平成21年(2009年)に三重県で全国高等学校総合文化祭が行われました。その時、その1年以上前から開催までのカウントダウンを行う残日数計を平成20年(2008年)に作成し、県庁などに設置されました。
1.回路
  回路は、2005年度に製作したデジタル時計のものを利用。これは秋月電子の多機能時計を改造したもので、多機能の中に「残日数計」機能が含まれていました。
 大型7セグメント表示器を自作して24Vで駆動するためドライバ回路を改造した。
 表示部分の大きさがデジタル時計より小さかったため、7セグメント表示器は一体型にして1枚の基板上に配置して製作した。
 また、予算的に余裕があったため、LEDを青色にした。


 
一体型にした7セグメント表示器


マスクと構造体を兼ねる
発泡ポリスチレンフォームの型
 

 



 

改造24Vドライバと
バックアップ用バッテリー
 

 
セット用リモコン


 
 
残日数動作




 
 
2.誤動作トラブル
 
 最初、2009年に製作したデジタル時計と同様に表示回路、制御回路、電源回路などをアクリル板基台の上に配置し、それに発泡ポリスチレンのマスクをかぶせ、さらに透明アクリルをかぶせて残日数計モジュールとしたが、とんでもない誤動作が起こった。
 
 残日数計をセットして、電源をコンセントから抜いて、フレームを移動した後、再びコンセントにつなぐと、残日数がリセットされてしまうというトラブルが発生することがあることが確認された。

 いろいろ検証してみた結果、どうやらフレームを移動したときに、状況によって静電気が発生・蓄積し、それが回路の誤動作につながっているらしいことが判明。

 基台のアクリル板を発泡樹脂をアルミ板でサンドしたアルミ複合板に変え、発泡ポリスチレンのマスクには静電気防止スプレーをかけたところ、この誤動作はなくなった。