日本のアスパラガス発祥の地

岩内の町中の道道66号線沿いにある岩内厚生病院の交差点の脇に日本のアスパラガス発祥の地記念碑がある。1910年頃、北海道は冷害に苦しんでおり、それを見かねた岩内町の下田喜久三氏は大学を卒業するとすぐに欧米からアスパラガスの種子を取り寄せ1913年から研究を続けた。そして1922年にはとうとう寒冷な風土に耐え、しかも罐詰原料としての特性をそなえた新品種瑞洋種の育成に成功した。翌年には40ヘクタールの直営農場を設けアスパラガスの栽培に着手し、同時に一般農家にその栽培を奨励した。さらに1924年、岩内町に日本アスパラガス株式会社を設立し、アスパラガス罐詰の企業化生産に成功した。アスパラガスが日本で食べられるようになったのは明治以降で、しかも初期の頃は高級品である缶詰のホワイトアスパラガスが輸入されているだけだった。しかし瑞洋種の育成の成功により北海道でアスパラガスの生産が始まると全国的に高い評価を受けるようになり、その後海外に輸出されるまでになった。岩内町はアスパラガスの生産に適した場所ではなかったため、その後の大規模な生産は喜茂別町で行われるようになった。そんなアスパラガスの歴史を、発祥の地記念碑を見ながら想いをはせるのもいいだろう。標識もないので知っていなければ気付かないが、道道66号線沿いにあるので訪れるのは容易だ。

日本のアスパラガス発祥の地データ
展望 :★☆☆☆☆
資料性:★☆☆☆☆
観光客:★☆☆☆☆
お勧め:★★☆☆☆
期間:通年
時間:昼間
費用:無料
施設:交差点の目の前
電話:-
郵便:045-0011
住所:岩内郡岩内町栄
北緯:42.9791
____:42°58'44"80
東経:140.5180
____:140°31'05"00
マップコード:398812198*50
MGコード:-
マップル地図:22D-5
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