エスカロップ

根室は北方領土を睨む最前線として知られ根室に入ると北方領土返還のスローガンが多数見られる。他にも根室は花咲ガニでも有名だが、地元特有の料理としてバターライスの上に薄切りのトンカツを載せデミグラスソースをかけ、皿の端にサラダを添えたエスカロップがある。エスカロップとは1963年4月、横浜のイタリア料理店「イタリアンクオーター」から根室駅前の喫茶店モンブランにやって来たシェフ古村氏が考案した料理だ。1957年に開店した喫茶店モンブランの店主、鈴木氏は今のメニューに満足できず何とか根室の人々においしい料理を食べてもらおうと考え、横浜の食器店の店主の紹介で横浜のイタリア料理店から古村氏に来てもらう。かつて古村氏は新橋の「グリル明治」でシェフをしており、そこで「エスカロッピーニ」と古村氏が命名した料理を提供していた。その後古村氏はイタリア料理に転向し横浜の「イタリアンクオーター」でシェフをするが、出身地の北海道に帰りたいという希望からモンブランの店長鈴木氏の誘いに乗り1963年に根室の地にやって来る。エスカロップとはフランス語で肉や魚の薄切りのことで、グリル明治ではこれにナポリタンかケチャップライスかバターライスをベースとしていた。古村氏はエスカロッピーニを元に根室の缶詰工場で働く女工などの若い女性向けにエスカロップを考案し根室市民に受け入れられた。残念な事に1965年にモンブランは閉店となり古村氏はわずか2年で根室の地を去ることになるが、わずか2年の間に根室市民の誰もが知る大人気の料理となった。モンブランは閉店となったが、当時モンブランに勤めていた人達が1963年に「ニューモンブラン」を、1969年に「どりあん」を開店し、短い期間で根室市民に普及したエスカロップを引き続き提供するようになった。今では北方領土や特産の花咲ガニと並んでエスカロップが根室の観光名物になり、喫茶店やレストランの定番メニューとして人気料理になっている。庶民の料理で値段も高くないので根室に来たらぜひともエスカロップを食べてもらいたい。データは喫茶店「薔薇」のもの。他に根室駅前のニューモンブラン(営業時間9:00~20:00、マップコード:423580039*26)や喫茶どりあん(営業時間8:00~21:00、定休日:火曜日、マップコード:423580489*13)も有名。

エスカロップデータ
展望 :-
資料性:-
観光客:★★☆☆☆
お勧め:★★★☆☆
休日:月曜日
時間:10:00~21:00
費用:-
施設:喫茶店
電話:0153-24-4746
郵便:087-0049
住所:根室市弥生町2-9
北緯:43.3321
____:43°19'55"56
東経:145.5778
____:145°34'40"08
マップコード:423579504*01
MGコード:101-2182
マップル地図:30B-3
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