爺の覚え書き

11/26 楓(かえで)
もみじは樹種によって真紅や朱色など微妙に紅葉の色が異なるものの、楓の葉は真紅から橙色そして黄色と色を変えながら枯れて落葉。風が当たればそれまでのはかなさ。(22:02)
11/25 漢方薬を味方に
夜間尿に困って漢方薬の八味地黄丸を服用して約一カ月。改善していても2回は目覚めて起きる。正確な記録はないが、2年ほど前に服用していたときは夜間1回に改善して中止した、と記憶している。10年以上前のこと、肘の使い痛みで治療のとき葛根湯を処方されたことがある。名医の院長曰く「風邪薬ではない、漢方薬は広範囲の症状に効くもので、葛根湯は上半身の万病に効く」で、託宣の如く見事に効いた。下半身に効く万能薬を聞く間もなく高齢で閉院。探し求めていた。
最近頑固な便秘が治っている。「うん!、これだ」と閃いた。ついに見つけた下半身に効く万能薬。効能書きを見ても幅広い。漢方薬は人を選ぶから難しい。人・症状・薬がうまくマッチすれば見事治癒する。合わないと副作用が出ることもある。薬剤師・医師に聞けばいいが、爺は勘だ。漢方を駆使した徳川家康も八味地黄丸を愛用したらしい。そこまでいかなくてもいいが、老化は病気との戦い、漢方は味方だ。(21:13)
11/23 ヘンな秋
今朝は外気温が10℃を切り7℃で秋たけなわなのだが、いつもなら満開で盛りのツワブキが花が少なく寂しい。猛暑のせいでヘン。(15:07)
11/22 早寝と夜間頻尿
夜間頻尿がすっきりと治まらない。福井大学医学部付属病院の研究によると、就寝時刻を適正にすることで夜間頻尿が改善することを発表している。それによると高齢者は最適な就寝時刻よりも早く寝に入る傾向があるという。確かに老年期になると努力して早めに寝る。睡眠に時間を充分に取ることが健康に不可欠と思うから。その結果、総睡眠時間は長くなるものの眠りの深さは浅くなり、軽い尿意で覚醒するという。特に就寝から最初の覚醒までの時間が睡眠の質に重要だという。
中途覚醒がなかった夜はメモしているので調べてみた。ほとんどの夜に一回以上中途覚醒しており一回も起きなかったのは、25年は3回、24年は6回、23年4回、22年7回、21年10回、20年13回と圧倒的に少数である。その日の就寝時刻を見ると例外なく23時以降。0時以降の夜もある。21時22時以前に寝た夜はない。ところが就寝時刻が遅そければ中途覚醒はないかというと同じぐらいで拮抗している。昨夜は0時過ぎに寝たが2回目覚めて起きた。遅ければ夜間頻尿にならないとも言えないし、早く就寝することが健康に良いとばかりも言えない。高齢の頻尿は一筋縄ではいかない。(22:27)
11/21 年入ると面倒
昨日今日と寒く風も強い。道を歩いていると歩道へ吹き寄せられた落ち葉が、折からの夕日に照らされて嫌に美しい。余りの色鮮やかさに拾って帰ろうとも思ったが切りがない。やはり野に置けで目に焼き付けて帰ってきた。
寒くなったせいか体調はあまり良くない。ふらつきが強い。昨日は床屋、今日はバスで20分の量販店へ行った。歩きはできるが特に歩き始めは酷い。冷静を装っているが傍目にも異常さが目立つだろう。そろそろ杖の出番か。ネットで調べてみるのだが特に病気のせいではなく、老化が進んだ結果のように読める。ここ一カ月でふらつく程度がかなり進んだのだ。歩けなくなる、立てなくなるが予見できるようなそんな感じで滅入る。老化のせいなら医者に診てもらってもどうにもならない。薬を貰うだけの話。まだ動ける、元気を出すか。
夕食後久しぶりに閃輝暗点が出た。高齢とは関係なさそう(50歳あたりがピーク)だが、なんか脳の異常のようで不安になる。15分ほどできれいに消滅して、今はくっきり見えているから心配はいらない。ここまでくると運動もあくる日に足腰の痛みなる。と言って運動は欠かす訳にはいかない。高齢者には太極拳のようなゆっくりした運動が推奨されている。年入ると何かと考えねばならないことが多くて忙しい。(21:00)
11/18 振り返る
テレビは北日本の降雪を伝えるも、庭の温度計は朝8時に12℃、室温19℃。まだ冬に間があるか。
弟と並んで久しぶりに写真を撮った。メールで送ってくれた写真を見てガックリ。弟はシャンと背筋を伸ばして普通に立っている。その横で脚をひらき倒れまいとでもするように踏ん張っている。事実、車を降りた直後で頭がふらついていた。歴然とした差に驚いているのではなく、自分の老化の進行に驚いている。猛暑の夏以降老化の激しさは自覚していた。老化の現在地は、立った時にふらつく、遠目(とおめ)がボケるというかかすむ、両脚が重い。これだけでもうんと老人気分。昨日は歯も一本初めて欠損になった(抜歯と言うらしい)。いやでも背が丸くなる。
老化を振り返る。65歳過ぎから少しずつ老化していても、従来と変わることはなく自覚はほとんどない。体力体格にほとんど変化はなく、幸い恵まれて病気になることもなかった。75歳の後期高齢者になっても変わらなかった。だが80歳台に載ると嫌でも老化を意識し出した。体重は変わらないのに筋肉・脂肪が落ちたからだ。体のふらつきがきて、眼・耳の老化も進む。すると歩行など運動能力もガタ落ち。俄然老化を自覚せざるを得なくなった。散歩など軽い運動をしてもその効果が出なくなり、足腰に痛みが出るようになって、活発に動けなくなってきた。
食欲は落ちず、夜中に2回ほど起きるがまあ睡眠はできている。頭(認知症)も今のところ異常はない、と思っている。いちばん気をつけているのは転倒。次に動くこと。いかに今の状態を保持していくか、が勝負。釈迦の言葉『一切の事物の真相に熟達し、よく気をつけて遍歴せよ』(スッタニパータ1139)、一生は事物の真相の遍歴なんだ。そりゃ忙しい、一生では足りぬ。(11/19 10:39)
11/17 秋、深まる
人もなく静かな菩提寺の境内で、枝垂桜の葉が色づいている。
宮津徳也 https://www.mctv.ne.jp/~kawai/