失語症とは?
 
言語を理解したり、ことばで表現したりするのは、脳の言語中枢という部分の働きです。
脳卒中や事故などで、この言語中枢が損傷されると、これまで正常に行われていた言語の活動に
障がいが起こります。
 
ことばを聞いて、理解すること話すこと、文書を読んだり
書いたりすることに支障が起こるのです。これが失語症です。
しかし、こうした能力の低下があっても、人格や知性が損なわれたわけでは決してありません。
 


失語症者の現状
 
失語症者・・・全国で約50万人
友の会・・・全国で86団体(R元年現在) 会員は約5000人(友の会の加入者はわずか1%)
 
三重県には 四日市によっかいち失語症友の会、松阪に 当会、失語症友の会「絆」があります。
他にも、桑名・鈴鹿・鳥羽にグループがあります。
 
失語症は、世間にまだまだ理解されることの少ない障がいです。
失語症 になるとコミュニケーションの道具である言語の能力を、思うように使えなくなると
さまざまな「バリア」が生じます。
 
例えば
・お医者さんの説明や薬の説明がわかりますか?
・うまく言えない時に、待ってもらえますか?
・言い間違えて、子供に接する様にされたことはないですか?
 
こんな問いかけに、ほとんどの失語症者は「難しい」と答えます。
この様な情報量の不足や、周囲の誤った接し方は自尊心を傷つけ「不安」「不満」「孤立」「依存性」を高めてしまい、自立し豊かに生きることが、難しい状況になってしまいます。
 


失語症友の会の目指す形・友の会の役割
 
 
私達は友の会を通して、バリアフリーを目指しています。
 
失語症者の一番の理解者は、実は同じ失語症者であり、お互いに心のボランティアでもあります。
介護者同士の心の支え合いにも役立っています。
 
失語症者には、手話通訳者やガイド・ヘルパーのような「会話パートナー」が必要なのです。
現在「失語症会話パートナー」の制度の確立にむけ、全国の各地域で養成活動しています。