アニメ感想記
2013年度 Vol.(4)
No.(106)〜(115)
(106) 『進撃の巨人/2013年4月放送開始/2013年10月3日視聴終了/2クール全25話』
閉鎖的な世界を舞台に、 圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間達の戦いを描いたファンタジーバトル漫画 ※Wikipediaより引用 |
いやあー、圧倒されました。
ココまで醜いまでの人間のホンネが炸裂する衝撃的な作品は、ホントに久しぶりでした。
アニメを数話観ているウチに、シッカリとハマってしまい、アッサリとコミックスを全巻揃えてしまいました。
コミックスの絵は、連載が続くに従って少し雑になっていますが、
アニメは一定の技量を保ちつつ、キレイに残酷なシーン(表現が矛盾してますケド(汗))は描かれています。
話自体は、実在しませんが『バクマン』の亜城木夢吐が描いたらこんな作品かもという感じです。
コミックスの8〜9巻辺りまでを今期は描き、それ以降は、次の2期のアニメでやるみたいです。
危惧しているのは、コレだけの人気が出た作品だけに
アニメが原作を追い越して、アニメなりの終わり方を描かないかという事です。
基本的に、特異な世界感がウリの作品だけに、メディアによって話が違うというのは避けて欲しいですね。
まあ、僕はコミックスをまた読み込んで、2期に備えるとします。
評価は星5ツを付けました。
ある程度のマンガ家なら考えついて描いてみそうな話ですが、
巨人が人を食べたり、血しぶきが飛び散ったりなど倫理的に描くのが難しいシーンが山盛りにあり、
連載を続けているコト自体が驚嘆に値すると思うからです。
<評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(107) 『宇宙戦艦ヤマト2199/2013年4月放送開始/2013年10月4日視聴終了/2クール全26話』
西暦2199年、地球は滅亡の危機に瀕していた。 それから8年遡る2191年、地球人類は歴史上初めて地球外知的生命体と接触し、>両者の間に戦端が開かれた。 彼らの名は「ガミラス」。 圧倒的な軍事力を持つガミラスの攻撃の前に防衛艦隊も壊滅寸前となり、 冥王星基地からの遊星爆弾を用いた爆撃により、人類は地下都市へと追いやられ、 大地は干上がり、大気は汚染され、地下都市ではエネルギー不足・飢餓・暴動などが人々を苦しめていく。 そして、地表を覆う汚染は地下都市をも着実に蝕み、人類絶滅まで約1年と迫っていた。 ※Wikipediaより引用 |
という、まあ宇宙戦艦ヤマトの出だしは大体同じです。
が、作画・演出能力は現在の基準で格段にアップしていて、特に艦隊戦の迫力は凄まじいレベルです。
あと、もう一つ言うと、声優陣も凄すぎる。
現在活動している方で、中堅からベテランの人は残らず出ていると言った感じ。
ただ演技的には、いわゆるアニメ声ではなく、どちらかというとその人の地声に近い感じで演じられているように思う。
だからよく聞いていると、「あの人か」と分かる人もいれば、
逆に作中では全く分からずエンディングのテロップでやっと分かる人もいました。
その中で圧倒的にレベルが高かったのは、デスラー総統役の山寺宏一さんでした。
アニメ声じゃない声で、渋くまた聞き惚れる声は彼だけで、他の方を圧倒していました。
でも、このデスラー総統は、原作からかなりアレンジが加えられていまして…それが問題です。
残念だったのは、基本、独自の論理を持つ貴族っぽい男として描かれていますが、
土壇場で自分だけ脱出し自国民ごとヤマトを葬ろうとしたりと、単なる外道として描かれていたのは実に残念でした。
その前後、総統不在で、指揮系統が混乱して、クーデターが起こったり、
ヤマトと戦うかどうかで同士討ちも起こったりと、現実に考えてありそうないい演出もあったのに実に残念です。
最終的な問題は、キャラの数の多さと、物語のボリュームから考えて
どう見ても少ない2クールで番組を構成した事でしょうか?
