アニメ感想記

2013年度 Vol.(3)

No.(96)〜(105)


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   (96) 『ROBOTICS;NOTES/2012年10月放送開始/2013年7月8日視聴終了/2クール全22話』

タブレットPCが普及した近未来の2019年の種子島。
種子島中央高校の生徒である瀬乃宮あき穂と、
幼馴染みで一緒に巻き込まれた八汐海翔が所属するロボット部を中心としたファンタジーSF。
東京万博に出展するため、法外な部費を請求するシーンから始まります。

元々は、PS3とXbox360のテレビゲームで、それの発売数ヶ月語に始まる
実にベストなタイミングでアニメが放映されています。

少し残念なのは、アニメを観てしまうと、所々が省略されていますが、
ほぼゲームの内容が丸わかりになってしまう事ですね(苦笑)。

アニメに興味を持ってゲームもやってみるという部分では少し弱いです。

もっとも、根本に太い1本のテーマがあって、それを描かずにアニメにしても意味がないと思います。

その意味で正しいので、ネタバレで評価が下がるのは少しジレンマを持ちますね。



逆に言うと、海翔とあき穂に関係しないシーン、
例えば昴親子の和解とか、フラウ母子の過去など省略された部分があるから
まずゲームをプレイしてから、補完的にアニメを観るのが正解かもしれません。

少し逆パターンですが。

僕は、ゲームを完全クリアしてからアニメを観たのですが、
ロボットの戦闘シーンの迫力は絵が動くアニメの方が凄くありましたし、視聴していて燃えました。



ただ、録画時間の変更による録画ミスで、
あき穂がロボット感を演説する20話と21話を視聴できなかったのですよねえ。
コレは凄く心残りです。

少しネタバレになりますが、アニメ版で1番僕が感動したのは、
ラストシーンで海翔がキルバラを自分のポケコンからアンインストールする部分。

何をするにも、そのゲーム中心だった海翔が、一歩前に進む決意が見られて
僕はそこに凄く感動したのです(泣)。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (97) 『バクマン。3 (第3期)/2012年10月放送開始/2013年7月9日視聴終了/2クール全25話』

マンガ家になって自分の作品をアニメ化を目指す男子・真城最高と
声優になって真城くんのアニメのヒロインを演じる事を目指す女子・亜豆美保。
その夢がかなったら結婚しようと約束している。
その夢に向かっていくアニメの三期目。

2クールのアニメを3期続けたこの作品もとうとうラストにまで辿り着きました。

七峰くんの二度目の勝負など一部省略された部分もありますが、
最終回に向けての演出や盛り上がりは、原作を超えていました。



声優が番組内のアニメで声優を演じるなど、難しい演技を声優が上手く演じて
さらに作品の質を上げていました!

オーディションは、声があるアニメが漫画を確実に超えていました。

特にヒロインを勝ち取る亜豆の演技が、
他の声優より数段レベルが上と感じる上手い演じ方をされてた。

あの瞬間、色んなキャラの話がゴチャ混ぜで、コミックス購読をやめようかとか
このアニメの視聴もやめようかと思っていた僕の気持ちが
「観ていてヨカッタ。最後まで観よう」と固まりました。

オーディションの場面で3期のラスト1話前なんですがね(苦笑)。


そして、特に最終回がサイコーでした!

原作では少し駆け抜けてぶつ切り感があったラストも、アニメではキチンと描かれていました。

アニメ放送へ向けての色んなキャラクターたちの気持ちが上手く描かれていたし、
さらに、アニメ内アニメでREVERSIを流す(結構、デスノートっぽい作品でしたねw。)とか
プロポーズする方やされる方のドキドキした心情とか、声優さんの演技が上手かったですねえ。

そして、もう一つ評価すべきは、プロポーズ即最終ページだったのが漫画ですが、
描ける範囲で、主役以外の他のキャラクターのその後を描いてくれた事。

少しネタバレになりますが、
唯一不満だった漫画では単なるキモキャラに成り下がってしまった中井さんが、
10キロほどのダイエットに成功(!)して、平丸さんのアシスタントとして頑張っていた事かな?

