/1クール全12話』

以前レビューした(111)『僕は友達が少ない』の続編(第2期)になります。

『僕は友達が少ない』のレビューはコチラです。

第1期が凄く面白くて、あまり時間を置かずに録画しておいた2期を視聴したワケですが、
あまり面白くなかった、というのが正直な感想でした。

丁寧な作画、一気と同じ声優陣が丁寧な演技など、一定の水準は超えていますが、
何しろ隣人部女子が小鷹に対してフラグが全員立っているので、
何があっても、大して変わらないという展開で楽しめなかったのです。

その意味で、フラグが立っているけど、最終回で小鷹をぶちのめした理科は
実に貴重な存在でした。

というか、フラグが立っている女子を放り出す
小鷹のヘタレっぷりを見た視聴者全員の気持ちを代弁してくれてましたからw。

ただ、ぶちのめした直後に最終回の時間切れで終わってしまったので、
「えっ、コレで終わり!?」と拍子抜けもしました。

まあ、色々と残念な2期になってしまいました。

でも『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』と同じく
原作を読んでみたい気持ちがあるので、機会を作って読もうと思います。

あと最後に『NEXT』って出てきましたが、3期目はあるの???

評価は、正直に言って残念さも目立ったので星3ッにしました。

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (123) 『とある科学の超電磁砲S <第2期>/2013年4月放送開始/2014年2月17日視聴終了/2クール全24話』

以前レビューした(90)『とある化学の超電磁砲』の続編(第2期)になります。

『とある化学の超電磁砲』のレビューはコチラです。

全てが異能力を使ったバトルである事は共通しているのですが、
この第2期は、敵がスケールダウンしている事が残念でした。

それなりにギリギリのバトルをして勝利している訳ですが、
元の親玉が大した事がなかったので、達成感があまりないですね。

そして、かなり面白い作品である事は確かなのですが、
続編を意識しているのか、明確な終わりが出ていなかったりします。

あと残念と言えば、魅力的なサブキャラが生きる話が、あまりなかったことです。

僕の中では、「佐天さんってこんなキャラクターだったっけ?」というのが大きかったかな?
イヤ、あまり女の子を感じない、中身は実は男子じゃねって印象のキャラクターでしたから。

評価は星3ッにしました。

ラストバトルの成層圏までロボットのブースターで上って
そのロボットを乗り捨てて弾丸として吹っ飛ばす描写はヨカッタですが。

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (124) 『鋼の錬金術師 嘆きの星の聖なる星 <劇場版>/2011年7月放映/2014年2月24日視聴終了/110分』

錬金術を使いこなす少年、エドワード・エルリックと、
その弟であるアルフォンス・エルリックは、
自身らの過去の過ちから失ってしまったものを取り戻す方法を探し、アメストリス国中を旅していた。

アメストリスの首都であるセントラルシティにある中央刑務所、
そこにはメルビン・ボイジャーという名の囚人がいた。

刑期終了を間近に控えていながら、メルビンは新聞のとある記事を読んだことをきっかけに脱獄する。

メルビンの使いこなす未知の錬金術を目撃したエルリック兄弟は、
その錬金術の詳細を知るために彼を追いかけ、西の大国・クレタとの国境の街・テーブルシティへと辿りついた。

かつては「ミロス」と呼ばれていたという、巨大な崖「デスキャニオン」に周囲を覆われたその街で、
エルリック兄弟はミロスのレジスタンス組織「黒コウモリ」に属する1人の少女と出会った。

ジュリア・クライトンというその少女の言葉に導かれ、
兄弟はその地でかつて起こった惨劇、ミロスの民の過酷な歴史を知らされるのだった。

※Wikipediaより引用

実に映画らしい映画でした。

序盤は落ち着いた展開で進みつつ、
中盤の佳境からラストにかけて連続バトルの激しさなど見応え満載でした。

1期の映画のようにアニメの延長線としてではなく、
基本的な設定やキャラクターの知識さえあれば楽しめる娯楽作品として
上手くできていたと思います。

個人的には漫画および2期目のアニメののラストである、
エルリック兄弟が世界を反対方向から旅して合流するという流れを想像していただけに
少し拍子抜けもしました。

1回目のアニメ放送後の劇場版がそういう話でしたので。

今回の映画作品は、単純に無駄な力を抜いて視聴できて、視聴後の気持ちはとても爽やかです!

唯一欠点を上げるとすれば、マスタング大佐などの作品で中核を担うキャラクターたちが
ゲスト扱いで目立たなかった事ですね。

評価は星4ッ。

原作を全て見ておけという前提がないことを評価しています。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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