アニメ感想記

2013年度 No.(86)〜(95)


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   (86) 『さくら荘のペットな彼女/2012年10月放送開始/2013年4月5日視聴終了/2クール全24話』

高校の寮には入れない変人ばかりが揃うさくら荘に
拾った猫がいてフツーの寮に入れなかったが神田空太が
同じく入ってきた生活能力ゼロの椎名ましろと出会うトコロから始まります。

そこで起こる学生生活ですが、僕の最初の印象が悪かったンですよね。

それは、住人が全員オタク関係の人ばかりだったから。

声優志望の子、アニメ脚本志望の子とか、少し偏っていたのと極端な子が多くて、
「今のラノベは、物凄い極端な設定で攻めてくるなー」と、それで印象が悪かったです。

が、この作品は、2クール目に入ってから評価を落とした『絶園のテンペスト』とは逆で
2クール目に入ってからグンと評価を上げました。

みんなが周囲に慣れてきて、年が変わる頃に卒業生を中心とした進路の問題が出てきて
ホンネで語り合うシーンが増えたから。

それまで、どことなく嘘くさい設定に固められたオタク集団の集まりだったのが、チャンとした人に見えました。

最後は、全員が最初の状態から先に進みました。

そして、卒業する人、先輩として残る人、新しく入ってくる人がいる
学生寮の姿を見せて終わってくれたのが、さらに評価を上げました。

原作ラノベを、いつか全巻集めて読むしかあるまい!!!

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (87) 『マギ/2012年10月放送開始/2013年4月7日視聴終了/2クール全25話』

まず、第2話が録画ミスで視聴できていません。

世界のあちこちに出現した古代王朝の遺跡群「迷宮(ダンジョン)」には、
不思議な力を持つ魔法アイテムや、たくさんの金銀財宝が眠っています。

一攫千金を目指す貧しい少年・アリババも不思議な力を持った少年・アラジンと出会い、
一緒に難攻不落の迷宮を目指す事になって一緒に旅をする事になります。



といった出だしですが、僕自身は最初の方が好きでした。

作風としては『ハガレン』のタイプだと思う。

王道バトルを描きつつも、視聴後はシンミリするという。
でも、若干、少年誌的というか、シンミリ度合いは低いように思います。

原作がまだ続いているのと、また、キャラクターが多数出てきてしまって、
話のまとまりは少し悪かったように思う。

それで評価は星1ッ下げました。

秋には、第2期があるみたいだし、それを見てから最終的な評価を下すべきですかね?

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (88) 『ジョジョの奇妙な冒険/2012年10月放送開始/2013年4月16日視聴終了/2クール全26話』

英国系貴族の血を引くジョースター一族と
石仮面を手にしたディオ=ブランドーとの戦いの物語です。

第2部は、石仮面を作った柱の男たちとの戦いですが…。



原作コミックスを第4部の途中くらいまで購読していました。
あまりに終わる気配がないので、途中で集めて読むのを止めてしまいましたが…。

その関係で、アニメ化したという事で視聴しました。

第1期は、単に観ているだけでしたが、第2部から異常にハマってしまいました。

物語として、話として、先が読めない展開が夢中にさせてくれました。
なぜ先が読めないかというと、内容をかなり忘れてしまったからです(苦笑)。

週刊少年ジャンプに連載されて、そこがコミックスになったのを読んだのって
フツーに20年くらい前ですからね。

そりゃ、忘れちゃいますよ。

で、展開が読めないのは、
やはりマジメなジョナサンと破天荒なジョセフの主人公の性格の差から来てるんだろーなと
今更ながらに、思いました。

僕は、重厚な物語として、第2部戦闘潮流より第1部ファントム・ブラッドの方がスゴイと思ってますからw。

楽しめましたが、評価は星1ッ下げました。

というのは、相当密度の濃い物語を2クールでまとめるために、説明調のセリフが異常に多かったり、
展開も早過ぎるくらいに感じたからです。

それで、原作をある程度読んでいないと理解が追いつかないと思ったからです。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (89) 『天元突破グレンラガン/2007年4月放送開始/2013年5月9日視聴終了/2クール全27話』