何て言うか、他人の気がしないンですよ、彼。

オタクっぽい外見とか思考(途中あまりにゲスな言動で福田先生に殴られてたりもしましたがw。)とか
収入が不安定な境遇(マンガ家なんて基本そうですが)とか
特に負け組の方だったら、どこかしら共感すると思うンですよ。

たきつけて何も考えていない吉田氏は相変わらずですが、
彼、平丸さんの保護者ってのも案外言い得ていると思います。

ともあれ、色んな意味で「スタッフの皆様、お疲れ様でした。そしてアリガトウございました」と書いておきます。

観てヨカッタ!

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (98) 『翠星のガルガンティア/2013年4月放送開始/2013年7月12日視聴終了/1クール全13話』

陸地のほとんどが水没した未来の地球を舞台に、
遥か彼方の星系で戦争に明け暮れていた主人公が乗機のロボットと共に地球を訪れ、
ヒロインとの出会いを通じて文化の違いに触れたり人間らしさを取り戻していきながら、
やがて世界の真実を知ることとなる物語である。
※Wikipediaより引用。

面白かったです。

1クールしかなかったのが実に勿体ない!

とにかく話も作画も設定も密度が凄く、確かにラストに向けて山場はあったのですが、
それも淡々と流れるように感じるくらいに詰めに詰め込んだ作品でした。

その海の世界じゃない異星から来たレドを主人公にすることで、
この舞台の世界観や習慣を上手く僕たちに説明してくれていたと思います。

そして、文明は劣っているケド、人間味あふれる人たちと触れる事によって
レドが人間的に成長する部分はとても共感が持てました。

それ以前は、クジライカを敵と認識して超文明のロボットで虐殺しまくるとかありましたしね。

文化が違う事がコレほどまで行動を変えるというイイ説明をしてくれたと思います。

世界観…という部分では説明してくれましたが、さすがに1クールで展開するには
密度が濃すぎて、人間ドラマはほとんど描ききれずに終わった感があります。

僕は、ネタ晴らしを危惧して、さほど情報収集をせずにアニメを視聴しますが、
今回のガルガンティアは、ラストのベベルの講義によってやっと知ったくらいで、
詰め込みすぎて、最後に解答をドバーッと出されて、あとは自分で勉強しとけとやられた
学生時代を思い出しましたw。

色んな意味で惜しい作品でした。

あー、あとね、ラストバトルですが、フツーの作品なら100%レドは死んでいたと思います。

彼が生き残った事で、失った物はありますが、
それでも人は環境に適応して生きていく強い生物だと、少し考えてしまったり。
(↑深読みしすぎか(苦笑)。)

今期(2013年4月放送)は、比較的ロボットアニメで力が入った作品が多かったですが、
僕はこの作品をナンバーワンだと声を大にして言います!

もっとも、Blu-rayボックスの発売形態はいかんなー。

1クールの作品を3本に分割してそれなりの高い価格で売るのは感心しませんです。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (99) 『ハヤテのごとく!Cuties <第4期>/2013年4月放送開始/2013年7月16日視聴終了/1クール全12話』

1億5千万の借金を背負った少年・綾崎ハヤテが、
お金持ちの女の子・三千院ナギに借金を肩代わりしてもらう。
そしてハヤテは、ナギの家に住み込みの執事として働くことになる。

週刊少年サンデーに長期連載が続く作品のアニメ化も第4期目。

正直言うと面白くなかった。

原作でアニメ化していないエピソードを基本的に1話完結で淡々と進んでいたから。

最終回に向けての盛り上がりも、ムリヤリ作った感じで楽しめなかったし。

そもそもの作品自体に対する僕の興味が少し薄れてきているのもあるかなー。

物語の根本の謎が一向に明らかにならないし、
名探偵コナン化現象と言うべきか、次々に新キャラが登場して話が二転三転していくし、
何より僕が好きな歩の扱いがドンドンとぞんざいになってしまっている(←コレが1番の原因w)。

歩は少し冗談が入っていますが、
水蓮寺ルカが出てきた辺りから、物語の本筋から少しズレて来ているように感じる。

実は、この作品の少し前に放送していた第3期を録画ミスから視聴し損ねてしまい、
どうせだったら、そっちをキチンと視聴して、この4期を観なくてもヨカッタかなと思っていたりもします。

