蝦夷文化考古館

幕別の町から国道38号線を西に5kmほど走った途別川の手前に蝦夷文化考古館がある。この考古館はアイヌのチロット村の酋長の息子だった吉田菊太郎氏が1940年に北海道アイヌ文化保存協会を組織しその会長に就任すると、先祖の残した文化財が散逸するのを恐れて文化財を収集した。これらの文化財を陳列・保存するために寄付金等を集めて1959年に吉田氏の自宅の隣のこの地に蝦夷文化考古館が建設された。しかし1965年に吉田菊太郎氏が亡くなり、翌年には蝦夷文化考古館の建物並びに収蔵品すべてを町に寄付し今に至る。館内には大きな丸太を削って作った素朴な丸木舟や北海道の各地から出土した遺跡の数々、山でエゾシカやヒグマなどの狩りをしていた時の道具、食生活に欠かせない漆器類、神への祈りの儀式に使う道具など、アイヌに限らず北海道の文化財を展示している。また別室では木の皮からとった糸で作った衣服や木綿の衣服なども展示している。ここは観光地ではなく、本当に北海道の文化が好きな人が見に来る場所だろう。

蝦夷文化考古館データ
展望 :-
資料性:★★☆☆☆
観光客:☆☆☆☆☆
お勧め:★☆☆☆☆
期間:通年
休日:毎週火曜、年末年始 祝日の場合は翌日
時間:10:00~16:00
費用:無料
施設:資料室のみ
電話:0155-56-4889
郵便:089-0563
住所:中川郡幕別町字千住114-1
北緯:42.9193
____:42°55'09"52
東経:143.3015
____:143°12'12"70
マップコード:369606018*74
MGコード:-
マップル地図:20G-1
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