そのキャラの心理描写が抜け落ちているのに、結果だけ見せられる事が案外多く、
wikiで情報を補完してやっと理解したりとか、またその前だとポカーンとしたりしてしまいました。
映画化とか最後に宣伝していましたが、やはり、本編のアニメをキチンとこなして欲しかった。
僕は、子ども時代、1番好きだった松本零士先生原作の作品だけに期待して視聴しましたが、
少し残念な気持ちになってしまいました。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(108) 『げんしけん 二代目/2013年7月放送開始/2013年10月7日視聴終了/1クール全13話』
表題の「げんしけん」とは、 作中のキャラクター達が所属する大学サークル「現代視覚文化研究会」の略称「現視研」を指す。 漫画、アニメ、ライトノベル、コンピュータゲーム、そしてそれらを元にした造形 (フィギュア、カプセルトイ、プラモデル等)、 コスプレ、同人誌二次創作といったおたくカルチャー全てを対象とする総合的サークルとして発足したものの、 半ば休止状態だった「現視研」が、新入生達の入会によって少しずつ活気を見せていく様子を描いている。 ※Wikipediaより引用 |
原作も荻上さんの二代目に入ってからあまり読んでいません。
初代(?)の笹原くんの頃は、そこら辺にいそうなくらいに実体感あるリアルなオタクを描いていて
そこにハマった訳です。
が、今回は、僕的には実体感がないというか。
今のオタクの子は、こんな感じなのかもしれないですが、そうだとしたら
僕が年食ったという事なのでしょう。
だから、今期は斑目に物凄く感情移入してしまいました。
特に後半の卒業して社会人しているのに、部室にまだ来ていて良いのかって部分。
彼は最後に考え込んで、結果的に会社を辞めてしまうのですが、僕はそれ以降が見たかったです。
という訳で、コミックスの購読を再開しようと思いますw。
実体感がないと書きましたが、最終回は良かったですね。
僕自身はもっと盛り上がって劇的な展開を期待していましたが、
学生でできる範囲で考えて行動したって部分が視聴した今ではそう思います。
原作を一時離れた最大の要因は、荻上さんの過去の同級生が来て笑ってくるシーンで
周りの友達がかばったシーンがキツかったです。
アレは友情の美しい描写なのですが、僕にはああいう友達がいなかったので(苦笑)。
この作品では、藪崎さんとか矢島っちとか、大人な対応が出来るいい脇役が目立つんですよね。
問題行動を起こしまくっていた荻上さんは、下級生の部員が出来て
いいお姉さんであり部長さんになってて感心しました。
一言で言うと、げんしけんってオタクの理想郷なんですよねー。
だから、視聴していてツッコミを入れてしまうっていうw。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(109) 『サーバント×サービス/2013年7月放送開始/2013年10月24日視聴終了/1クール全13話』
北海道の某市・某区役所(作中では「みつば区」と描かれている[注 1])の保健福祉課を舞台に、 そこで働く公務員の日常を描いた4コマ漫画が原作のアニメ。 ※Wikipediaより引用 |
4コマ漫画原作の作品は、テンポが速くて視聴に疲れて録画をため込んでしまう傾向が、僕にはあります。
それなりに早いですが、早すぎるほどではなく心理や状況の描写があって抵抗なく視聴できました。
このキャラクターとあのキャラクターが実は出来てたとか、それが実はヒミツだったりとか、
コッチのカップルはみんな公認だけど、このキャラクターだけには知られていないとか。
その辺の縛りが、話に適度の緊張感があって、視聴もダレませんでした。
コスプレイベント参加のために千早みたいに期間限定の公務員をハシゴするとか、
公務員的なパロディも面白かった。
ただ、現実の公務員はこういう夢のある世界ではないでしょうねえ。
僕の元同僚が、ウチの仕事がキツくて必死に努力して、公務員試験に受かりましたが、
ウチより実は忙しくてシンドイって、嘆いてましたモノ。