まあ、原作自体は好きなので、少し読んでいない新刊近くのコミックスをまた買い求めて
読み込もうと思います。

今回は少し厳しいですが、星は2ツということで。

  <評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (100) 『はたらく魔王さま/2013年4月放送開始/2013年7月18日視聴終了/1クール全13話』

異世界エンテ・イスラでの魔王が勇者に討伐されそうになる。
そこで、部下一人と一緒に現代日本に転生して逃げる。
そこに勇者も転生してきていて。

一言で言うと、面白かったです。

最近の作品は、放送開始時はギャグ路線でいくモノの
『中二病でも恋がしたい』などのように、途中で妙にシリアス路線に方向転換してしまう作品が多いですから。

異世界では魔王として君臨している魔王が、
日本ではハンバーガーのファストフード店でバイトして上司から待遇が上がる事を告げられた時に
ガッツポーズをしているとか、妙に小市民的なギャップが面白い。

そのバイトっぷりも妙にリアルで説得力がありすぎるしw。

その小市民ッぷりは最初から最後までその通りで、一貫してブレなかったのも評価が高いです。

個人的にはね、もう少しラブコメ要素があっても良かったように思います。

全体的に登場キャラたちの数年後を舞台に、第2期とか観てみたいです。

とはいえ、勇者がOLなんで、どこのドロドロの昼メロやねん、というのはお断りですが。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (101) 『ケメコデラックス!/2008年10月放送開始/2013年7月25日視聴終了/1クール全12話』

少しだけ近未来の日本。
フツーに暮らす小林三平太の元に
ドラム缶みたいなケメコと名乗るロボットがやって来て、イキナリ嫁宣言をする。
そして、ドタバタの毎日が始まる…。

かなり地声に近い声で演じたと思われるケメコとか、
僕自身、あまり記憶にないアニメスタジオ作品ですが、ムダに迫力のあるバトルシーンとか
評価すべき点はたくさんあると思うのです。

が、いかんせん、原作漫画が連載中盤でアニメ化したために
大量の伏線が残ったままだったり、何と新キャラが出てきてエンドロールとか
投げやりっぷりが凄すぎます。

連載も最後はグダグダになってしまったと記憶していますが、
アニメも2期をキチンとやって欲しかったと思います。

が、間を開けて2期を放送するのなら、難しいだろうね。

かなり佳境に入ってから今回のアニメが終了してるから、
だったら、最初から2クールかけてやれって話だろうね。

面白かったケド、上記の理由から、評価は少し低いかなー。

う〜ん、残念!

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (102) 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。/2013年4月放送開始/2013年9月18日視聴終了/1クール全13話

友達が1人もおらず作ろうとも思わないひねくれた高校生が、
それを見かねた教師によって「奉仕部」という部活に入れられてからの
高校生活を描いたラブコメディ作品。 
※Wikipediaより引用。

最近の流行なんだろうなあ。

少しクセのある世の中をヒネた視点で見ながら生きる主人公って。

そして、作画は丁寧、声優の演技も上手く良くまとまっている良い作品だったと思います。

が、少し残念だったのは、オタク要素があるキャラクターがアチコチに配置されている点と、
根暗引きこもり系の比企谷に由比ヶ浜とか好きになるキャラクターがいる点ですかねえ。

都合が良すぎると僕は感じてしまったのです。

あと、原作は全く読んでないのですが、アニメ版では中途半端感が少し強かったですかね。

個人的にはラブコメとして描くのなら、由比ヶ浜と雪乃下、比企谷の関係の顛末を
キッチリして欲しかったです。

まあ、この調子でいくと2期があるのですかねえ?

