猫のごはん



先ず、最初に猫は肉食動物です。
草食動物、肉食動物、雑食動物、動物にも色々あって、それぞれ食べる物、体が必要としている栄養がが違います。
人間は雑食で猫は肉食、基本的に食べる物が違うので私達が食べている物は猫にとって必要な栄養を満たしていません。
また人間の食べる物で、味付けのしてあるものは、基本的に塩分や糖分が猫にとっては多すぎますので猫には適していません。
猫は人間より、より多くのたんぱく質、脂肪を必要としています。
ビタミンもA、B共に、人より多く必要です。
しかしビタミンCは体内で合成できるので食事からの必要はありません。

では何を与えたら良いか・・・。
私達が手作りでしようと思うと大変です。
上手く市販されているフードを使いましょう。
フードは大きく分けて二つ、カリカリと缶詰です。
カリカリは保存が利き、缶詰に比べ安価ですが、缶詰は腐りやすくカリカリに比べ高値になります。
しかし美味しく猫が喜んで食べるのは缶詰ですね^^;
これら両方を上手く合わせて与えていけば良いと思います。
缶詰には総合栄養食と一般栄養食があります。
総合の方は読んで字のごとく、これと新鮮な水があればほぼ必要な栄養分が摂取できると言うことです。
一般の方はある程度の基準は満たしていますが総合の栄養までは満たしていないと言う事です。
ドライフードに関してはすべて総合になります。
ドライより缶詰を好む猫の方が多いと思いますが、歯の健康の為にもなるべくドライを食べさせましょう。

次は与えてはいけないものですが・・・。
特に冷たい物や熱い物、猫は噛まずに飲み込むので胃によくありません。
具体的には、先ず観葉植物類には危険な物が多いようです。
他に、スイセン、アヤメ、ヒヤシンス、ジンチョウゲ、ゲッケイジュ、キョウチクトウ、
ジャスミン、ツツジ、シャクナゲ、セイヨウバクチノキ、ヤドリギ、セイヨウキヅタ、
ポインセチア、ニセフユサゴ、アイリス、アジサイ、アマリリス、アロエ、イチイ、
アヌホウズキ、イラクサ、キンポウゲ、クサツゲ、ケマンソウ、ジギタリス、
ジャガイモ、スズラン、ヒイラギ、チューリップ、チョウセンアサガオ、トウゴマ、ニシキギ、ヒエンソウ、ロベリアなど。
また除草剤や殺虫剤を使った植物などです。
野菜類では、ネギ、タマネギなど。
ネギ類は加工してあっても(例えばハンバーグ等)猫には有害です。
魚介類では、イカ、タコ、アワビなど。
特にアワビの内臓は光線過敏症で耳などに炎症が起きると言われています。
昔から猫にあわびを与えると耳が落ちるとも言われているようです、危険ですので与えないようにしましょう。
肉類では、消化が悪いので生の豚肉は避けましょう。寄生虫も心配です。
また硬くて溶けないので胃腸を傷つける恐れもあるので鳥やタイの骨にも気をつけましょう。
生で与えても大丈夫なのは、牛肉、馬肉の新鮮な物です。
アジ、イワシ、サバなど背の青い魚は不飽和脂肪酸がたくさん含まれており、
長期にわたって食べさせたりするとビタミンEが欠乏し、イエローファット(黄色脂肪症)と言う病気にかかってしまいます。
缶詰でも下痢をする子が居ます。
あとは、あまり刺激の強い物も避けましょう。
例えば、わさびやカレー粉、香辛料等です。

また犬と一緒に飼っているからと言ってドッグフードを利用するのは止めましょう。
基本的に必要としている栄養素が違います。
猫はタウリンが必要です。
犬は雑食で猫は肉食動物と言う事を頭に置いておきましょう。

殆どのフードには成分が表示されています。
マグネシウムを多く含む食事を続けていくと、
尿結石などの泌尿器症候群になりやすいと言われています。
マグネシウム含有量をパーセントで明記してあるものもあるのでフードを選ぶ時に注意して見比べてみましょう。

猫は習慣化の動物です。
病気になったからといっていきなり食生活を変えるのはとても大変な事です。
最初から正しい食事を心がける事が大切です。