アニメ感想記

2012年度 No.(63)〜(72)


<インデックス>に戻る


   (63) 『ゼロの使い魔 〜双月の騎士〜(第2期)/2007年7月放送開始/2012年9月20日視聴終了/1クール全12話

全体的な評価は少し低いですね。

シリアスとギャグが適度に混じり合っていますが、今作はそのバランスが悪かったです。

後半がシリアスすぎる展開だったり、明らかに詰め込みすぎな印象を受けました。

戦争をしていますが、あまりその辺の描写がなかったり、何より敵側の作戦が雑すぎます。

そして、敵の女性のラスボスの顛末がなかったり、このキャラがその後に絡んでくるのかな?
(僕は、このレビューを書いている時点で、第3期の情報を全く入れていません。)

あと、コレは『灼眼のシャナ』の感想でも書きましたが、話が前期の直後から始まるのに
アニメ放送にかなりの時間が空いているのはダメですねえ。

原作の執筆との絡みがあるとしても・・・。

この作品もシャナと同様、2期を試聴している途中で興味を失って視聴をやめてしまいました。

だから、所々で「あ、ココは知ってる!観た!」という事がありました。

「原作ファンなら楽しめる」ではなくて、「このアニメ作品を知って原作も読む」というのがベストだと思います。

最近は少し続きそうな作品だと、何でもアニメ化しますが、そういった新規ファンへの配慮も欲しいですね。

シャナ同様、ゼロもいい作品だけに。

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る


   (64) 『もやしもん リターンズ/2012年7月放送開始/2012年9月21日視聴終了/1クール全11話』

感想と言っても書きづらいですねー(苦笑)。

原作はまだシッカリと続いていて、そのうちからひとまとまりの付いた部分を
今回のアニメにしました、という感じだから。

最近、そういう作品は多いですケドね。



今回の内容は、前半は謎の地下に絡んで及川だったり、お酒にこだわりを持つ結城で、
後半は長谷川さんの結婚話でした。

僕の中では、後半に出てきた長谷川さんの婚約者の龍太くんに強い思い入れを感じています。

彼は、良いトコロのお坊ちゃんで少し傲慢という普通に考えて好感を持たれない人だと思うのですが、
最後に彼自身が感じていた事を長谷川さんに語るシーンがあって、そこがグッと来ました。

彼も、周囲からのプレッシャーと戦っていたんだなと。



という訳で、また次のアニメ化を期待させるような終わり方をしてて、
まあ、僕も次を待とうと思います。

最後に、以前は可愛かった武藤さんに全く女性を感じなくなったのは悲しかったですw。

この子、今回は酒を飲んでグターッとしてるシーンしかないじゃないですかw。



評価は、少し低めの星3ツにしました。

最後は落ち着いた日常でおしまい、という比較的盛り上がりのないラストでしたが、
まあ、このダラダラ感が大学生らしいと言えば、らしいんですがね。

僕が経験した大学生らしさというのは確実に感じます。

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る


   (65) 『シュタインズ・ゲート - STEINES;GATE -/2011年4月放送開始/2012年9月30日視聴終了/2クール全24話

原作はテレビゲームです。

僕はXbox360版を発売日に購入して完全クリアしました。

アニメ版は、その内容を2クール24話に基本線はシッカリと中に入れて放送しきってくれました!

と言っても、放送内容の録画データは吹っ飛んでしまい、レンタルDVDで試聴しました。

アニメという事もあって、ゲーム内では少し後味の悪かった部分も修正されていて
アニメ版の方が全てを終えた後の気持ちは爽やかでした。

原作が素晴らしい上に、制作陣が分かってくれていた事が最大の良いトコロだったように思います。

コレだけ内容が多い原作なので、1クールで展開するのはムリだったと思うし、
1クールだけ放送して、「後は映画を観て下さい」というのもどうかと思います。

映画と言えば、この作品も映画化するみたいですが
ダイジェスト的になりそうな予感がして危惧しています。

映画って大体2時間くらいですから、その中に全てを入れるのはムリだと思うンです。

だから、ファンから搾取するようなダイジェストでとりあえず映画にしてみましたというのは
やめて欲しいです。

しかし、どう展開するのでしょうねえ。

そして、この文章を書いているのは2012年の9月最後の日である30日ですが、
10月に入ったら、科学アドベンチャーシリーズ第3弾のROBOTICS;NOTESも始まります。

コチラは、少し質的にSTEINS;GATEに劣るため、アニメ化以降の展開が気になります。

えっと、話を戻して。

STEINS;GATEのアニメは、ゲーム内であってアニメで放送して欲しいイベントは全て網羅しています。
例えば、真シナリオへ入る直前のエンディングテーマ内での例の演出とか、
最高に感動した真シナリオが終わった後のエピローグも。

アニメで知った方がゲームもプレイして頂けたらもっと楽しめると思います。

ただ、主人公のオカリンこと岡部倫太郎の妄想垂れ流しトークを耐えられるかどうかが
この作品を楽しめるかどうかのポイントですからね。

それさえ、クリアできたらシッカリ楽しめますからね!