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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  (103) 『あっちこっち/2013年4月放送開始/2013年9月18日視聴終了/1クール全13話』

千葉県のとある高校を舞台にツンデレ少女・つみきと
朴念仁の伊御を中心として繰り広げられるラブコメディ。 ※Wikipediaより引用。

原作は4コマ漫画で、基本的に、適度なオチでおさまるおとなしい作品です。

それは最終回でもブレてなくて、「えっ、コレで最終回終わったの?」という感じの終わり方でした。

アニメでは、萌え系4コマでもムリヤリ山場を作ってくる作品も多いんですケドね。



絵も、音もシッカリ楽しめました。



声という部分で楽しめたのは、伊御君の声のイケメンぶりです。

原作からして、そういう声で周囲を落とすシーンがたくさん入っていたので、
演じる声優は、声のイケメンぶりを相当吟味して起用したと思いますw。



絵的には、基本萌え4コマで原作は同じような絵柄ばかりですが、
(放映当時5巻まで出ていて、僕はそれを視聴時までに読んでいます。)
アニメは、時には少しリアルっぽい絵もあって、メリハリが利いていて、原作より評価しています。



いずれ、また、時間を置いて視聴したいなと思う作品です。

結構、30分1回の放送(その中でもA、Bパートで別れている)に詰め込んであって、
何気なく見逃した内容も多いと思うんです。

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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  (104) 『這いよれ!ニャル子さん<第1期>/2012年4月放送開始/2013年10月2日視聴終了/1クール全12話

高校生の八坂真尋はある日、夜道で怪物に襲われるも突如現れた謎の少女に救われる。
その少女は、自身がクトゥルー神話に登場するニャルラトホテプそのものであると語り、
また自身が宇宙人であること、真尋が他の宇宙人に狙われており、
自分が護衛として派遣されたことなどを告げるのだった。 ※Wikipediaより引用

基本、萌えラノベが原作なので、深く考える事なく笑って視聴できる一作です。

主人公男子が常識人で、ヒロインが少しおかしい子で、この子の周りにおかしい子が集まってくるというタイプです。

少し残念だったのは、ニャルラトホテプという組織に対する描写が少なかった事です。

確かに装甲を装着して強力な力で戦う姿は、まあ地球人ではない異星人だと分かりますが、
だから、敵にバリエーションがあるとか、ピンチになる事もあまりなかったです。

それは最終回でも影響が出ていて、ラスとも妙にスッキリしませんでしたしね。



まあ、2期がすでに放送終了してますし(もちろん録画済w)、それを観るとしますか!

2期はもっと突き抜けたおバカなノリを期待します!

最終回の盛り上がりが全然足らなかったので、評価は少し厳しめにしました。

  <評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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  (105) 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。<第2期>/2013年4月放送開始/2013年10月3日視聴終了/1クール全13話

垢抜けていて勝ち気な妹が隠し続けてきた
「実は隠れオタク」という秘密を知ってしまったことから、
不仲だった妹に振り回されることになった兄の奮闘を描くコメディー作品。 ※Wikipediaより引用

9話は放送日時変更で録画失敗。神回だったらしく、見ていない事に後悔しきり。

この2期目でほぼ原作をキチンと消化しきったと思います。



テレビ放送版最終回は、少し盛り上げが少なかったと思いますが、
なぜ桐乃が兄・京介を嫌いつつも、妹モノのエ○ゲーを好んでやるのかの良い説明になっていました。

ただネットの友人いわく、原作で描かれていた心理描写がアニメではすっぽり抜け落ちていたそうで、不自然らしいです。

彼いわく、あやせが京介を好きになる描写がそれで、僕が感じたのは、黒猫が京介に急接近していた事ですかね?

この辺は、いずれ原作小説をまとめて最初から最後まで読んで、また感想を書こうと思います。



個人的に、僕にとっての神回は沙織☆バジーナ誕生の回ですかね?

内気でおとなしい女の子が、最初は姉に付き添って見つけた自分の居場所だったのですが
姉の都合で解散、そして、最後は自分で見つけた友達たちと楽しく過ごしている力強さに感心しました。

いつか読まないとと思う原作ラノベとかがいくつかあるんですが、
この『俺妹』は、筆頭の位置にあります。

というか、最初は楽しんで読んでいたのですが、
明らかに編集主導でオタクネタを盛り込んで来るあざとさがイヤになったんだよなあ。

そして、ネット動画でまたもホントの最終回を配信みたいですが、今回も僕は視聴しません。

アレはアレで良い終わり方だと思うし、結局蛇足だったというのもイヤなので。



評価はホントは星4ッはあると思うんですが、
何となく釈然としない部分もあるので、少しキビシ目につけました。

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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