タウシュベツ川橋梁

糠平湖の北東の湖岸、国道273号線の対岸にタウシュベツ川橋梁がある。この橋は旧国鉄士幌線の廃線跡だが、長さ130メートルのコンクリート製11連アーチは古代ローマの水道橋のように美しく、かつ糠平湖の水位が季節や降水量によって大きく変化する為、橋全体が完全に湖から見えたり、水没して見えなくなったりする為、幻の橋とも言われる。もともとこのタウシュベツ川橋梁は旧国鉄士幌線のタウシュベツ川を渡る橋梁として1939年に作られた。当時からこの大雪山の麓は国立公園に指定されており、建設にあたっては自然美と人工美の調和を考慮し、ゆえにコンクリート製のアーチ橋になったとされる。それから十数年の間、士幌線は生産された穀物の輸送や切り出された木材の搬出に活躍した。しかし1955年の糠平ダムの建設に伴い、このタウシュベツ川橋梁は人工の糠平湖に沈むことになり、士幌線は新線に掛け替えられた。湖に沈むタウシュベツ川橋梁上の線路は撤去されたが、コンクリート製アーチ橋自体は解体されることなく湖の中に放置された。糠平湖の湖面は季節や降水量によって水位が大きく変動するため、タウシュベツ川橋梁は糠平湖に完全に水没して見えなくなったり、コンクリート製11連アーチの美しい姿を湖面上に映し出したりと、観光名所になっている。こうした士幌線の廃線跡は鉄道遺産として保存されることになり、タウシュベツ川橋梁の他にも合計34もの橋梁が保存されており、糠平湖周辺にも数多くの橋梁が見られる。中でもこのタウシュベツ川橋梁が一番美しいとされる。以前はタウシュベツ川橋梁まで林道が通行可能だったが、狭い上に観光客が増えたため事故が相次ぎ、2009年から閉鎖されてしまい、国道から林道を徒歩で4km歩くか対岸の展望台から眺めるしかない。

タウシュベツ川橋梁データ
展望 :★★★☆☆
資料性:-
観光客:★☆☆☆☆
お勧め:★★★☆☆
期間:通年
お勧め:昼間
費用:無料
施設:何もなし
電話:-
郵便:080-1403
住所:河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷
北緯:43.4155
____:43°24'55"79
東経:143.1895
____:143°11'22"09
マップコード:679578486*24
MGコード:101-5250
マップル地図:34E-3
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