さて、評価は正直大甘の星5ツにしてしまいました。

アニメの作画とかだったら、フツーに4ツだと思うのですが、
そこはそれ、ストーリーの素晴らしさに加点したと考えて下さい。

  <評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る


   (66) 『マネーボール/2012年10月3日視聴終了/映画 2時間13分

オークランドアスレチックスというアメリカのプロ野球球団であった実話を映画化した作品。
そこのGMであるビリー・ビーンをブラッド・ピットが演じています。

序盤の視聴は精神的に疲れました。

金とエゴが炸裂していて、まるで人買いみたいなシーンが続出していました。

まあ、実際、その選手をチームに呼ぶ事で巨額のお金が絡むので、相当本音で突っ込んだ話し合いになりますよね。

序盤30分で今日は視聴をやめようかと思ったのですが、
今日、明日と連休だしもう少し視聴しようと思い直し視聴を続けました。

※視聴した日は、2連休の1日目でした。



しかし、途中から見入ってしまいました。

ただし、話はムチャクチャです。

ビリーの思惑一つで選手起用が決まり
ポジションが変わるどころか引退を突きつけたり、いきなりトレードに出していったりする。

それでも勝ち続ける事でチームが最終的には一つになって戦っていく。

でも、論理的に話が進まないので、いちいち心に突き刺さるシーンが多かった。

ビリーは、経済学専攻の相棒とだけ本音で話し、チーム作りを進めていく。
その他の人たちには、ウソもついたりして虚々実々に接していく。

僕は野球好きで野球のプレーをしているシーンが多いと思って視聴しましたが、
意外にそういうシーンは少なかったです。

イメージ的には、映画『メジャーリーグ』みたいなのを想像してましたが、違いました。

当時の現実の試合の映像を交えながらですが、この作品は野球というよりは、人間ドラマを描いていました。

残念だったのは、少し登場人物に対する説明が弱い事。

誰が誰だかあまりよく分かりませんw。

コレに関しては、文庫本を買って読んでから、またこの映画を視聴してみようかと思います。

点数は、キャラクターの数が多すぎてやや話が分かりづらく、作中であまり説明がないため
点数は星3ツと少し低めに付けました。

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る


   (67) 『映画 けいおん!/2012年10月4日視聴終了/映画 1時間49分

テレビ放送していたアニメ同様の丁寧な作画が目立っていたと思います。

おそらくコンピュータで加工したアニメ画像だと思うのですが、
風景が特に丁寧に描かれていました。

以前から思っていましたが、
「けいおん!」という作品は原作のコミックスで人気に火がついたのではなく
アニメの作画が非常に丁寧だから人気が出たと思っています。

そのコミックスは、すでに現在「大学生編」がコミックスとなって出ています。

前回4冊も出たのに、1年で1冊で連載終了という事で結構ネットで叩かれていましたが、
僕もコミックスを買って読んでみましたが、作品としてのレベルが下がったとは特に感じませんでした。

いつも通りに楽しめました。



さて、話を戻して映画ですが、二つの点に注目しました。

1つは、いつもより音楽をキチンとしている事。

食べに入ったお寿司屋さんで、
英語が通じない事で演奏に来たバンドと間違えられて演奏するシーンとかもありましたが、
夜もホテルで歌詞を考えたりとか、いつものお茶しながらワイワイ喋ってるだけでなく
音楽に取り組んでいました。

あともう一つは旅行をしている事を作品を視聴していて強く何度も感じました。

コレも上と被るのですが、日常の部室でお茶してお喋りじゃなくて、
異国に旅行に来てめいっぱい楽しんでいる感じが良くでていました。

その中で丁寧に描かれた風景が彩っていました。

イギリスに旅行したり、音楽が好きな方ならグッと来るシーンも多かったと思います。

僕はそのどっちもないので、「ホンマにキレイな絵だなあ・・・(驚)」とバカ丸出しでしたがw。

キャラクターの性格をよく読み込んだ上での展開が多い事も好感が持てました。

おいしいキャラクターは、やはりさわ子先生ですかねえ。
映画館で観ていた時も、「このシルエットは来たか?」というシーンで「やはり来た!」でしたからw!