おそらく未来の地球。
地上は獣人が支配して、地下で細々と暮らす人類。

破天荒な兄貴分カミナに従うシモンが
カミナに誘われて地上に出ようとする場面から物語は始まります。

視聴をはじめたきっかけは、ネットの友人がべた褒めしていたからです。

ただ、最初は、変な熱血アニメで最後まで見るのをやめようと考えてしまいましたが、
最後まで視聴した今は、視聴して大正解だったと思っています。

イヤー、ホントに名作だわ。

放映時が2007年で「あの年代でも、あの絵と話はないだろ」と思ってましたが、
第2部に入ってからのストーリーの比重が増してからがグッと面白くなりました。

絵と話に関しては、広井王子先生、芦田豊雄監督コンビの
「神英雄伝ワタル」や「魔導王グランゾート」に似ていると感じました。

妙に懐かしい。

話としては、「ワタル」の頃より新しい作品ですから
熱血、おふざけと言っても、さすがに少しシリアスさが強いように思います。

で、ラストですが、もう少し救いようがあってもヨカッタのではと思います。

基本ハッピーエンドであって欲しかったです。

顔で笑って心で泣くのが男だという風潮がある作品(だから懐かしい)でしたが、
シモンが報われなさ過ぎて、少しウルウルしてしまいました。

その勧めていた友達と電話で話す機会があって話したのですが、
たまたま捕獲したガンメンメカが特別な機能を持っているのはおかしいとか
突っ込み所はあります。

が、そういうのを敢えて無視して、素直に熱い話を楽しむ作品です。

それが悪くないと思われたら、ゼヒ視聴して下さい。

若干、ラストに向けてのバトルが長いと感じたり、
また、そこで真の敵とシモンが交わす会話の意味が分かりづらかったりしますが、
一見の価値はある作品です。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


最初は少し端折りながらのダイジェストだったので、コレまた視聴をやめようかと思案していました。

最後の方の四天王との対決が放映時間の関係もあってか、
一まとめになっていてテレビアニメ版と違ったので、そこは楽しめました。

劇場版として放映するのであれば、ダイジェスト映像を流すのではなく、大胆な改変をして欲しいです。

設定など、ある程度の共通項はあっていいですが、話は変えて欲しいです。

大型スクリーンと大音響の映画館で視聴する楽しみはありますが、
アニメ版と同じ話なら観る意味がないですからね。

正直言うと、映画版でのダイジェスト版が僕が大嫌いなのがあります。

僕がこのパターンで観た最初の作品が『機動戦士ガンダム0083』で
とてつもなく印象が悪かったのが、ケチのつき始めですね(汗)。

 
 

前作の劇場版『紅蓮篇』は映画向きではなかったですが、
それから7年後の今回の『螺巌篇』は、基本的にはラスボスとのバトル中心で、
前作のように紹介的な回がなく、まとめやすかったのでしょう、見事に映画向きだと思います。

後半のバトルは、かなり改変されていて、脇役のキャラクターにも見所があり
視聴していて楽しめました。

後半、決着がついてきてから気になったのは、ニアとシモンのその後、つまりラストです。

物語的には正しいラストなのですが、救いようがあって欲しかった。

結論から言うと、今回もそのままでした。
残念だけど、カミナの遺志を継ぐシモンなら「最後は、ああでないとイケない」ンですよね。

あと、意外に今回のバトルでは、声優さんの力量が問われるシーンが多かったと思います。
決めゼリフ的な長口上があって、スピーディに盛り上がって喋る場面が多かったのです。
かなりリテイクもあったと思うのですが、どうだったんでしょ(苦笑)?

