アニメ感想記
2013年度 No.(76)〜(85)
(76) 『坂の上の雲 (スペシャルドラマ)/2009年11月放送開始/2013年1月9日視聴終了/全13話』
毎年1年をかけて放送する大河ドラマを1ヶ月早く終了して、
1ヶ月ほどこの作品を放送するのを3年ほどかけて終了しました。
基本的に、僕は大河とかは放送を録画してさほど間を開けずに全部視聴していましたが、
この作品はラスト1話前の12話を視聴してから、最終回の13話を視聴するのに
時間がかかってしまいました。
理由は、騎兵戦がアッサリ描かれていて拍子抜けしたから。
この作品は、正岡子規、秋山好古、秋山真之の3人が主人公だと僕は思っています。
子規は、香川照之さんの渾身の演技による病没が描かれ、次は好古の騎兵戦だと意気込んで視聴した所、
アッサリ過ぎて、僕の気持ちが冷めてしまいました。
真之の日本海海戦のものすごい艦隊戦を最終回で観ただけに余計に残念です。
ただアッサリと言っても、どの戦争シーンの迫力も凄まじく、
最近の大河にありがちな主要人物の会話にCGを挟んだだけのような
ショボイ物ではありません。
コレなら大がかりなロケを組んで、3年に分けて放送するのも納得するようなデキです。
だからこそ、やはり騎兵戦が残念すぎるのです・・・。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(77) 『好きっていいなよ。/2012年10月放送開始/2013年1月9日終了/全13話』
16年間、彼氏も友達も作らずに来た橘めい。
ある日、誤解で学校一のモテ男、黒沢大和にケガをさせてしまうが、
なぜか大和はめいを気に入って一方的に友達宣言して…という筋書き。
こういうストーリーって少女漫画では王道なんだろうなあ。
パッとしない女の子(でも、実は結構美人)が、明るくてイケメンの学校の人気者に惚れられて
積極的にアタックされて付き合い出すというの。
そうするウチに、主人公の女子より美人で社会的地位の高い子(この作品ではモデル)が
彼氏に言い寄ってきてピンチ。
でも、そんな事で2人の仲は引き裂けないぜっていう(苦笑)。
個人的には、このアニメは12話で終わっていたら星5ッ付けたと思います。
最終回がダメ。
「何だ、このバカップルどもはw!」という展開で、気持ちが冷めてしまったよ・・・。
あと、コレだけは言いたいのですが、大和くんの髪型は少し奇抜すぎます。
ハッキリ言うと少し変だと思う・・・。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(78) 『神様はじめました/2012年10月放送開始/2013年1月9日終了/全13話』
ダメ両親のせいで住む所がなくなった女の子の奈々生(ななみ)が
たまたま会った土地神様に廃神社寸前の神社を譲られます。
そこの護人である巴衛(ともえ)との共同生活が始まる、というのが大まかなあらすじ。
たまたま録画してあって、2012年10月期の最後に観た作品ですが、一番ハマりました。
今どきの作品には珍しい直球の作品で、視聴後の気持ちが清々しくてヨカッタです。
評価は高くしましたが、ラストがダメでした。
乙比古が奈々生を認めないと妨害をかけるのですが、アレは完全にいちゃもんのレベル。
奈々生が神様らしい振る舞いをして解決するのですが、
そもそもの発端がダメだったので、評価を星4ッに下げました。
個人的にはもっと学園生活が観たかったですね。
原作はまだ続いているみたいだし、だから第2期あるよね???
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(79) 『CLANNAD AFTER STORY (第2期)/2008年8月放送開始/2013年1月11日終了/全21話+番外編1話+総集編1話+アナザー1話』
「Excellent!本当に素晴らしい!!!」
というのが、この2期目の作品を見た感想です。
実を言うと、1期目を観終えた時の感想は、コレほど高くなかったんですよね。
まあ「フツーにゲーム原作のアニメで作画が丁寧だね」というくらい。
しかし、この2期を見ている途中で「実はスゴイかも?」に変わり、最後は「すげー、原作以上だ!」になってました。
いわゆるノベル系のギャルゲーは、複数攻略対象がいます。
で、アニメで複数を攻略すると、ハーレム化して問題になりますから、
ヒロイン候補の中でも主役級のキャラとくっつく事になります。
そこまでは、他の作品でもやってます。
ただ、このCLANNADという作品は、異常なくらいのボリュームがあって、
それを破綻なくまとめる事がとても難しいと思うのです。
実際、原作ゲームでも、複数のライターさんがシナリオを書いて、
ゲームとしてデバッグしながらも、このキャラの話でこの情報を知っているのはおかしいと
プログラム上のバグだけでなく、シナリオ上のバグ取りも大変だったとPC版の付録に書いてあったりもします。
他には、原作でなかった部分を描き加えてあって、
僕がゲームで疑問に思っていた部分に明確な答えをくれた事もヨカッタです。
なぜ渚が異世界で不思議な夢を見るかとか、それをなぜ朋也がうろ覚えしているかとか、
原作ではボカしてあった部分がハッキリしました。
極論すると、このアニメ作品を全てキチンと視聴して理解したら、原作ゲームをプレイしなくても良いです。
というくらい、このアニメ作品は素晴らしい。
だから、冒頭の魂の叫びになるのです。
また、話数合わせであろう総集編が、
朋也が娘にお母さんである渚とのなれそめから話すというシチュエーションもヨカッタし、
総集編のラストが、最終回のラストとリンクしているのもヨカッタ。
結論!このアニメは観なさい!!!
