大石不動院の縁起

弘法大師開祖のお寺

石勝山金常寺不動院は、弘法大師空海上人が開創と伝え、今から約1,200年前の弘仁 3年(812年)に建立された真言宗のお寺です。
 
ご本尊の不動明王像は、弘法大師が当地を訪れた時、当地の青石を刻んで安置したと伝えられる霊験あらたかな古刹です。東海三十六不動尊霊場第25番札所・三重四国八十八ヵ所霊場74番札所でもあります。

 
 

松阪城主古田重勝公が再建

現在の本堂は、今から400年以上前の慶長 7年(1602年)当時の住職
政音和尚(しょういんおしょう)の時、松阪城主古田重勝公が再建ました。
 
再建より、四百余年という年月を経て「平成の大修理・開祖1200年事業」と銘打ち、平成21年から23年という期間を経て本堂・本堂屋根瓦・鐘楼堂の修復を致しました。
 

 
 

ご本尊 青石不動明王の草創

ご本尊の大きな不動明王像は、今から約 1,200年前の(812年)弘仁3年9月、弘法大師が当地を通行された時、当地の青石で持って不動明王を刻み、本尊として安置されたと伝えられています
 

香取・鹿島大明神の化身のお告げ

滝の下の草庵に住む老翁が、弘法大師と出合った折
「大師を待つこと久し、ここに一堂を建立せよ。」と告げた事が、きっかけになったと記録されています。老翁は香取・鹿島大明神の化身とされ、本堂から石段を登り切ったところに祀られています。

 

青石・御影石の産地

写真は、香取・鹿島大明神参道から、櫛田川を撮ったものです。ここは大石町の町名の通り、御影石や青石などが多く産出されます。櫛田川から境内周囲の山には、奇岩や奇石が多く、三重県立公園「香肌峡」にふさわしい眺めをなしています