爺の気まぐれ通信

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過去ログ 硯 箱


2024/05/06 唐十郎

大型連休が終わりましたね。筆者とっては人混みのニュースを見るだけの期間ですが。これで早や今年も三分の一が過ぎました。何事かを成すこともなくアッという間。年齢のせいでしょうが、何かをしたいという欲が全然出てきません。体力が衰えてくると気力も減退するんですね。まさに心身一如です。身の回りの整理も、本を読むのも、人に会うのも、何とか生活の態(てい)を保つのも70歳代までです。平均寿命は延びても、人生のいいところは喜寿の77歳から80歳ちょっと過ぎまでと痛感しています。やりたいことがあれば必ずこれまでに。

唐(から)十郎さんが亡くなったようです。筆者と同年生まれの84歳。劇場を持たずテントを張って演劇をやるアングラ劇団で一世を風靡した人です。たびたび社会的な問題を引き起こし、常に話題の人でした。芥川賞作家であり、文化功労者など時代のリーダーでもあり、根津甚八・小林薫・佐野史郎など多くの俳優を育てました。大鶴義丹は長男だとか。またひとり昭和な人が亡くなり寂しい限りです。

気温は一日中22℃前後で安定してるのに、寒く感じたり汗をかいたり不安定で、上着を脱いだり着たり。季節の変わり目は自律神経が寒暖に過剰反応するのか安定せず、それに伴い体調も不安定になります。いつも以上に食事・睡眠・運動に気をつけてください。無理しないように、でもできるだけ動いて体調を維持してください。もうすぐ暑い一方の夏が来ます。自律神経も暑さにだけ対応するようになり安定します。それまでの我慢ガマン。

2024/05/04 聞き取り困難

聴覚情報処理障害(LiD/APD)が注目されています。一言でいうと話をしているとき「聞こえるけど聞き取れない」症状です。最近は聞き取り困難症とも言われています。年々知られるようになって、自覚する人が増えています。会話の全部ではなくて一部の言葉が「何と言ってるのか分からない」のです。加藤さんなのか佐藤さんなのか分からない、また早口や騒音があると「・・・してください」と一部の言葉が不明なのです。聞き間違いも多く、多分こうだろうと推測から誤解も多いのです。声は聞こえるのですが、言葉が分からないのです。現象は同じでも症状や原因は、老若によって、あるいは人によって医学的には様々のようです。

筆者も加齢とともに聞き取り困難の程度が酷くなり、最近は相手によって(声の質、早口、しゃべり方など)は日常会話にも支障をきたしています。何度も聞き直しもできず、分からない部分は前後から推測して言葉を自分で補い、分かったふりしてしゃべっていますがつらいですね。相手にも悪いし、どうしても会話を避けるようになります。聴力検査をすると、高音が落ちる典型的な加齢性の難聴です。でも障害が認定されるような聴力障害ではなく(80歳代になり怪しくなってきましたが)、加齢症状として容認されるものです。それだけに治療法はなく、医者にも見放され受忍の一途です。ま、煩わしい人間関係が整理できていいですが、孫と話ができないのはつらい。

いま問題になっているのは老人の聞き取り困難ではなく、子供や若者のそれです。なかには深刻な症例もあるようです。このケースは聴力検査では異常がないことです。全く異なる様相ながら同じ「聞き取り困難」とはどう考えたらいいのでしょう。内耳に蝸牛というカタツムリのような器官があり、音の振動を電気信号に変換し神経を経て脳に伝えていると言います。この部分で、高音から低音に対応する絨毛(じゅうもう)のふるえの刺激が信号に変わります。そうだとすれば特定の周波数(音の高低)に対応する絨毛と神経部分に異常があることになります。ですからそれを検知して対応する補聴器もあるようです(ここまで分かっているんだ)。ところが問題はそれが一定ではなく、体調・気分や年齢、気候・天候によって変動することです。これはなかなかの困難症です、つい熱帯びて長文に。

2024/05/03 憲法記念日

「もう二度と戦争は起こすまい、そのために絶対武器は持つまい、よその国と戦争同盟は結ばない、まして人殺しの武器で金儲けはすまい」と憲法に定めました。憲法九条の精神と施策を政府に要求する憲法記念日です。自民党は常に憲法の改悪を指向し、政府は憲法の骨抜きを謀ってきました。それでも半数以上の国民は根強く憲法堅持を支持しています。戦後、国民が戦争に巻き込まれることなく、殺戮の徴兵もなく、世界屈指の長命に人生を謳歌できる事実が、憲法の素晴らしさを実証しているからです。

一握りの野蛮な権力者が、武力によってエゴを通す戦争を起こします。世界中の圧倒的な大多数の人は戦争を望んでいません。この大多数を背景に、共存共栄の世界を構築すべきです。さらなる努力が望まれます。日本はあくまでも平和憲法を守り抜くこと、これこそ戦争を撲滅していく世界の指針となります。

2024/05/02 また坐骨神経痛

昨年末からひと月ほど坐骨神経痛に悩みました。医者にかからず自力で痛みが無くなるまで、自分なりに市販の鎮痛薬や貼り薬で治療しました。自然治癒するはずだとの信念が奏功したのか、絵にかいたように痛みが漸減する経過でした。それがまた再発したのか、10日前から尻と腿(もも)の筋肉が痛みます。幸いにも前回の動けないような激しい痛みではなく、歩行困難になることはありません。でもなかなか治まりません。今回は妙なことに軽い運動や散歩で痛みがなくなることがあることです。それで安心していると、またやはり痛むの繰り返しです。

ネット情報もよく見ますが、治療薬・保健薬・サプリそして医者の宣伝が多くて、肝心の病気の解説・治療法にたどり着くのに苦労します。そうした中で、まともな健康記事もあります。筆者も見つけました。坐骨神経痛の基本的な解説記事から、丁寧な原因・治療法が書かれています。筋肉の衰えによる老化の坐骨神経痛も詳しく書かれています。リンクされた医師監修「症状と治療法、セルフケア」は特に高齢者向けです。文末に書かれた「体の老化は止められませんので、根本的な改善にこだわるよりも、坐骨神経痛の症状改善をゴールとすことが現実的だと言えます」には勇気づけられます。結局、体をよく動かし、よく食べてよく寝る、ことが坐骨神経痛を改善することになるようです。

じっとして動かないことが一番悪いようです。毎日の生活で、ついテレビばかりを見たりごろ寝したり、掃除・片づけを億劫になったり、動かないことで、楽をしています。これが真の原因です。だから動くと痛みも軽減するのでしょう。解っているんですが、ね。


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