観ないと損をすると思います!
あと、どうしても描けなかったヒロインの話が別枠であったのもいいねえ。
30分1話のみなので、結構かけ足なんですがね。
1期は智代で、2期が杏。
僕は、言動が面白いから風子が好きとブログに書きましたが、
ゲームして一番グッと来たのが、杏なのですよ。
まあ風子は、最終回で公子さんが呆れていましたが、一緒にいると結構疲れる子だと思う。
だから、外から見て楽しむくらいで良いんだろうなあ(苦笑)。
さて、その杏ですが、妹に遠慮して自分の気持ちを必死に殺そうとする所とか、
(アニメではなかったですが)妹のショートカットが好きだと朋也が言ったのを覚えていて
バッサリ切っちゃう所とか。
男勝りでいて、実は非常に女の子らしい、といった部分にめろめろです。
評価は、もちろんほし5ッ!
コレに5ッ付けなくて、どの作品に付けるのだ、というくらいの勢いですw。
<評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(80) 『あかね色に染まる坂/2008年8月放送開始/2013年2月5日終了/全12話 番外編1話』
原作は成人向けPCゲームで、PSPに全年齢版として移植されるにあたり
タイアップでアニメ化というパターンの作品だと思います。
世界中を飛び回る両親のため、妹と兄(コイツが主人公)が暮らしているウチに
なぜか大財閥のお嬢さんが許嫁として送り込まれてくるといった、まあありがちな話です。
なぜかというと作中ですぐ明らかになりますが、具体的には婿側の両親と、嫁側の両親が知り合いで
本人たちを無視して話を勝手に進めたという王道なんですがw。
本編を観終えての感想は、それなりの評価を与えたいと思います。
ただし、少し評価を下げるのは、最終回1話前の盛り上がりは凄かったですが、
最終回は少し意味不明な話が流れてしまった事があったからです。
ラストでフツーに考えてこの子を選ぶだろうという方を選ばなかった事は評価したいです。
この手の作品はすでに凄まじい量が氾濫していますから、変化球の味付けが欲しいですからね。
少し評価が微妙な点として、アニメで少し疑問が残ったまま終わる部分があった事です。
一番気になる点としては、あの無口少女は一体何をしていたかという事ですね。
この辺は、原作ゲームをプレイしたらキチンと分かるのであれば、
タイアップとして上手いと思い、評価を上げます。
僕自身、このアニメを視聴した時点では、
PSP版をメインヒロインの片桐優姫ルートの後半部分まで進めています。
PC版は全く未プレイです。
僕自身は、好意的に評価したいという事と、ゲームもやっている事で星は4ッにしました。
アニメだけで良いです、という方は、星を1ッ下げて考えるべきかと思います。
あと、番外編は特に観なくてもいいです。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(81) 『すもももももも〜地上最強のヨメ〜/2006年10月放送開始/2013年3月5日終了/2クール全22話』
その筋での格闘家の家に生まれた犬塚孝士は、勉強は出来るが武道は全然ダメ。
そこに許嫁を名乗る九頭竜もも子が押しかけてきて、彼らに関係する流派の武闘家が次々と押し寄せてくる
といったのが、主な内容です。
一通りこのアニメ作品を視聴して、面白いか、面白くないかと言えば、正直面白くなかったと思う。
その理由が、主人公の孝士がコレだけキツイ目に遭っても、全く武道に取り組もうとしない事。
イヤ、ドラゴンボールの孫悟空みたいに超絶レベルまで行かなくても、せめて取り組む姿勢は見せて欲しかったです。
その矛盾が最終回間近で見事なくらい出てしまい、命乞いするとか、アレはさすがに引きました。
コレは、おそらく原作が盛り上がった所でアニメ化して、最終的には原作を追い越して
アニメオリジナルの結末になったためという、いわゆる少しダメな作品にありがちなパターン。
ちなみに、この作品を視聴しようと思ったのは、
2013年3月現在のいま、アニメで放送している『マギ』の作者の前の作品だから観てみようと思ったのです。
うーん、コレは原作漫画を読んだ方がいいですかねえ?
