■育て方のポイント
水はやりすぎないこと
発芽する前、植え替えで根付く前を除けば、基本的に水をやりすぎないことが大切。容器で育てる場合は、土の表面が白く乾いてきたらやるようにします。庭植えの場合は、真夏の乾燥するとき以外、ほとんどやる必要がありません。
肥料は控えめに
肥料が控えめの方が香りがよくなるので、最初の土作りで元肥として与えた有機肥料だけで充分。ただ、容器で育てる場合は水やりで成分が流れ出すケースがあるので、様子を見て元気がないようなら多液体肥料を与えてもよいでしょう。
花芽は摘み取り、葉はどんどん摘んで買うようする
花が咲くと栄養が花にとられてしまうので、つぼみがついたら取ってしまうようにします。そのころがハーブの収穫時期。味も香りもよいときなので、若い葉が出たら摘んで料理などに使ってしまいましょう。葉を切り取ることで。脇芽が増えるので収穫量も増えてきます。

■土づくり

<プランターの場合>
赤玉土と腐葉土、パーライトを6:3:1の割合で混ぜたものに、苦土石灰と有機肥料を7号鉢あたり各小さじ1杯くらい加え、よく混ぜ合わせてから、10日間くらいなじませておきます。
プランターや鉢はなるべく大きなサイズの容器を選ぶように、ハーブの種類によっても違いますが、80cmくらいのプランターなら3株、7号くらいの鉢なら1株というのが目安。間t、プランターの下にはレンガなどを敷いて水はけをよくしておきます。
<庭にハーブガーデンを作る場合>
30cmほど土を掘り起こし、1uにつき6Lの堆肥化腐葉土とコップ1杯ほどの苦土石灰を混ぜ、よく耕します。初めて植物を植える土ならば、元肥として有機質の肥料も加えるとよいでしょう。土作りは植付けの10日くらい前に行ってよくなじませておくことが大切です。また、水はけをよくするために、土に溝をつけるようにします。
■植え替えの方法

まず、土に浅めの穴をあけてたっぷりの水をまいておきます。買った苗の場合、ビニールポットなどの鉢底の穴から指を押ししだすようにそっと出し、表面の土を壊さないように穴の中に入れます。すきまを埋めるように土をかけて、軽く根元をおさえて落ち着かせます。その後たっぷり水をやります。苗床で育てた苗は根を傷つけないように慎重に堀おこして、同様に植えてください。根ずくまでに2〜3週間は2〜3日に1度の割合で水やりをします。プランターの場合は、日当たりよく、風の当たらない所に移動させて管理します、ただし真夏だけは涼しい場所で管理するようにします。
■ハーブの増やし方

<挿し木>



<株分け>
葉の先端を6〜10cm切り、1/3の葉を取ってからつちに挿して、水をたっぷりと与えます。根づいたら植え替えを。ほとんどハーブに適している方法です。(バジル、タイム、セイジ、ローズマリーなど) ヤロウやミント類、オレガノなどの宿根性のハーブが大きくなったら株分けを。根を掘り上げて茎と根をつかんで引き離してから、古い土を半分以上おとし、新しい土に植え替えます。
<取り木>
タイムやローズマリー、セイジなどの茎の節から根を出しやすいハーブに向いている方法。枝の節と節の間をフックなどで固定し枝の上に土をかけます。根が出てしっかりした株になったら枝を切り離します。
<種まき>
プランターなどで苗床を作り土に充分に水をかけてから、タイムのような細かい種子はバラまきに、また、セイジなどの大きめの種子はスジまきにします。種をまいたらたっぷりと水をやり、新聞紙で覆って、乾燥を防ぐとともに発芽を促します。発芽したらすぐに新聞紙を取り除きます。大きく元気な苗を残すように時々間引きし、売っている苗の木くらいになったら庭や別の容器に植え替えます。