あと話としては、卒業旅行というアニメで描かれなかったシーンを上手く切り抜いて映画にした
と思います。

個人的に、この映画「けいおん!」は、
実は自分から積極的に観に行こうという映画でなく友達との話の流れから観に行った映画です。

そして今回購入したブルーレイも、その観に行った友達との話の流れから購入しました。

しょっちゅう見る作品ではないですが、時々視聴すると良いような作品ですね。

優しい気持ちになれます。

あと個人的には、高校生の唯たち「放課後ティータイム」は、青春過ぎて眩しすぎましたw。
作中では結構笑われたりするバンド名ですが、僕は「上手い名前付けたなあ」って思ってるンですよ?

評価は星4ツにしました。

アニメファンの方なら高い点数を付けるから、僕も風潮に乗って
というのがイヤな単なるあまのじゃくですw。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る


   (68) 『ゼロの使い魔 〜三美姫の輪舞〜/2012年10月15日視聴終了/1クール全12話

副題は「プリンセッセのロンド」と読みます。

しかし、このアニメ作品は毎回、読みが分かりづらい副題を付けてきますね・・・。

この第3期の面白さはあまりなかったと感じてます。

シリアスとギャグのバランスが悪かったと。

僕の中では、シリアス7:ギャグ3くらいの割合でちょうどいいと思っていましたが、
今期ははるかにギャグの割合が高かったです。

元々、ルイズがツンデレキャラで、才人と過ごす時間が長くなるにつれてデレが増えるのでしょうが、
今回はデレが多すぎました。

あと、初期の頃のご主人様と使い魔という緊張した関係が崩れているのもあるなあ。

そして、最大の難点は、2期のラスボスが今期のラスボスでもあったのですが、
そのラスボスを倒さなかったこと。

倒されなくてまた「次に続く」という点で、作品の評価を少し下げています。

何だかんだ言って、続編制作が決まってなくて、やることはキチンとやりましたって感じの
1期がヨカッタだけに、2期、3期の消化不良気味なラストは残念でした。

  <評価/★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る


   (69) 『恋と選挙とチョコレート/2012年7月放送開始/2012年10月19日視聴終了/1クール全12話』

巨大学園(高校)の生徒会選挙で、部室に集まってダベるだけの部を
存続させようと目論み、男子部員を立候補させるというのがメインのお話。

その周りに、可愛い女子部員がたくさん・・・そして少しドキドキするサスペンス要素も
・・・といった感じです。

目次のページでは、原作はパソコンゲームと書きましたが、
このアニメ化自体は、PSP版移植発売に際してのタイアップ規格だと思われます。

基本的には、学園の生徒会選挙期間だったので、あまりテーマがブレなかった事ですね。

この作品は、ある程度の萌え要素を含みますが、割とこの手の作品の場合、
最初に掲げたテーマと違う事が入ってくるんですよね。

全然脈絡もなく、海へ行って女子の水着のサービスカット満載とかw。

この作品も、露天風呂とかあったんですが、さしてズレを感じませんでした。

多分、根本に選挙が絡んでいたからだと思います。

作画や声優さんの演技等、水準以上だったし、良作だと思います。

基本的に、伏線もキチンと回収したし、明るいハッピーエンドで締めましたしね。

そして、アニメ放送直後にPSP版も無事発売。
僕自身、ゲームはプレイしていませんが、いずれやってみようと思います。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る


   (70) 『じょしらく/2012年7月放送開始/2012年10月19日視聴終了/1クール全13話』

落語家の5人の娘さんが、一席終えて楽屋でだべるといった感じのアニメ作品です。

出だしが、一席終える所で「お後がよろしいようで」というのもある意味貴重なパターン。

原作はコミックスで、原作:久米田康治先生、作画:ヤス先生と好きな作家さんの作品ですが、
このアニメ作品は、視聴をやめようか迷いながらの視聴になりました。

というのは、一つのキーワードを膨らませて笑いを取っていくのですが、
その流れが面白ければ楽しめるし、ダメならサッパリ訳の分からない喋りが続くだけ
と落差が激しいからなのです。

まあ、視聴してヨカッタとは思いますが、
面白かったのと面白くなかった対比は、2:1くらいです。

サッパリ分からなかったと言えば、地名ネタですかねえ。

基本的に関東中心で、東海地方の僕は完全に置いてけぼりでした。

地名と言えば、年頃の女子という事で外に出る事も多いのですが、
私服姿がオシャレなのはヨカッタです。

ただ、評価自体はネタが楽しめなかった事も多かったので、☆3ツにしました。

ちなみに、コミックスは1巻だけ持ってるんですよねえ。
家に置く場所がないので、続刊は買ってないのですが、買う事もあるかな!?