評価は保留しますが、コレ単体のアニメ作品として考えた場合、点数は低めに付けました。
最終回が分かりづらかった事で、さらに点数を下げました。
<評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(82) 『ひだまりスケッチ×ハニカム (第4期)/2012年10月放送開始/2013年3月21日終了/1クール全12話』
やまぶき高校の美術課で(1人普通科の子がいます。)ひだまり荘に集う女の子たちの日常ほのぼのな作品の第4期。
もう定番と化していて、放送が始まっても、最終回を迎えてもホントにのほほんとしています。
ただ、最上級生の沙英とひろが受験をするという話になったり、少しずつこの作品も終わりに近づいているように思います。
僕の感覚では、ゆのが主人公で、宮子がサブ主人公と思っているので、
ゆのが卒業したら原作の方も終わりかなと思っています。
それとも、ひだまり荘に集う住人が主人公であって、キャラを変えて話も続くのかなと
その辺も楽しみながら視聴しています。
今作に関しては一話ごとに明確に月が違って、季節にちなんだイベントがあってと、コレもまたいつもと同じです。
絵については、とても明るいカラフルな色をたくさん使っていて、それはそれであまり見ない独特の絵になっていると感じます。
主線も黒じゃなくて、少し茶色っぽいですからね。
出だしは、僕の気持ちに響いてきませんでしたが、話が進むにつれてペースを理解するというか
ノンビリと楽しめるいい作品でした。
逆に、話が進むにつれて楽しみが薄れてしまう作品もあるンですよね。
評価は星4ッ。
ホントは5ッでも良いンだけど、4期も続いているから、今更最高評価を与えるのもためらってしまうのです(汗)。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(83) 『狂乱家族日記/2008年4月放送開始/2013年3月26日終了/2クール全26話』
1000年前に世界を滅ぼそうとした閻禍という悪魔がいました。
そして1000年後、その子孫の可能性のある者たちを集め、誰が子孫かを見極める
「なごやか家族作戦」が実行されます。
そこで、その家族たちが巻き起こすイロイロな出来事、事件が主な内容。
一つだけ言える事は、相当に説明不足な点が多々あり、原作を読んでないと話が分からないと思います。
幸いにして僕は原作を読んでいましたが、それでも「このキャラなんだっけ?」と感じることがありました。
フツーにイキナリ出てきて話に絡んでくるけど、このキャラはどういう背景を持っていて
乱崎家とどういう関係にあるか、という説明がないンですよね。
アニメ版なりの盛り上がりもラストもありましたが、まだ続きがあるような終わり方でした。
この作品は、原作が完結してから1年くらいの時間を使ってジックリと放送して欲しかったです。
萌えラノベ原作としては2クールと比較的長い時間を使って放送されましたが、
それでも未解決であったり、説明がない部分が多すぎます。
だから、少し評価を下げて星3ツにしています。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(84) 『琴浦さん/2013年1月放送開始/2013年4月5日終了/1クール全12話』
他人の考えている事が分かってしまう超能力を持った琴浦さん。
幼かった彼女は、無邪気に分かってしまった事をすぐ言ってしまっていました。
そのため、友達たちには避けられ、両親は離婚してしまい、孤独に心を閉ざして生きていました。
最終的に、その高校にもいられなくなり、転校します。
その先で、真鍋くんという琴浦さんのその能力を気にせず付き合ってくれる男子が現れ、
少しずつ理解者が現れはじめて…といった内容。
このアニメを視聴できるかどうかは、第1話の放送開始の15分ほど視聴が耐えられるかがポイントです。
このアニメの放送時に少し話題になったのは、その萌え絵に似合わない超シリアスな展開があったからでした。
僕も視聴を切ろうか少し考えました。
最後に向かって盛り上がりもありましたし、
最終回で、母親と琴浦さんが話し合って、最後はたたき合うシーンはあってヨカッタと思います。
ホンネで話し合える年齢に琴浦さんになったし、
一生付き合う事になる親と一度言いたい事を話し合う事はとても大切な事だと思うのです。
評価は高く付けました。
最終回の親子の若いシーンがサイコーだったから。
<評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(85) 『絶園のテンペスト/2012年10月放送開始/2013年4月5日終了/2クール全24話』
ある日、魔法使いの姫君が魔法が使えない無人島に閉じ込められた。
その一方、1人の少年が復讐のために魔法使いと契約した。
復讐と魔法が織り成す、前代未聞の戦いが始まる。
(↑)コレ、wikiから引用したのですが、僕自身の言葉で説明ができそうになかったのでラクしましたw。
2クールを使って丁寧に話をキチンと最後まで放送してくれた事は評価できると思います。
ただ、1クール目は分かりやすく、主人公側と敵側に分かれていたのですが、
2クール目はその敵側が主人公側に取り込まれてしまって、何で仲良く一緒にいるのという事で
そこから話がつまらなくなってしまいました。
具体的に言うと、アレほど葉風を殺そうとしていた左門が諦めるのが、僕には信じられなかったのです。
あと、愛歌の彼氏が誰も、吉野だと分からない所も嘘くさかったかな(苦笑)?
ただ、男子はもれなく「どこのジャニ●ズ事務所の方ですか?」と聞いてしまうようなイケメンばかりで
女子ももれなくナイスバディの綺麗どころ勢揃いで、絵的に楽しめました。
評価は少し低くしました。
最後、少し投げたようなエンディングが、ダメでした。
最後までアニメ放送でキチンと描いてくれた事は
それはそれで劇場版見てねとかふざけた番宣とかなくてヨカッタのですが…。
うーん、やはりこの視聴後の今ひとつな気持ちから正直になろうと思います。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >