啄木記念小公園

函館の町から2kmほど東の国道278号線沿いの海に面した大森海岸に啄木記念小公園がある。石川啄木が函館に来たのは1907年5月のことで、7月には離散していた妻子を呼び寄せ、久しぶりに親子水入らずの生活を営んだ。弥生小学校の代用教員を経て、函館日日新聞の記者となって間もなくの8月25日、函館は未曾有の大火に襲われた。新聞社も焼失し、啄木は職を求めて、妻子を残したまま函館を去った。函館滞在の4ヶ月余りは、彼の一生のうちで、最も楽しい期間であったと言われる。この啄木記念小公園のある大森海岸には、かつて砂丘がありハマナスが咲き乱れていた。ここは石川啄木が好んで散歩した場所であり、啄木の代表作である一握の砂にも歌われている。これを記念して国道と海岸の間には細長い小さな公園が作られ、その先端には物思いにふける啄木の座像と、後年啄木の墓を訪れた詩人西条八十が啄木に捧げた自筆の歌碑が建てられた。公園からは大森海岸と津軽海峡越しに函館市街や函館山を見ることができ、眺めはなかなかよい。啄木記念小公園の隣には「哀愁テーマパーク~土方・啄木浪漫館」がある。1階には土方歳三函館記念館となっており箱館戦争で戦死した新撰組副長土方歳三の刀や鎧などの各種資料を展示し、彼の生涯をパネル展示や映像で紹介している。2階には石川啄木函館記念館があり、石川啄木関連の資料や作品を展示している他、大きな啄木シアターもあ、彼の生涯を上映している。両方あわせて入館料600円かかるが、展示内容は映像等を使っていてわかりやすい。残念ながら館内の写真撮影は禁止されている。

啄木記念小公園データ
展望 :★★★☆☆
資料性:★★☆☆☆
観光客:★★★☆☆
お勧め:★★☆☆☆
期間:通年
費用:無料
施設:啄木浪漫館あり
電話:-
郵便:040-0022
住所:函館市日乃出町25
北緯:41.7723
____:41°46'20"13
東経:140.7534
____:140°45'12"27
マップコード:86075325*24
MGコード:100-2560
マップル地図:3H-4
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