エンディングテーマの原画だったか、動画だったかに、
エヴァのキャラデザイン、漫画版の貞本義行先生の名前があって、少しニヤリとしました。

制作がガイナックスなので、あってもおかしくない名前です。

今作のレビューは比較的に好意的に書いていると自分でも思います。
改変された部分があった事と、テレビアニメ版を視聴して時間が経っているので、
少し新鮮な気持ちで視聴できたからだと自己分析しています。


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   (90) 『とある科学の超電磁砲(第1期)/2009年10月放送開始/2013年6月20日視聴終了/2クール全24話』

超能力を持った学生たちが集う学園で、色々事件が起こってそれを解決していく生徒たちの話
…物凄く省略した紹介だと思いますが、多分、コレで大体合ってると思いますw!

視聴その物は放送を録画して、ほぼリアルタイムで視聴していましたが、
最終回1話を残して、数年放置していました。

理由はイイ感じに格好良かったラスボスが、実際は呆れるほどの外道キャラだったから。

それで、やっと最終回を視聴し終えて、今、この感想を書いている訳ですが、後悔しました。

話も作画も最高レベルで、「何で、放置してたの!?」って自分で自分を責めてしまいます。

放置から視聴へ踏ん切りをつけてくれたのが、そろそろ第2期の放映も終わりそうだから、
溜めるのもなんだから視聴しようという、必要に迫られて(?)からでした。

個人的にスルーした理由は、そのラスボスが、僕が好きな声優さんである大原さやかさんで
そのキャラクターに勝手に理想を持って持ち上げてたのが落ちたのがショックだったんだろうなあ
…と、今なら自己分析できます。

作画と話を褒めていますが、声優さんもレベルが高い方が揃いまくっていると思います。

正直、どれだけ役柄に声が合っていてもホンの少しの違和感を誰でも感じる事はあるかと思いますが、
理想そのまんまの声の役の方がいて。

その方は、白井黒子役の新井里美さんです。

僕自身はほぼノーマークでしたが、一気に注目ですよッ!!!

  <評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (91) 『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる/2013年1月放送開始/2013年6月20日視聴終了/1クール全13話』

恋愛なんかせずに、ひたすら勉強して良い大学行って良い会社入ってと
少し冷めている季堂鋭太くん。

そんな彼が、美人で有名で同じような恋愛観を持っている夏川真凉に弱みを握られて
「彼氏のフリをしてくれ」と頼まれて付き合うフリをする、というのが出だし。

その鋭太くんが、「どんだけフラグ立ててンだよ!」というくらい
女の子が絡んできて、ドンドン修羅場になっていくのを楽しむ回です。

ただ、面白くなってくるのは、放送も後半に入ってきてからなんですよ。

序盤は、夏川と春咲がやり合っているのですが、
他の鋭太の運命の彼女候補が増えてきてから面白くなってきます。

最終回に向けて、ムリヤリにイベント(夏に水着で告白大会という)が入ってきて
「あざといなあ」と思ったのですが、視聴していてハマってしまった。

ヨカッタのは、そこで終わりじゃなくて、
オバさんが言われてみれば当然の修羅場回避方法を試してきて
それがことごとく失敗に終わって、やはり修羅場という
分かり切ったオチになったのがヨカッタ。

らしい終わり方でした。

しかし、このオバさん、夏川と鋭太が、擬似的に付き合っているだけという鋭い指摘をしてきた
貴重なキャラクターなんだよね。

あと、絵も主線が黒でなく青っぽい色で
すごくキレイというか幻想的というか、CGっぽい面白い絵なんですよね。

 <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (92) 『中二病でも恋がしたい!/2012年10月放送開始/2013年7月3日視聴終了/1クール全12話』

上に書いた感想の『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』と同じく、最終回1回を残して視聴を留めていました。

どちらも名作ですよ。

さて、内容としては、中二病を卒業した冨樫勇太(とがし・ゆうた)くんの元に
中二病真っ盛りの小鳥遊六花(たかなし・りっか)という女の子がアパートの上の階に引っ越してきます。

