アニメ感想記

2012年度 No.(73)〜(--)


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   (73) 『狼と香辛料II (第2期)/2009年7月放送開始/2012年11月20日視聴終了/1クール全12話

狼の王の化身ホロという女の子と旅をする青年商人・ロレンスの旅のお話です。



単純に1期より面白かった。

それは親しくなったホロとロレンスの会話が実に楽しかったから。

明らかに恋人とか夫婦みたいな険悪な会話なんだけど、
心の奥底では繋がっていて、結果は悪くならないと分かっている楽しめる会話だったから。

その部分が大きかったので、話としては前期より小さい話だったと思います。

個人的には酒場の看板娘の女の子とか、
エーブとのもっと突っ込んだ内容があってもヨカッタと思います。

そこら辺は、原作小説に期待という事かな・・・?

でも、前述のホロとロレンスの会話があまりに楽しかったのでヨシとします。

実は決心してまとめて視聴した第1期を観ていても、最初は微妙な評価だったのですが、
全てを通して視聴してヨカッタと思います。

「たかがラノベと侮るなかれ!」という灼眼のシャナと同じ気持ちをアニメシリーズ全てを視聴した今
強く感じています。

原作は、タブレットPCを買ったから、電子書籍で出たら買おうかな、と思っています。

名作はいつ読んでも名作だと思うし、たかが数年で価値がなくなるような薄っぺらい作品でもないと思います。

この作品は全話まとめて通して観る方がいいと思います。
本当に観てヨカッタ・・・。

  <評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (74) 『CLANNAD (第1期)/2007年10月放送開始/2012年12月17日視聴終了/2クール全22話+オリジナル1話

言わずと知れた大人気PCゲーム原作のアニメ化です。

僕自身は、Xbox360版をコンプリートしていて話の内容は理解しています。

スポーツ選手の夢が破れて不良高校生になってしまった岡崎朋也が、
病気で一年留年してしまった古河渚と出会って、2人でいい方向に持っていくというのが話の大筋。

正直言うと途中で視聴をやめようかと思ってました。

が、最終的な気持ちとしては、視聴してヨカッタと思っています。

作画は丁寧だし、渚の話を軸にしつつ、丁寧にゲームの他のキャラの話を絡めてきている
部分は評価していました。

ただ、全体的にスローテンポで、こんな調子で全員の話を展開できるのかと思っていました。

実際、宮沢有紀寧とか相楽美佐枝とか、あまり絡まないキャラクターもいましたが・・・。

評価を上げたのは、後半、智代の生徒会選挙の一環(?)でテニス勝負をした時の1シーンがあったから。

ボールが、渚に当たって、そのときの朋也の態度から、その場にいた朋也のコトが好きな
智代、杏、諒の3人が朋也の気持ちに気付き、智代がハッとして、杏と諒が大泣きしたシーンがそれ。

この手のアニメ作品は、有耶無耶になっているか、なぜか好きであぶれる事が決まった子も含めて
周囲がカップル成立に祝福していたりいて、「それは違うンじゃない?」と常々思ってました。

そうじゃなくて、キッチリ決着を描いたコトに評価を上げています。

僕はアニメを結構視聴しますが、大泣きするシーンがある作品は、見た事があまりないですから。

最後に、渚が落ちるというか折れるラストに向かって次々とフラグが成立していくシーンを見ていくのは辛かったです。

最終回は耐えきれずに、少し早送りで飛ばしてしまいました。

基本的にはおとぎ話みたいな作品ですが、
その中にある現実的な部分としてキチンと見るべきだと思ってはいましたが、見る事ができませんでした。

それくらい、シッカリと人の心について描かれた作品でした。

最後、番外編で明るく締めたのは、後で放送された「けいおん!!」と同じくスタッフの配慮なのでしょうね。

序盤のテンポの悪さから、評価の★は1つ下げました。

本当は5つ付けるべきなのでしょうが、僕の気持ちの中で、違うんじゃないと思うので
自分の気持ちに従う事にします。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


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   (75) 『平清盛/2012年10月放送開始/2012年12月24日視聴終了/1年全50話』

アニメではないですが、毎週視聴していたので感想を書きます。

源平合戦で知られる武家初の太政大臣になった平清盛を主人公とした大河ドラマです。

大河ドラマとして力を入れて制作されたモノの
視聴率が相当悪かったらしく、分からない時代であったり、風景が汚らしいとかありましたが、
僕自身は、この作品の最大の問題点はそれではないと思っています。

前半は、既得権益にあぐらをかく貴族と戦う新興武士として凜々しく描かれています。

しかし権力を掌握した彼の人生が晩年に差しかかってきた時に、彼をいい人として描くのか、悪人として描くのか
ブレが目立ってきた事にあると思うのです。

かなり昔の時代の事ではあるし、最終的に源氏に負けた側の平家の一族の事実は抹消されますから、
平家物語に頼る部分が多いと思います。

そこでは、清盛は悪の権化ですからね。

そこで、正義の味方として源頼朝が目立ってくるのですが、彼は主人公じゃない。
やはり主人公は清盛なので、良い事をしたり、悪い事をしたり、一貫性がなくなりました。

ココが1番ダメだった所だったと思います。
最終的にはまだ続いているのかと思ってしまったくらいです。
ココ数年は11月で大河が終わって、スペシャルドラマとして『坂の上の雲』をやってましたからね。

評価は星1ツを敢えて付けました。
自分の気持ちに従いました。
僕自身はそれなりに楽しめましたが、やはり最後の部分が悪すぎましたから。

  <評価/★ −星5ツが最高の評価です。− >


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