<評価/★★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(110) 『ダンガンロンパ/2013年7月放送開始/2013年11月5日視聴終了/1クール全13話』
「超高校級」と称される優れた能力を持つ高校生ばかりが集められた「希望ヶ峰学園」に入学した生徒達が、 「卒業するためには仲間を殺すこと」というルールの元に次々と発生する殺人事件を 「学級裁判」で解決していくゲームを元にしたアニメ作品。 ※Wikipediaより引用 第2話は時間を間違えて録画ミスで視聴できませんでした。 |
かなりの異色作だったと思います。
何しろ、フツーの作品なら即ヒロインのアイドルの女の子が、イキナリ死んでしまってポカーンとしてしまいました。
そこからして、つかみはオッケーという感じでハマりました。
そして、今回の事件の犯人は誰かと突き止める学級裁判の緊張感などもヨカッタ。
ただ核心に迫りそうになると、新たな謎が出てきて肝心の焦点をぼかす名探偵コナン現象や
黒幕のモノクマが証拠隠滅をはかったりするのはダメでしたけどw。
えっと、名探偵コナン現象という言葉は僕が勝手に使ってる用語ですが、
このためにコナンの原作漫画を購読するのをやめた思い出がありますw。
最終的にはこのおかしな閉鎖世界からの脱出を成功させる訳ですが、
個人的には、現実世界がどうなっているかを描いて欲しかった。
青臭い希望論で押し切った苗木君の爽やかさで終わろうとするのもいいですが、
この作品はファンタジーでボカした演出が多かったので、
ラストはキチンとハッキリさせて終わって欲しかったですね。
まあ、ゲームも続編が出てるし、アニメも2期があるンだろうねー。
ただ、今回のアニメで『ダンガンロンパ』の1の話は全て分かっちゃったンじゃないかな?
その意味で、2期は楽しめるケド、それまでにゲームをやっておく必要がありそうですね。
他には、ゲーム内の画面演出を上手くアニメに入れ込んであるとか
ゲーム原作アニメが見習うべき点はたくさんあったと思います。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(111) 『僕は友達が少ない <第1期>/2011年10月放送開始/2013年11月21日視聴終了/1クール全13話』
聖クロニカ学園(せいクロニカがくえん)高等部2年生の羽瀬川小鷹は、 転校から1か月経ってもその外見が原因で周囲にヤンキーと勘違いされ、 クラスで浮いた存在であった。 ある日、小鷹はいつも不機嫌そうにしている同級生の三日月夜空が 1人で楽しげに喋っているのを目撃。 エア友達と話していたと釈明する夜空は、 友達を作るために隣人部(りんじんぶ)という部活を創部し、小鷹も無理やり入部させられることになる。 ※Wikipediaより引用 レンタルDVDで視聴 |
主人公がオタクで痛いヤツというのが定番だと思いますが、
最近は主人公がまともで、周囲がおかしいというパターンが多いですね。
個人的に特に入れ込むキャラはいませんでした。
どのキャラも少し常識から外れているので、全面的にかばえなくて
僕の気持ちを作中で代弁してくれているワケでもなかったですから。
その中で主人公の小鷹がかろうじて常識人だったという。
1期のラストに関しては、分かり切っている話を、敢えて視聴者と共に確認するというのはヨカッタです。
この辺の作業を軽視して、勝手に話を進める作品は案外多いですからね。
ただ最終回をその確認作業に使ったので、ラストは盛り上がりに欠けたように思います。
視聴後の印象としては、放送当時にキチンと録画しなかった事を後悔しています。
比較的、話や作画もレベルは高かったと思います。
という訳で、2期は録画してありますので、近いウチに視聴してしまおうと思います。
ニャル子と同じパターンですw。
あとOVAはムリに観なくてもOKです。
完全に独立した1話完結の話でしたし、作品での重要な要素が明らかになる
といった事もありませんでしたから。
<評価/★★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(112) 『革命機ヴァルヴレイヴ <第1期>/2013年4月放送開始/2013年12月2日視聴終了/1クール全12話』
