ふるさと館JRY

上湧別の町から南西に少し外れた場所に広大なチューリップ公園がある。このチューリップ公園の隣にある銀色に輝く一風変わった建物がふるさと館JRYだ。ここは郷土の歴史と文化の貴重な資産を保存、伝承を目的として湧別町開基100年を記念して1996年に開基湧別町総合交流促進施設としてふるさと館JRY、別名屯田歴史館が建設された。18世紀の中頃からロシアの南下政策に対する蝦夷地警備のために各藩から藩兵が集められ北海道各地に陣屋が作られた。ここ湧別でも和歌山藩が防衛していたが広大な北海道の土地を警備するには膨大な兵力と経費が必要となることから、その土地の定住者から徴兵する事となった。当時明治維新によって職を失った武士達の第二の就職先として屯田兵が考案され、湧別には1897~98年にかけて399人の屯田兵が入植した。入植した当初は兵屋が未完成で柱と屋根だけと言った状況や入植早々に発生した大水害により苦しめられたが、やがて田畑を耕し生活基盤を樹立。しかし入植からわずか6年で屯田兵は解散となり屯田兵は湧別の土地に根付いていった。こうした湧別を語る上で切っても切れない屯田兵をふるさと館JRYでわかりやすく展示している。開拓期に使用していた道具や生活用品などが展示されているのはもちろん、屯田兵村の歴史を追ってストーリー化したボックスのジオラマが多数展示されており、このボックスを覗き込むだけでその当時の世界に浸ることができる。さらに1階の入口奥には吹き抜けの天井の高い空間に屯田兵屋が再現され100年前の屯田兵の生活を知ることができる。さらにあるさと館JRYの横にも屯田兵屋のレプリカが再現され、こちらでは薪割りや火起こし、実際にいろりに火を焚いたり屯田兵の服装や食事体験など明治時代の屯田兵と同じ衣食住を体験することができる。内部は写真撮影可能だがそれを公開するには許可が必要となる。

ふるさと館JRYデータ
展望 :-
資料性:★★★☆☆
観光客:★★☆☆☆
お勧め:★★☆☆☆
期間:通年
休日:月曜日、年末年始
時間:9:00~16:30
費用:400円
施設:博物館
電話:01586-2-3000
郵便:099-6325
住所:紋別郡湧別町北兵村一区588
北緯:44.1599
____:44°09'35"55
東経:143.5803
____:143°34'49"25
マップコード:404550813*75
MGコード:101-0449
マップル地図:48A-1
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