勇払会所跡

JR日高本線の勇払駅の南東1kmほど、安平川にかかる道道781号線の勇払橋の西側の住宅街の中の空き地にあるのが勇払会所跡だ。江戸時代、この付近は勇払川や安平川の河口に近いこともあって交通の要所でもあった。またアイヌと和人の交易の拠点として「運上屋」が置かれ、東蝦夷地で一番の町として栄えた。1799年に江戸幕府は東蝦夷地を直轄し、直接経営に乗り出した。それまで和人とアイヌの交易の拠点として運上所が置かれていたが、それが会所と改称され、幕府の役所としての機能も持つことになった。1800年には八王子千人同心一行50人が勇払に移住して開拓と警備に従事した。会所は梁間5間・桁間18間の広さで、その他に下宿所三棟、倉庫七棟、弁天社などが立ち並んでいた。1821年には幕府は直轄を廃して松前藩に返還したが、1855年には再び直轄に戻した。当時の勇払会所は肥料としてのイワシの〆粕が主要な取扱品目であり、これの集積地や出荷地としての役割を果たしていた。1869年に新政府が開拓使を置き、1873年に出張所が苫小牧に移されると、勇払中心の時代は幕を閉じた。この勇払会所跡はこの地方の交通・交易・行政の要であったことを伝える貴重な史跡であり、1956年に苫小牧市指定文化財に指定されている。ただ勇払会所跡のある場所は住宅街の中にあり、あまり雰囲気のある場所ではない。

勇払会所跡データ
展望 :-
資料性:★★☆☆☆
観光客:★★☆☆☆
お勧め:★☆☆☆☆
期間:通年
お勧め:昼間
費用:無料
施設:-
電話:-
郵便:059-1372
住所:苫小牧市勇払50-11
北緯:42.6263
____:42°37'34"71
東経:141.7361
____:141°44'09"97
マップコード:113148773*36
MGコード:-
マップル地図:18B-5
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