成り行きから乗った巨大ロボットによって人ならざる者と化した少年と、 幼少時の体験から冷酷に徹して世界の改革を目論むもう1人の少年を中心に描かれる、 200年以上にも及ぶ戦いの物語である。 作品のテーマは「学生と軍人の遭遇から始まる群像劇」とされており、 同じ出来事に際しての感想や言動、人間性の違いなどを描く方針となっている。 キャッチコピーは「世界を曝く」 ※Wikipediaより引用 |
正直、この作品の評価は必要以上に高くしてはイケないと思います。
それは刺激的なシーンを、どこかのアニメ作品からパクってきた話が多いから。
まあ、僕もそこら辺の狙いを笑って視聴はしてましたがw。
ガンダムSEEDのイザークみたいなのから始まって…。
視聴後の印象も今ひとつだし、この話のままで次のシーズンもないだろうと思います。
かっこいいメカデザインだったり、多少例外はいますが美男美女勢揃いとか
面白い部分はあるケド、色んな意味で残念だったのは確かです。
水樹奈々さんやT.M.Revolutionが主題歌を歌っているとか話題性はあるので、
第2期も視聴しますし、作品はやはり最後まで視聴してから最終的な判断を下すべきですからね。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(113) 『デビルサバイバー2/2013年4月放送開始/2013年12月2日視聴終了/1クール全13話』
平和な日本を突如襲った危機。 悪魔を使役する力を得た主人公達13人の悪魔使いは、謎の侵略者「セプテントリオン」と戦うことになる。 しかし極限状態に追い込まれ、次第に仲間達との軋轢と対立が起こる中、主人公は未来への決断に迫られる。 残された時間はあと7日間。 ※Wikipediaより引用 |
楽しめたかどうかは微妙な作品でした。
途中から聖書的な知識がないと分かりづらい要素があって、そこで僕は置いてけぼりを食ってしまって楽しめませんでした。
途中からラスボスがハッキリ分かって、
最後はそのボスとキッチリとバトルをして倒して主人公が世界を救ったという分かりやすく王道の締めでした。
個人的には、ココは評価しています。
後はゲームをやって下さいとかだったり、最後はボカして終わられるより全然ヨカッタです。
まあ途中からほぼ全てのキャラクターが救いようのない死に方をし続けたので
最後はハッピーエンドであって欲しかったし、そう終わってくれてホッとしています。
ところが、アニメ終了直後に発売されるはずの肝心のタイアップの3DSのゲームが出てないンですよね〜(苦笑)。
(↑視聴終了の2013年12月2日現在です。)
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >
(114) 『義風堂々!!兼続と慶次/2013年7月放送開始/2013年12月21日視聴終了/2クール全25話』
本作は『花の慶次』のスピンアウト作品にあたる。 同作で作画を担当した原が描き切れていなかったと語る前田慶次の莫逆の友・直江兼続の物語で、 当時の担当編集者の堀江にアイディアをもらいつつ共同原作の形態を取って誕生した。 隠棲した慶次が語り手として若き日の兼続(樋口与六)のことを回想する、という形式を取っている。 ※Wikipediaより引用 |
評価の難しい作品でした。
面白い回と面白くない回がハッキリしていて、その落差が激しかったからです。
面白くないというのは、原哲夫先生が描いていた『花の慶次』で読んだ内容をなぞっていただけだったり、
あまりにオリジナルすぎるファンタジーな内容だったりした部分です。
逆に、『花の慶次』で描かれなかった戦国武将の描写は楽しめました。
関東の北条攻めで、
あまり歴史小説等で見ないような描き方をされていた北条氏政や氏直の絵は楽しめました。
が、そこで僕にとってマイナス要素のファンタジーを含んだオリジナル描写が入って最終回だったので、
最後の評価は正直高くありません。
クマより大きい犬はないわーw。
もっとも、原先生の絵はそんな描き方が多いですが。
そして、2期の放送が決まっているので、盛り上がり不足の最終回でもありました。
<評価/★★★ −星5ツが最高の評価です。− >