彼女に関わるウチに色んな中二病に関わった友達が増えてきて…という内容。

僕的には面白かったですが、軽〜くアニメを視聴する一般層には訳が分からんと思いますがw。

もっとも、僕の周辺でも眼帯をして邪王真眼がどうとか言うような人はいませんwww。

で、この作品の評価の難しいトコロは、
訳の分からん馬鹿ばかり喋っている連中がそのまま最後まで行けばヨカッタのに、
恋愛を絡めてきた事だと思います。

森夏がいた事で、かろうじて話が空中分解せずに済みましたが、
話の流れが変わりすぎたかなと思います。

最終回で青春をしまくっている姿に感動して、僕の評価は少し持ち直しましたが、
それでも評価は少し低くなってしまうと思います。

その意味で星は厳しめに3ッにしました。

作画はさすが京都アニメーションと見とれてしまうくらい丁寧ですが、やはり話が一般ウケしませんからね。

 <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (93) 『断裁分離のクライムエッジ/2013年4月放送開始/2013年7月4日視聴終了/1クール全13話』

永遠に切れない髪を持つヒロインと、そのヒロインを守る主人公を含む「殺害遺品」(キリンググッズ)
を持つ殺人鬼の子孫達の闘いを描いたラブ・バトルストーリー。
※Wikipediaより引用。

絵が綺麗だから視聴してました。

話が良く分からない部分が多く、また心情描写も比例して分かりづらい部分が多かったです。

正直、作品の設計が間違っていたように思えます。

それに色々ゴチャ混ぜにしてみましたというバランスの悪さが、話の理解を妨げている感じで。

萌えとバトルの描写の落差が凄まじかったし、どちらに対しての比重のかけ方も中途半端な気がしました。

原作漫画だけで展開していた方がヨカッタかもと思える作品でした。

評価は申し訳ない。
少し低めにつけました。

何度か視聴を切ろうかと思ったので。

 <評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (94) 『デート・ア・ライブ/2013年4月放送開始/2013年7月4日視聴終了/1クール全12話』

謎の生命体・精霊の出現により起こる大災害・空間震が発生するようになって約30年が経った世界。
妹と2人暮らしの高校生・五河士道は、人間に絶望する1人の精霊と出会う。
そして、妹・琴里から、自分が精霊と交渉して、世界と精霊両方を救う存在であることを知らされる。
しかし、その方法は「精霊とデートして、デレさせる」という、とんでもないものだった。
※Wikipediaより引用。

この作品も、話が少し分かりづらかったと思います。

ただ、新パターンとしては妹が兄を嫌っていて、真実を兄よりかなり知っている部分。

ダメな妹ではなく、デキル妹で『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』と同系列のパターンです。

僕が感情移入できなかったのは、ハーレム状態を疑問視してしまった事かなあ?

例えば、折紙が士道を好きになるのがおかしいとか思ったり、
ヒロインの十香がデレるのが異常に早いとか。

視聴しだしてすぐにもう少し作品のアウトラインを読んで理解しておくべきだったかなーと
少し後悔しています。

第2期もあるみたいですし…。

 <評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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  (95) 『Persona4 the ANIMATION/2011年10月放送開始/2013年7月6日視聴終了/2クール全25話』

一年だけ叔父さんの家に居候する事になった鳴神悠が、
その街で噂になっているマヨナカテレビに迷い込んで能力をゲットし、
同じように能力を得ていった友達たちと色んな謎や戦いに挑んでいく……といった内容です。

最初の数話のウチは、キテレツで刺激的な話が少しあった後に簡単なバトルがあって
視聴する意味があまりなかったので、視聴をやめようか思案していました。

やめなくてヨカッタですね。

10話くらいからバトルの比率がグッと少なくなって
物語の比重が凄く大きくなって視聴していて面白くなってきたからです。

このアニメ放送版はノーマルエンドらしく、DVDやBlu-rayでトゥルーエンドの話が展開されているようです。

ディスク版を買わせる作戦ですが、僕はいつか機会があればゲームするからいいやと
特に怒りもしませんでした。

そして、ラストバトルは荘厳なBGMを背景に必死に戦う姿が、ゲームっぽくてヨカッタです。
この作品の随所にそういうゲーム的な演出が結構あって視聴していて、楽しめましたね。

「いつか原作ゲームをやってみたい」と思わせるアニメ作品なら
この作品のアニメ化は十分成功だと思います!

 <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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