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る


   (71) 『織田信奈の野望/2012年7月放送開始/2012年10月23日視聴終了/1クール全13話』

「織田信長が実は、織田信奈という女の子だった!」という、仮定をしてみましたという作品。

史実では男性である武将のキャラクターが(ほぼ)ことごとく女の子(姫武将)になっています。

そのギャップと女の子だからこういう言動をする、というのをシッカリ楽しみました。

もちろん、斎藤義龍などのひげ面の男性のまんまという武将もシッカリいますw。

そこにスマホを持った現代人の相良良晴がタイムスリップしてきて戦で死ぬ秀吉とすり替わります。

そして、信奈に仕えサルとあだ名を付けられて現代人だからこそ持つ知識を使って
政治、軍事で大活躍というのが基本的な流れ。

歴史的には、尾張統一から、朝倉攻めをした時に浅井に裏切られて
命からがら撤退する辺りまでを描いています。



個人的にキャラクターのデザイン的には、トラのかぶり物をして槍を持っている前田利家がツボでしたw。

この作品も、原作が終わってないために、何期かに分かれて放送されそうですが、
全て終わったらレンタルビデオとかで通して見るのもいいかもしれないですね。

この作品、上に書いたように全13話となっていますが、基本的には12話までで
13話は総集編になっています。

結構適当に飛ばしながら視聴していたので、13話の総集編が意外に楽しめました。
もし、2期をするのであれば、1話余分に増やして、この総集編を最初に放送すべきだと思います。



ちなみに、第8話を録画ミスで視聴しておりません。

僕の地方は、放送が都市部と比べて遅れる事が多く、
その遅れを取り戻すために、時々、1週間に2話とかまとめて放送する事があるンですよね。
それで、レコーダーが見逃してしまって、録画されてなくて視聴できてなかったのです(涙)。

ツンデレの明智光秀と良晴が料理大会で競うという内容で観たかったンですケドねー・・・。

  <評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る


   (72) 『月は東に日は西に 〜Operation Sanctuary〜2004年7月放送開始2012年10月31日視聴終了1クール全12話+4話

どこにでもいる高校生男子・久住直樹と
その周辺の女子率高めのクラスメイトたちの学生生活を描いた作品です。

何でもアニメ魂という番組の中の1コーナーとして1話15分単位で放送されたらしいです。

僕はこの番組が放送された頃は深夜アニメを観る習慣がなかったので、
リアルタイムでは観ていませんが、「こんな番組があったのかー・・・」と感慨深く視聴しました。

さすがに2004年放送という事でサイトも残ってないみたいで、wikiで情報収集してから視聴しました。

最初は退屈な萌え学園生活が続いていましたが、
後半に烈なSF描写があってそこから見入ってしまいました。

全12話ですが、テレビ放送版の9〜12話では保奈美ルートを描き、
DVD版の9〜12話で美琴ルートを描いています。

ゲームの『テイルズオブエクシリア』のジュード編とミラ編のように
少し違う展開になっていて新鮮に楽しめます。

この番組が放送された頃を考えると新鮮な演出だよね!

僕はPS2版のゲームを購入したのですが、まだそこまで進めていないので確信が持てませんが
多分そうだと思います。

評価したいのは、くっつくべきキャラクターをキッチリ描いたという事です。

基本的に男子一人、女子一人のカップリングですから、あぶれる女子が出ます。

僕自身、原作のゲームは美琴と保奈美のダブルヒロインだと思っていたので、
このDVDの展開は非常に納得できました。

基本的に伏線の提示から謎が生まれて解答が出るというのが基本だと思いますが、
あまり考える時間もなくすぐネタ晴らしがあって、少し拍子抜けする回数が多かったです。

その意味で話としてはとても楽しめましたが、星は1つ下げて3つにさせてもらいました。

それでは、さーてPS2版をやり込んでみますかー!

  <評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >


<インデックス>に戻る