チチショウロ?
今年9月15日に愛知県瀬戸市でM2さんが採集されたチチショウロらしき菌の乾燥標本を頂いたので、これを観察してみた。
乾燥標本のグレバをカミソリで薄く削ぎ取り、メルツァー液に浸してから検鏡してみた。
スポンジ状組織の厚みは50-60μ程度で、アミロイド反応で藍色になった胞子がびっしりと付着している。
この写真では分かりづらいが、担子器には2個の胞子を付けるようである。
胞子は径8-10μm程度(とげを除く)、ほぼ球形で表面に高さ1-1.5μm程度の細かいとげを付ける。
とげのみがアミロイド反応で藍色に変色し、胞子表面にその他の模様は見られない。