札幌村郷土記念館

JR札幌駅の北北東2.5kmほどのところにある施設が札幌村郷土記念館だ。ここは開拓の祖とされる大友亀太郎が住んでいた役宅の跡地建てられた記念館だ。1834年に小田原市の農家に生まれた大友亀太郎は22才で二宮尊徳に弟子入りし、進んだ農業の方法や開拓の仕方を学んだ。1859年には蝦夷地の開拓のため箱館に開拓農場を作り、実績が認められ1866年には幕府から蝦夷地開墾掛を命じられた。彼はまだ原野でしかなかった現在の札幌市東区の開拓に着手し道路や橋、用排水路など彼が二宮尊徳から学んだ最新鋭の技術を駆使して整備が行われ、札幌村の基礎を築いた。翌1867年には役宅を建設。その後土地の開拓は開拓使へと引き継いだが体制の変わった政府との意見の相違から彼は1870年に北海道を離れ故郷に戻った。彼が札幌の開拓に与えた影響は大きく、1977年には郷土の歴史を保存し札幌の開拓者である大友亀太郎や当時栽培が盛んであった玉葱を中心に郷土史を語り継いでいく目的で地域住民によって札幌村郷土記念館が開設された。さらに翌1978年には敷地内に札幌玉葱記念碑が建立され、創成川付近に設置されていた大友亀太郎像も2005年に記念館敷地内に移設された。館内には大友亀太郎文書や開拓当時の人々の生活を復元した炉端、玉葱の栽培や耕作の際使用されていた農機具や馬のドサンコの剥製などが常設展示されている。また1987年には「札幌村・大友亀太郎関係歴史資料及び史跡」というくくりで札幌市指定の有形文化財に指定されている。札幌全体の歴史というわけではないが、札幌の東側の大友亀太郎が築いた開拓史を学ぶことのできる場所だ。

札幌村郷土記念館データ
展望 :-
資料性:★★★☆☆
観光客:★★☆☆☆
お勧め:★★☆☆☆
期間:通年
休日:月曜日、祝日の翌日 年末年始
時間:10:00~16:00
費用:無料
施設:博物館
電話:011-782-2294
郵便:065-0013
住所:札幌市東区北13条東16丁目
北緯:43.0805
____:43°04'49"71
東経:141.3767
____:141°22'36"16
マップコード:9585319*34
MGコード:-
マップル地図:23G-3
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